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「感情と対話」。助け合いの実践。

みなさん、こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。現在Reapraという事業投資会社に所属している小堀です。

前回の記事では、『「感情と対話」実践〜信頼と不安〜』をテーマにある出来事をきっかけに湧き上がってきた不安に対してどのように対応をしていったかを書かせていただきました。

今回は、「助け合いの実践」ということで、「感情と対話による助け合い」というテーマのなかでも「助け合い」にフォーカスしてnoteしてみたいと思います。最後までお読みいただければ幸いです。

今の挑戦:PLを改善するための試行錯誤

現在私は、「感情と対話による助け合い」をテーマにして学習を進めています。そのテーマに沿って投資先の支援活動を行い、具体的には投資先事業のPL(損益計算書:Profit and Loss Statement)の改善を投資先と協同で進めることを自分の挑戦と置いています(詳しくはこちら)。

事業内容などの詳細は伏せますが、私自身が投資先の一メンバーの立場で顧客への営業活動を実施をしたり、PLを改善するための施策を投資先と一緒に考え、協同で実施するような活動をおこなっています。

心のなかにあった「もやもや」への問い

この挑戦を始めてから1,2ヶ月が経過した頃、「感情と対話」をテーマにしていることもあり、顧客への営業活動に重心を置きながら施策を実施していたところ、ある一定の成果が生み出せる「営業の型」がわかってきました。

「こうやってファーストアプローチすれば顧客が興味を持ってくれるのではないか、こういうタイミングで追加提案すればアップセルが狙えるのではないか、再度商品を購入してもらうためにはクロージングの際にあのワードを使おう…etc」

自分のなかで型ができあがっていたことに一定の高揚感は感じていたものの、事業全体の数字をみると改善をするどころか徐々に悪化をしていました。自分のなかで見えてきた光と事業全体の状況のギャップを認知する度に、お腹にもやもやする感覚を持ちながら日々の活動を行っていました。あえてその「もやもや」を言葉にするなら、

「自分ではうまくいっているはずなのに何で事業全体はうまくいってないんだろう」

少しずつ大きくなっていくギャップに不安感が大きくなっていった結果、そんな「もやもや」を感じていました。

そんな状況をある人に相談したところ、「どうして周りの人に助けてもらわないの?」と問いかけをもらう出来事があり、ハッとしました。何度かnoteでも書かせてもらっているのですが、大変お恥ずかしながら私は「ひとりで物事を進める」のは得意なのですが、周囲の人に協力してもらいながら物事を進めるのが不得意です。今回のケースでも、気づかぬうちに従来の自分のやり方で物事を進めようとしていたのです。

よりよくPLを改善していくためには、周囲を巻き込んだほうが良さそうということには気付けましたが、そこからどう進めるか、全くイメージはつきませんでしたので、引き続き相談をしながら進め方を考えていたところ、人に助けを仰ぐときのいくつかのポイントが自分のなかで見えてきました。

助け合いのためのファーストステップ

これまでの私は、「ひとりで物事を進める」のが得意であったがゆえに、自発的に周囲の人に助けてもらうことは少なかったように思います(人に恵まれて自分から働きかけなくとも助けてもらえることはたくさんありました)。そのため、どう人に助けてもらえるかのイメージがなかなかついていませんでした。

言い方を変えると、「ひとりで進められる範囲で物事を進め、そこでポジションをつくって助けを必要としない立場を確立する」ことをやっていたように思います。

そんな風に物事を進めていたので、「もっとよりよくするにはどうすれば良いか?」という思考も働きにくかったのかもしれません。なぜなら、自分がわかる範囲やできる範囲で物事を進めていたので、それで心地よくなってしまい、それ以上のことをやろうとする報酬がなく、しかも他者の視点が入りにくいので視野を広げようとする姿勢にもなりにくかったからです。

ただ、直近は身近な人に問いかけをもらうことと自分への内省で、今回のケースも含めて「ひとりで物事進める」ことの限界にも気付き始めることができたのでどうやって周囲と一緒に協同するかを少しずつ模索したいと思うようになりました。

その結果考えたファーストステップが大きく2つありました。それは、
「自分が初学者であるということを認知し、伝えること」
「答えがないことなので協同学習しながら模索したいと伝えること」
でした。

思い返すと、自分は「ひとりで進められる範囲で物事を進め、その範囲における『答え』のようなものを持って周囲と接していた」ように、今は感じられます。ただそれでは、自分が見えていない範囲は見えてないままですし、見えていない範囲が不確定要素として良くない結果に結びつくような構図にもなっているように思います。

それを取り外すためにも、「自分は絶対的な正解を持っているわけではない初学者の立場で学び続けたい、しかもそれを協同で進めていきたい」と口に出して伝えることが必要なステップだと考えました。

そのことを、一緒に活動をしてくれる投資先のメンバーに伝える当日の朝。内心不安でとてもどきどきしていました。(これまでとは違う行動を取ろうとしているので、何が起こるかわからない不安と、伝えたところで協同してくれるんだろうか、2つの不安がぐるぐると入り交じった状態)

「今日はみなさんにお願いしたいことがあります。必ずしもそれで成果が出るとは限らないですし、自分はまだまだ営業においても初心者の立場です。ただ、これまで自分が取り組んできたことで一定の成果もありました。一緒により良い形を模索する前提で協同で施策をやってもらえないでしょうか?」

確かこんな風に呼びかけた記憶があります。

それを聞いてくれたメンバーの方々の反応は…
「わかりました!どんなことをすれば良さそうですか?」

自分では想像もしていなかった反応があり、正直かなり驚いたことを鮮明に覚えていて、同時に、「あ、こんな風に伝えると協力をしてもらえるんだ…」と自分のなかで新しい感覚が芽生えたような感覚が残っています。

結局その日は、これまで自分が取り組んできたことをトレースするようなかたちで協同を施策を実施することができ、メンバーの方々との振り返りのタイミングでもより濃い内容をディスカッションすることができました。

結び

今回は、「感情と対話による助け合い」の「助け合い」にフォーカスしてnoteさせていただきました。毎回自分が書いていることが、「こんなことも出来てなかったのか」と恥ずかしい気持ちになります。

しかも、現在取り組んでいるPLの改善活動が大きく前に進んでいるわけではないですし、3歩進んで2歩下がるどころか4歩ぐらい下がってしまっているような日もあり、毎日PLの数字を見る度に胸の奥がぎゅーっと締め付けられるような感覚に襲われます(辛い)…。

ただ、こうしてnoteさせていただくことで少しずつ自分の学びが形になっていますし、12月はちょっとでもPLが改善するようにまた頑張りたいと思っています。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


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