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「価値観の異なる大人数をまとめるファシリテーションのコツ」社会変革家・久本和明さんインタビュー#1

先日、社会変革家で株式会社ワンピース代表の久本和明さん考案のイベント「0円服交換会in有楽町マルイ」に行ってきました。

「SGDsとかサステイナブルどうのこうの」という前に、まずは服を大量生産・破棄することを減らすことをしたほうがいいんじゃないの?という発想から生まれ、着なくなった服を持ち込めば、その点数分欲しい服を0円で持ち帰れるという物々交換の仕組み。

久本さんが運営するfacebookグループの物々交換コミュニティ「ぐるり」でこのイベントのことを知った私は、もともとスタッフとして週末にお手伝いに行く予定でいたのだけど、イベント初日は、神戸から久本さんがお店に来られるというのを聞いて、初日にも足を運んでみました。

久本さんが去年出版された著書『僕たちはみんなで会社を経営することにした。 』を読んで「もっとこの部分について詳しく聞きたい!!」と思っていた点を質問できるチャンスだ!と思ったから。

まさに、本の"特別補習"。独り占めするのはもったいないほど貴重なお話をたくさん聞かせていただいたので、テーマごとに分けてまとめて、ブログでシェアしていきます。

アポなし突然のインタビューなのに、快く時間をとってくださり、ひとつひとつ真摯に答えてくださった久本さん…本当にありがとうございます!!

▼第1弾目のテーマはこちら▼
【価値観の異なる大人数をまとめるファシリテーションのコツ】

詠美衣(以下、「詠」):本の中で、定例ミーティングを発足したあと、「多数決や、一部の決定権のある人たちだけで決めずに、ひとりでも反対派がいればとことん全員で話し合う…というスタイルで議論を進めていた」と書かれてあったんですが……それをファシリテートするのって、実際、めちゃくちゃ大変じゃなかったですか?!

久本さん(以下「久」):確かに、めちゃくちゃ大変でしたよ・・・!!本では書ききれないので、映画化するしかないですね!!(笑)でも、僕は変人なので…その…意外とやれちゃうっていうか…。

詠:ええぇぇ……!!!!(それが答えなら、もうこのインタビュー終わってしまうw でも、食い下がる私→)1対1でさえ、話が平行線になって結論が出ないことってあるじゃないですか。それが複数になったら、永遠に話がまとまらないのでは?と不思議で仕方ないんです。最終的に、その議論はどんな風にまとまっていくんですか・・・?

久:なんというか、"流れの中で固まっていく"感じなんですよねぇ。

詠:ほ~~、流れ・・・・。決まっていくまでの流れ、プロセスを全員が共有してるから、自然とみんなが納得できるようなところにおさまっていく、みたいな?

久:うん、そんな感じです。

詠:たしかに、いきなり「●●に決まりました~!」と一方的に発表されるより、全員がそれぞれの主張の理由、気持ち、話の流れなどを把握しているほうが、前者に比べてだいぶ受け入れられやすそうですね。

久:あと、チームビルディングなどの講習にたくさん参加して、「ああ〜こうやって分かり合えるんだ!」という体験を積ませてもらえたことも大きかったと思います。

詠:なるほど!その成功体験があったから、信頼してその流れを見守り抜けたっていうところもあったんですね?

久:もちろん僕も最初は上手くいかなかったですけど、場数を踏んで、だんだんファシリテートのコツがつかめるようになってきたんですよね。反対意見も言いやすい雰囲気づくりとか、このタイミングやトーンで話すといっきに議論が加速するとか…。

詠:あぁ、そっかぁ!それでいうと、私は圧倒的に「場数」が足りてない。学生時代、部活内の派閥を一致団結しようとして挫折した1,2回の経験から、苦手意識を持ち始めてしまってました^^;

久:本当にどうしても決まらないときとか、めちゃくちゃ大事なことを決めるときは、「決定する人」をまず最初に決めて、その人たちに決定を任せるということもしますけどね。でも、基本的には「カオス」を大事にすることを心がけています。

詠:ふむふむ・・・!!(選挙みたいに、「代表」を自分たちの意思で選んで、決まったらその人に信頼して任せるってことか~!ここら辺のテクニックは本にも書かれてあったので、また読み返してみよう!)

●まとめ ~価値観の異なる大人数をまとめるファシリテートのコツ~
①カオスな状況を面白がる心のゆとりを持つ(深刻になりすぎない)
②ファシリやチームビルディングの講習会に参加し成功感覚を掴む
③ファシリ能力は一日にしてならず。場数を踏んで肌で身に付ける
④どうしても決まらないときは、まず「決める人」を決めて、任せる

●エミーのつぶやき
ひと言でまとめるなら、カオスな状況や流れを見守る心のゆとりがファシリテーションには大事なんだなと思った。う~ん、せっかちな性格の私にとって、どうりで難しかったわけだ。

ファシリ力を上げるには、トライ&エラーで場数を踏んでいけばいいという、当たり前のことにさえ気づけていなかった…!たった数回の挫折だけで、自分にはファシリ能力がないと判断してみたい。←この見切りの早さもせっかちだなw

"ファシリ=サクサクと仕切ってスムーズに場を回していく"みたいなイメージがあったけど、実は逆の発想のほうが上手くいくのかー!!!!という、とても大きな気づきをくれた久本さんに感謝!!!

話はまだまだ続きます。お楽しみに♫

次回は【人を巻き込んでコミュニティ/イベントを盛り上げるコツ】について。

▼久本さんの著書はこちら!▼

▼「0円服の交換会in有楽町マルイ」▼
7階フロアで【2月16日まで】開催中!

社会変革家・久本和明さんインタビューシリーズバックナンバー

#1「価値観の異なる大人数をまとめるファシリテーションのコツ」

#2「人を巻き込んでコミュニティ/イベントを盛り上げるコツ」

#3 「””HSP的な性格"でも人を巻き込むコツ&"熱量"の保ち方」

#4「チームビルディングで一番大切なことは、すでに●●の中にあった!」

#5「"縄文時代"には戦争がなく、平和が1万年も続いた一番の理由

#6「愛情不足で育った大人~子供の世代間連鎖を断ち切るには?」


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