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キャリアか家族か?―私が辿った選択と揺れる女性たちのリアルストーリー


みなさん、いつも投稿を読んでくださって、本当にありがとうございます。私は今現在、フリーランスとして、大学の講義から組織系のコンサルまで、幅広いお仕事をさせてもらっています。でも今日はその中でも、特に私の熱意が詰まった事業「Empower_HER」について、ちょっとだけお話させてください。

Empower_HERは「女性リーダー・マネージャーが輝けるように」というコンセプトのもとに始めた事業です。今更ながらの自己紹介も兼ねながら私の着想のストーリーについてお話しします。


20代、わたしの働く目的は「やりがい」と「成長」だった


着想のストーリーは、私の原体験にあります。リクルートに入社した当時、ビジネスの仕組みを学んだり、お客さんの課題を解決したり、目の前の上司や仲間やお客さんに喜んでもらうことが嬉しくて、楽しくて、新鮮で。気づけば下にメンバーがついて、出来ることも増えて人間として成長しようと一生懸命努力していました。私にとっての働く目的は「やりがいと成長」でした。東京タワーにあこがれ、東京で働くことにあこがれて状況し田舎から出てきた普通の女子でした。

30代同時に押し寄せるライフとキャリアの波


30代に入り、仕事で脂がのってきた頃、ライフの問題にぶち当たります。
私の父が末期がんで、余命5年の宣告を受けました(当時結婚5年目)。

私は、父に孫の顔を見せたいと思うようになったのですが、なかなかうまくいかず数年が経過し、不妊治療をスタートすることにしました。ちょうどその頃、仕事ではマネージャーへの打診がありました。

覚悟なきままにマネージャーへ


上司は男性ばかりだし、昇進には興味がない。でも、目の前の上司の期待にもこたえたい。
父の余命もあるし、今子どもも欲しい…そんな状況下で、
私は悩みながらも、覚悟なきままにマネージャーになりました。

当時、リクルートでも女性管理職は部署に1人いるかという状況化で、女性管理職の壁にすぐにぶち当たりました。孤独と不安を抱えながらの、不妊治療は、非常に辛く、苦しく、ホルモンのバランスも崩れていく。

成果を出したいと思う気持ちと、子どもが欲しい気持ち、どちらかに優先順位をつけねばならないのか…。何故女性ばかりがこんな思いをせねばならないのかという葛藤がありました。

その時の私は不安定で、毎日泣いていました。今まで当たり前にできていたことが、急にできなくなるという感覚でした。自分にとっては大きすぎるプレッシャーを抱えながら、そして自分の弱さと向き合いながら、歯を食いしばりながら試行錯誤を繰り返していました。

自分自身を縛っていたのは自分だった

試行錯誤を繰り返す中で、自分のやりづらさを縛っていたのは、
自分自身だったことに気づき始めます。

例えば、私は不妊治療のことをみんなに話しました。「どうせ理解されない。それどころか非難される可能性さえある。打ち明けてもいいことなんて何もない」と思っていたから、すごく怖かったですが、思い切って打ち明けてみたんです。その時に、自分が思ってもみなかったような対応や声掛けに、上司や仲間からの愛を感じて、ボロボロ泣きました。それが自分の恩になってめちゃパワーになりました。

また、営業業績は、上司同行がなければ作れないと思い込んできましたし、当時の部署でも「Mgrの同行がKPI」になってました。でも私は、自分が前に出えるスタイルではなく裏側で成果を出せる仕掛けを作ることに思いっきり梶切をしていきました。結果、同行は0で成果を出せました。

目の前の課題や問題に集中し、仕事の目的「決めた」仕事も人生も好転し始めたんです。数年後、私は妊娠でき、父が亡くなる数カ月前に孫の顔を見せることができました。


応援するための発信を開始

奇跡に授かった2人目出産後、私はすぐに発信を始めました。

かつての私と同じように、リーダーやマネージャーになって、管理職の立ち上がりに苦戦している人に向けて、何か助けになりたかったのです。私はマネジメントの失敗談を中心に、FacebookInstaglamで発信し始めました。

何物でもない私のSNS は影響力・拡散力もありません。それでも毎日発信し続けて4カ月。Instaglamはフォロワーは200人にも満たず…4か月やって1人だけにしかリーチできず。当時の私も忙しくてSNSなんて見る暇さえなく働いていたし、そもそもInstaglamでは出会えないのか…と凹んでいました。

ところがFacebookを通じて、私のもとにある企業様から、仕事が舞い込んできました。これがのちのEmpower_HERです。私は複数の女性マネージャーの1on1をお願いされたんです。

次回、事業化に向けて何をサービス展開するかを考え実行してきたプロセスを投稿します。

実は先日、「Fukusenローンチパッド」にて登壇させていただきました😊
Empower_HERの着想のストーリーをお話ししています。ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

わたしの場合は特殊でしょうか?女性は遅かれ早かれ、こういったライフの壁にぶち当たるケースが多くあると思っています。(当時はそんなことは微塵もわからず苦しんでいた)ライフとキャリアはトレードオフなのでしょうか。

ライフとキャリアはトレードオフなのか

どちらも頑張りたいと思う人は無謀なのでしょうか。「ライフとキャリアはトレードオフなのか?」これは特に女性管理職において重要なテーマです。

しかし、私は必ずしもトレードオフではないと考えます(少なくとも管理職を任される人においては)。キャリアの追求は自己実現の手段であり、充実したライフスタイルの一部です。私のように、多くの「捉え方」を変えるだけで、自分の制約条件の殻を破ることは可能ですし、人生を生きる上での糧になります。この記事でも同テーマで書いてます👇

でも時に、女性がどれだけ改善しても、どれだけ試行錯誤を続けていても、残念ながら組織の問題で実現できないことがあるのも現実です。だからこそ、私は組織に働きかけを行う必要があると感じているのです。

次回、続編「女性管理職の活躍を目指す私に何ができるか」です。投稿がいいなと思ったらぜひ「スキ」をお願いします😊また、身の回りで困っている女性管理職や、女性の力を本気で信じている人事、経営者の皆様にお伝えいただけたら嬉しいです。ではまた!


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