「人を巻き込んでコミュニティ/イベントを盛り上げるコツ」社会変革家・久本和明さんインタビュー#2
先日、社会変革家で株式会社ワンピース代表の久本和明さん考案のイベント「0円服の交換会」に参加した際、直接ご本人に会って話す機会を頂きました。
久本さんが去年出版された著書『僕たちはみんなで会社を経営することにした。 』を読んで「もっとこの部分について詳しく聞きたい!!」と思っていたので、突撃インタビュー!!
まさに、本の"特別補習"。独り占めするのはもったいないほど貴重なお話をたくさん聞かせていただいたので、テーマごとに分けてまとめて、ブログでシェアしていきます!
▼前回のインタビューはこちら
▼第2弾目のテーマはこちら▼
【人を巻き込んでコミュニティ/イベントを盛り上げるコツ】
久本さん(以下「久」)::エミーさんも、何かそういう、コミュニティーをつくっていきたいと思っているんですか?
詠美衣(以下、「詠」):コミュニティというか、、、いま考えているのはイベントなんですけど、今年で音楽活動10周年になるので、感謝の気持ちを形にできるような記念コンサートをやろう!と決めていたのですが、従来のようにチケットを売って~という感じがイマイチしっくりこなくて。。。
「ぐるり(久本さんが運営してるfacebookの物々交換コミュニティ)」に参加したり、久本さんの本を読んだりしているうちに触発されたのか、お祭りのようにみんなで作って、無料で楽しめるようなイベントにしたいのかもしれないなぁって思い始めていて。
でも、たくさんの人を巻き込んだり、まとめたりというところに苦手意識もあって、なかなか踏み出せず、、、(^^;)
久:大丈夫!!!!できますよ!!!!!
詠:うおおおおおお!いきなり力強いお言葉!!!(久本さんに言われると本当に大丈夫な気がしてくる!)
久:「裸の男」って動画、見たことあります?(スマホで動画を検索して見せてくれる)
詠:うわあああああ、すごいwww(爆笑)最終的には、もうその場にいるほぼ全員が巻き込まれちゃってる!!
久:この動画みたいに、まずは自分がバカになって、目立つことをする"最初の一人"になること。そして、それはシンプルでわかりやすいこと。みんなが真似できるようにする必要があるんです。
そしたら、しばらくすると1人、2人・・・と、あとに続いてくれるフォロワーが現れる。その最初のフォロワーさんを大事しながらさらに続けていると、ある臨界点を超えたときに、いっきに熱が燃え広がってワーーーっ!!とムーブメントが起るんです。
詠:そっか。あまり後先のことは考えすぎず、とにかく「一番最初の一人」として立つ勇気を持つこと、ですね!
久:あとは、コンセプトですよね。コンセプトがしっかりしていれば、どんなことがあっても、どーんと構えていられるので。リーダーがブレたり、テンパったりしてしまうと、バラバラになってしまうので、そこは心がけています。
詠:なるほど!まだ勇気が出ないのは、イベントのコンセプトが自分の中でしっかり固まってないからかもしれないですね。
あともう一つ、足踏みしている理由のひとつは、「無料で有志の人にお願いすると、プロにお金を払ってお願いするよりも、どうしてもクオリティが下がる」という側面があると思うんです。
例えば、以前CDを作ったときに、曲のアレンジをご厚意で引き受けてくださった人がいたのですが、ほぼボランティアでやってもらっている手前、あまり細かいところまでリクエストできず妥協してしまった曲があって、、、今でもそれはちょっと後悔してるんです。。。もうその音源を聞きたくなくなってしまうくらい(笑)
久:(笑)そのバランスは難しいですよね!でも、「絶対にこだわる部分と、そうでない部分を明確にしておく」といいんだと思います。
例えば、物々交換グループの「ぐるり」では、ルールはたったひとつ、「お金を絶対に使わない」ということだけ決めました。この1点にはかなりこだわって厳守してますが、他は自由にやって~~というスタイルにしています。ルールが増えると、管理しきれなくなっちゃうんですよね。そしてルールが複雑だと、みんなが真似できなくなる。
詠:確かに、いちいちルールをアップデートしていたら、どんどん複雑になっていくし、管理側も参加側も追いつかないですよね。かといって、なんでもかんでも全てOKにしてしまったらコンセプトまでブレて機能しなくなってしまうし。。。
久:そうそう。自分にとって何が一番こだわりポイントなのかは、コンセプトに沿って決めておくことが大事。とはいえ、実際やってみて初めて分かることもあるだろし、そうやって良いバランスを見つけていけばいいと思うんです。
詠:なるほど~!!それこそ、私が後悔して初めて「あ、ここは本当は譲っちゃいけない大事なポイントだったんだ!」と気づけたように!
久:うん。例えば、僕の「ワンピース」という会社は、福利厚生がとても充実していて働きやすいんですが、その恩恵を受けるためにこの会社に属している人もいて、「人々の笑顔のために働く」というコンセプトに共感しているから勤務しているわけではない、という人も中にはいます。
今まではそういう価値観も良しとしていたけど、今後はもっと"コンセプトに共感している人"という部分にこだわってスタッフを構成していってもいいんじゃないかって、考え始めたりすることもあって。
そしたら、「最近こんなこと考えてるんだけど、どう思う?」とまずは信頼できる身近なスタッフに相談して、話が進んでいってオープンにするタイミングが来たら「ワンピース会」で議題にあげて、みんなで話し合う…ということをしながら、決めていく感じです。
詠:わ~スッキリしました!!コンセプトとこだわるポイントを明確にしておいたら、その都度葛藤して悩む時間がだいぶ減りそうです!!というか、悩んだらいつでもコンセプトに立ち戻って、何をこだわり、何を譲るか、考えればいいんですね!!
話はまだまだ続きます。次回もお楽しみに♫
▼久本さんの著書はこちら!▼
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社会変革家・久本和明さんインタビューシリーズバックナンバー
#1「価値観の異なる大人数をまとめるファシリテーションのコツ」
#2「人を巻き込んでコミュニティ/イベントを盛り上げるコツ」
#3 「””HSP的な性格"でも人を巻き込むコツ&"熱量"の保ち方」
#4「チームビルディングで一番大切なことは、すでに●●の中にあった!」
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