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(3)世界的有名パワースポットセドナに行ってスピリチュアルの力で人生救われるのか試しにいきなり一人旅してきた独身アラサー女子の話

さあさあさあさあついにきたよ大目玉の視えちゃう系スピリチュアル占い師にみてもらうぞ!!!!

と興奮&緊張で手に汗握ってついにお店到着!

お店にはパワーストーンとかが売られていてその奥の部屋に通された。

部屋には20代ぐらいの日本人の通訳の女性と50代ぐらいの外国人女性の占い師がいて挨拶される。

占い師さんは腕に長いビラビラが付いた歌手の大御所スターもしくは魔女しか着ないであろう怪しいラメった黒の洋服を着ている。いかにも!これこそ本物の占い師!!!さすが本場スピリチュアル!!!!!

そして通訳さんを通して会話がはじまる。

高橋さん今日は来てくれてありがとうございます。ゴニョゴニョゴニョゴニョ....で、兄弟はいますか?

え?視えるんちゃうの?...本物なら聞かなくてもわかるんちゃうの?

ここで一気に不信感が押し寄せたが、ここは世界のスピリチュアル聖地セドナ。大丈夫、きっとこのひとは導いてくれるはず...

それにしても、この通訳の日本人女性幸薄い気がするんだけど、なぜここで働いているのだろう...
どういった経緯でこの仕事を?このひとはもう未来は視てもらったのかな?視てもらえたならもうちょっと幸せそうでもいい気がするけど。なんなら占い師のおばさんとあまり仲良くなさそうですらあるんだけど?と500m上から眺めているもう1人の自分がいた。

結論からいうと、わたしは情緒不安定だったので話しながら号泣し、とりあえず2ヶ月後ぐらいに良い人が現れるから大丈夫と宥められて終わった。

鑑定が終わるとチップ渡しタイム。わたしは計算できないので通訳さんに2,000円ぐらいのチップを渡したら明らかに占い師のおばさんが(通訳にそんなにあげるん?!!!)みたいなとてつもなくギョッとした顔をしていたのが忘れられない。

最後にあなたにはこの石とこの石が良いと運気の上がるパワーストーンのアドバイスをされ、1個500円ぐらいするピンクっぽい石を2つ買わされる。わたしは弁当のご飯の上の梅干しぐらいのせられやすい。

そして最後にハグしていい?と聞かれハグをして終わった。占い師のおばさんの身体はとても暖かくて、なんだか癒された。ああハグって癒しの効果があるんだなあ。そう思った。

そして店を出た。

いやちょっと待って。

わたしもうこれからの人生の道筋を何でもお見通しの神的な尊師に教えてもらってそれを聞いて安心して日本に帰る予定だったんだけど。

ただ号泣してなんとなくなだめられてまあ3ヶ月後には良い人現れるよなんて適当なこと言われてハグされにセドナまで来たんじゃないんだけど。

あんなに視えると絶賛されていた占い師が視えてなかった。わたしの人生は救われないかもしれない。そのショックと絶望感で過呼吸になりそうだった。

苦しい。。どうしよう。。

そこでわたしは1本電話をかけた。

続く







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