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WAOJE GVF in Bangkokに参加


~はじめに~


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月10日、11日に開催されたWAOJE GLOBAL VENTURE FORUMに参加した。ここでは世界16ヵ国30都市で活躍する約400名の日本人起業家が集結し、2日間ゲストを招いた講演や各国の情勢やトレンドを共有し合うセッションを中心に様々な知識を吸収しつつスタートアップから上場企業の経営者の方々と幅広く交流をする機会を頂いた。
今回はアウトプットをしていきながら2日間で感じたことを書き記したい。

WAOJEとは⇩

WAOJE GVF BANGKOK 2023概要⇩

https://waoje.net/gvf2023/



~チームビルディングに対する考え方~


 2日間で様々な講演、セッションがあったがプログラムの前半であったワークショップ形式の講演「チームビルディング」は印象に残っている時間の一つだ。約400人が事前に振り分けられた8人ずつのテーブルに分かれ、漢字も含めた10文字で自己紹介をしたのちに初対面の者通しが協力し合ってWAOJEのマスコットキャラクターを考案するといったものだった。
制限時間内に写真もしくは画像をファイルでアップロードしなければならず各チームで試行錯誤をしながら作品を創り上げていった。
紙やスマホ、PCといった限られたリソースの中で各々のチームで違ったチームワークが見られて非常に面白かった。進行役を置き役割分担をするチームもあればとにかくアイデアを出し合いながら感覚的に進めていくチームもあったり作品を紙に書いて写真を撮り提出をするチームもあれば画像編集ソフトを使いデジタルな形で提出するチームもあった。僕たちのチームには幸いなことにデザイナーの方がいらっしゃってその方を中心にアイデアをランダムに出し合い良いところを組み合わせて徐々に形にしていくことができた。
チームビルディングに必要な要素、協働する・共有する・共感するといった3つのことを実践しながら肌で感じることができたので弊社でも活用していこうと思う。

                                チームビルディングの様子

~三浦瑠麗氏講演~

 
 1日目のメインイベントは国際政治学者の三浦瑠麗さんをゲストにお招きした特別講演で「日本のソフトパワーとこれからの改革」といったテーマだった。’’失われた時代’’から抜け出すためにはどうすればいいのか?なぜ日中日韓関係はうまくいかないのか?といった非常に興味深い話を聞くことができた。
 バブル期にもうこれ以上良くなることはないと思い込み成長が止まり、その後未来の展望がなくなり将来不安の方が大きくなってしまった日本国民。国の支出を最大限に留めて、潮が満ちてくるように景気回復させようとする上げ潮の国、自信喪失の国となってしまっている現状。そして近年では新型コロナウイルスの影響で鎖国状態となり夜間の外出や消費がなくなり欲望が薄れて活気がない状況。欲望を少なくしていく動きこそ少子高齢化の形だ。個人に対しては抑圧が凄く、目立てば目立つほど叩かれてしまいその中で生き残ることは凄いこととなっている。
 それでも日本には強みがありそれがソフトパワーである。ソフトパワーとは軍事力や経済力でなく自国の価値観や文化によって魅了をすることだ。例えば世界的に人気なアニメもその一つだ。もっと日本の良さを発信していくためには異端児とその仲介的な役割やプロデューサーが必須で螺旋的な発展や未来、自由を国民がイメージできるようにすることが大切。具体的な改革としては1.お金が回らない仕組みを見直す。2.インバウンドを呼び込み交流人口で生きていく覚悟を持つ。3.行政改革と民間の活力を活かす仕組みをつくる。4.異端児をつぶさない社会をつくり、子どもを重視する。といったことが必要とのことだった。
 日中日韓関係がうまくいかない理由は経済セクターに差があることとBtoBの契約、取引が多く形式的であること。政治セクター>経済セクターといった構図になってしまっているといったことでこれを脱するためにも前述した内容が大事になってくる。上を目指さなくなってしまった日本は嫉妬深い国になってしまっている。
 僕たち国民一人一人にできることは自意識の改革をすることで、日本は世界に向けて何を提供できるかをもっと考えなければならない。自分の種まきの仕方は正しいのかを理論的に分析することも大切。ありとあらゆる情報が溢れかえる現代社会において無色透明な情報と操作された情報を見分ける力を付ける必要があるといったことだった。
 自分に置き換えたときに日本国外で働く立場としてもっと日本人として見られている自覚を持ち、我々が世界に提供できるものは何なのかを意識して日々現地スタッフや関わる方々と接していこうと強く思った時間だった。

三浦瑠麗氏Wikipedia⇩

ソフトパワーとは⇩

                                  三浦瑠麗氏講演の様子

~本田圭佑氏講演~


 2日目に特別講演で登壇してくださったのはサッカー選手、指導者でありながらも実業家、投資家といった側面も持たれている本田圭佑氏で「グローバルビジネスの未来」といったテーマだったがQ&A形式でマインド面の話が多かった。
 海外移籍のキッカケは当時所属していた名古屋グランパスの監督に前に指揮していたオランダのチームを紹介してくれと自分から依頼し現地に出向き練習参加をしたことでオファーがあったわけではないとのことだった。
 根拠はないが一歩踏み出して環境に飛び込めば何とかなるといった強いメンタリティが自分を支えている。プレイヤーとして世界一を目指していたがそれは実現できなかった。ただ日本一になれた自負はあって仮に自分がアルゼンチン生まれでメッシと友達で同じ環境で育っていたら彼を超えている自信があると話していた。何かを達成できなかったとしても自分はやることやったら必ずできるといったような自分を支えるメンタル、自信を持つことが大切。
 成功者は必ず良い習慣を身に付けていてその中でもある一定層は無意識に良い習慣を作れている。人は皆、人生がよくなるためにはどうしたらいいかを物心ついた頃から知っている。こうした方がいいとかこれはやめた方がいいとか分かっているけどもっと寝たい、もっと食べたいといった目の前の欲望に負けて継続ができない。それに打ち勝つため、自分を奮い立たせるためにビッグマウスを使っている。一歩を踏み出したり何かを継続しようとすることはいくら金を持とうがどれだけ名声を得ようがずっと辛い。これも良い習慣を作り、いかに目の前の欲望に打ち勝つことができるかが重要。何かに挑戦するとき、新しいことをする時は戻れる範囲でまずはやってみればいい。
 僕自身彼のファンで日頃画面を通して観ていたものをリアルで五感で感じとることができ夢中で耳を傾けた時間だった。背中を押してくれるような逞しさ、圧倒的な自信を感じた。自分を支えるのは自分自身だと強く思ったので強固なメンタル構築を目指し日々鍛錬していきたい。

本田圭佑氏Wikipedia⇩

本田圭佑氏個人ファンド⇩


                                 本田圭佑氏講演の様子

~今回のGVFで感じたこと~

 
 今回全ての工程を書き切ることはできなかったが他にも世界各国の経済情勢やトレンドを知ることができるセッションや前夜祭、ランチタイム、ディナーを通して様々な経営者の方々と交流することができた。これから海外に進出しようとしている方や一人でゼロから事業を立ち上げようとしている方もいれば上場企業の経営者や日本人創業者初の東南アジアIPOを成し遂げた方もいてすべてが刺激的だった。特に印象的だったのはクーデターにより情勢が悪化したミャンマーで事業を継続されている5名の方々のセッションでそれぞれがどのような思いを抱えていかにしてあらゆる局面を乗り越えて来たかを聞くことができ大きな勇気を貰った。上手くいくことばかりを考えずに仮説をいくつも立てて最悪な状況が起きたとしても臨機応変に対応していくべきだと強く感じた。
 皆それぞれ強い思いを持ち、目的は様々だが日本のために日本から海外に出て活躍しようと仰る方もいて自分にはない概念だったので感銘を受けた。大先輩方ばかりで非常に居心地が悪かったがこの感覚が人を成長させてくれるのだと思う。中には80歳になられる方もいて物凄くエネルギーを感じた。これから海外進出をしようという方からは色々な質問を受け、ある程度は答えることができたし20代のうちから海外で挑戦しているのは凄いと言ってくださる方もいて大変なことや辛いことも多いが異国の地で国籍が違うスタッフと働けている今の状況は誰もが経験できることではない財産だし日々をもっと大事にしていこうと思った。
 今後も居心地が悪い環境に飛び込み交流を深めて自分の経験や価値を高めていけるように挑戦していきたい。そしてカンボジアのイメージをもっと良くしていけるよう発信を続けていこうと思う。

                              発展しているバンコクの街並み

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