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【旅日記】青春時代の青春18きっぷ旅【静岡】

今回は私の青春時代である大学生の時に青春18きっぷを使って旅に出た時のことを書いていきます。
鉄道好きだと言っている割には人生で青春18きっぷを使ったのはこの1度だけです。

行先は静岡の御殿場、目的は富士山を見に行くことです。理由はまだ間近で見たことがなかっただけ程度のことですので、思い付きでふらっと出かけた旅になっています。

ここで軽くおさらいですが、青春18きっぷは1日間、普通・快速・新快速の電車に乗り放題できる切符です。特急券が必要な電車には乗ることができません。細かいルールは詳しくないので、気になる方はJRのホームページをご覧くださいませ。


時は大学4回生。単位もすべて取り終えていた私は、暇を持て余していました。
そんなある日O君と雑談していると、1人旅の先輩である彼が青春18きっぷを持っていることが判明したのです。
興味津々の私は「1回分使わせてください!いいえ、買わせてください!」とお願いしたのでした。快くオーケーしてくれた彼は偉大なお方。

出発(浜名湖)

京都市の北区に住んでいる私の最寄り駅は地下鉄烏丸線の北大路駅という所になります。普通列車だけで御殿場を目指すということはかなりの時間を要します。なので、始発を狙って早朝に起床、朝1番から活動するのは非常にすがすがしくて気分が良くなりますね。早起きが得意で良かったなと思える瞬間です。

北大路駅まで誰もいない町を歩いて向かい、そのまま京都行の地下鉄に乗り込みます。18きっぷは途中下車可能なので、御殿場駅へ向かう前に浜名湖を見ようと思い、最初の目的地を弁天島駅とします。

京都駅をだいたい6時前に出発、普通・新快速を乗り継ぎ、滋賀・岐阜・愛知を通過して、10時頃に弁天島駅へ到着です。あっさり書きましたが、もうこの時点で4時間もたっております。新幹線の偉大さを痛感しますね。
しかし、まだこの時はしんどいとか疲れたといった感じはありません。

途中下車をする時、初めての経験だったので駅員さんに恐る恐る「これ1度外に出ても大丈夫ですよね?」と聞きます。もちろん問題なく途中下車完了です。浜名湖はとても水か澄んでいて綺麗でした、それ以上に素敵だったのは湖に架かる橋です。“浜名湖大橋”というそうなのですが、それが湖ととてもマッチしていて素晴らしい景色でした。


さらりと湖を見て回ったらそそくさと駅へ戻ります。そう、目的地の御殿場はまだ遠いですので、あまり長居はできません。

11時前に弁天島駅を出発し、東海道本線をひたすら東へ進みます。ここからの電車は普通列車しかなく各駅に止まります。
魔の静岡地帯とでも申しましょうか、今までの移動疲れもあって非常に体力を奪われます。電車のシートも進行方向ではなく、窓に並行して1列で設置された仕様に変わり、より疲れた体にダメージを与えてきます。新幹線でも長く感じる静岡地帯、普通列車で横断するのはなかなかの覚悟が必要だと伝えておきます。

静岡に入っていくらか経ちます。そろそろ富士山が顔を見せてくれる頃だろうと、両側の窓に目をやりますが、全く見えません。
そうです、うすうす感づいてはいましたが、曇りです。それもガッツリ、雲が富士山を隠しています。我ながら天気運はないなと感心しつつ、私はいったい何をしに来たのだろう・・・とさすがに少しテンションが下がります。(笑)


到着(御殿場・うなぎ)

御殿場に着いてからも富士山を覆う雲は、電車でさらに4時間費やして来た私に空気を読んでどけてくれる、ということはありませんでした。
その後少し時間を潰しましたが、結局富士山の麓しか見ることができなかったです。この時の時刻はもう16時頃、宿は取ってなく、今日中に京都に帰らなければならないので、時間に余裕はありません。
しかし、静岡に来たら楽しもうと思っていたことをもう1つ遂行せねばなりません。うなぎです。腹が減っては帰りの電車で倒れてしまいます。御殿場から静岡駅にこれまた1時間ほどかけて帰り、駅に着いたらお店まで歩きます。静岡の上うなぎを食し、疲れた体にうなぎのパワーが染みわたった私は、少し元気を取り戻します。

時間が経つのは早い

ところが、静岡駅に戻ったころ、辺りはもう日が落ちてすっかり夜・・・うなぎパワーもむなしく、ここで私の体力・気力は底を尽き新幹線の乗車券と特急券を購入、文明の利器をしっかりと感じ先人たちの知恵に敬服。無事京都に帰還、北大路まで車で友達に迎えに来てもらうというやられぶりで・・・その日はぐっすりとベッドで眠ったことは言うまでもありません。


感想

この旅で学んだことは、静岡は東西に長いということ、新幹線はすさまじく快適だということ、とは言え18きっぷの旅も風情があって楽しいということ。またいつか2度目の青春が来たら青春18きっぷでどこかに出向いてみたいですね。

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