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エモリモエ
2019年12月28日 09:39
「ニイゼロキューゴー」わたしたちと あなたたちは呼吸しているわたしたちは 酸素を吸って二酸化炭素を吐きあなたたちは 二酸化炭素を吸って酸素を吐いているわたしたちの 星の 大気は何故か酸素を20,95%に保ち続けているけれどそれはわたしたちと あなたたちの 呼吸が何故かつり合っているからかもしれない20,95わたしたちの 星のそれが均衡を 保っている 理由はい
2019年1月13日 11:43
つい最近まで人魚は架空の生物であると思われてきた。目撃情報そのものは古くからあり、数世紀に渡って記録報告されてきたが、それらはおおむね19世紀末から20世紀初頭に集中している。これは捕鯨の最盛期と重なるのだが、人魚の発見がそれと同時期であることは、必ずしも偶然ではない。人類が航海の範囲を拡げたから、という理由もあったが。最大の理由は、人魚が鯨を食料としているからだろう。人魚は群れで行動
2018年5月9日 11:41
私は村はずれにある小さな庭つきの家を借りることにした。家主は美しい未亡人。一年前に夫を亡くした彼女は、町なかの両親のもとで幼い娘を育てている。だから、夫と暮らしたひなびた家を他人に貸すことに決めたのだという。裕福な彼女は言う。「お金はいただきません。そのかわり、お家賃として花を届けてください。その月はじめの日の朝一番の庭で一番美しい一輪の花を」
2018年8月25日 12:55
若い娘が男を知らないまま死ぬと悪霊になる。そういう言い伝えがこの地方にはある。ある未婚の娘が亡くなった。あっという間のことだった。「このままでは悪い霊になってしまう。死者の婚礼をしなくては」若き当主である娘の兄は、死んだ妹の花婿を友人や知人たちから募ることにした。かわいい妹のためである。一夜限りの結婚のため、金銀財宝を山と積み、嫁入りの持参金とした。「さあ、誰か。我が妹の花婿に」