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マルケサスの旅・本命の目的地・1日目

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NUKU HIVA空港から出発して島が見えなくなって、しばらくすると、UA POU島が見えてきます。更に近づくと空港が見えてきました。山と山の間の谷、海岸から山に向かって一直線に伸びる滑走路が印象的です。この空港は3方を山に囲まれ、すぐ近くに海があり、その影響で海風、山風が複雑に吹いてくるため、離発着の難しい空港であるということを後になって知りました。こうやって旅行記を書きながらあらためて写真を見直してみると、理解できます。幸い到着した日は風も穏やかで揺れも無く静かに着陸したので、後から村の人に知らされるまで、全く気が付きませんでした。上の写真の雲がかかっている部分に島のシンボルである大きな玄武岩の柱があるのですが、空港到着時にはまだ気づいていませんでした。

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無事着陸し、パイロットさんと4人のご家族に挨拶して、荷物を持って待合所へ向かいます。確か…お迎えが来ているはず。あれ?いない、かも❓❓❓ 突っ立ったまま、しばらくボーっとしてると、フランス語で話しかけられましたが、よくわかりません。前向きに「何処へ行くのか?」「誰か迎えはいるのか?」ということではないかと理解して、宿泊先の名前を伝えましたが、まわりを見渡しても宿泊先の人はいない様子。すると地元の方の一人が私の荷物を持ってトラックに積みはじめ、どうやら送っていってくれるみたいな流れなので、トラックの助手席に乗車させていただきました。後部座席には年齢は6,7才くらいの男の子が座っていました。英語で話しかけても全く通じません。(^^; 唯一わかるフランス語「Bonjour」(こんにちは)と挨拶してみました。が、しかしそのあとの会話が続きません。(^^; 
キラキラした瞳で不思議そうに私のことを見ています。初めてハワイへ到着した頃のことを思い出しました。英語は片言の小学生レベル、オアフ島は普通に日本語が通じたのでほとんど困ることはありませんでしたが、郊外は場所によって英語しか通じないところもあり、そんなことを思い出していました。今となっては懐かしい昔の思い出です。トラックは坂道を上がり始め、しばらく走った頃、ランドクルーザーとすれ違った瞬間、トラックもランドクルーザーもお互いに停止して、窓越しに明るく会話をしています。(もちろん、フランス語、全く意味わからない。(^^;)あ❣もしかしてランクルを運転している人が本来迎えに来る予定だった宿泊先のジェロームさん?
そう察しました。思いっきり行き違う状態のまま荷物を移しはじめます。田舎ならではの光景。崖下には先ほど到着した滑走路が見えています。ランクルのドアにペンションの名前がありました。ちょっと安心。「MERCI・ありがとう」と日本語混じりに伝えて、お礼にハワイ産マックナッツチョコレートを渡して、車を乗り換えました。

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空港から坂道を上がってひと山超えた峠からの眺めです。UA POU島の主要な村・HAKAHAU(ハカハウ)が見えます。メインの港があり、人口約1500人くらい。海と山が近い地形ということもあり、どこへ行くにも狭いクネクネカーブの道が印象的でした。

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送迎やペンションの予約メールで何度も何度もお世話になった「PUKUEE」のジェロームさんは元消防士、フランス本土出身です。腕や足にマルケサス特有の入れ墨がありますが、特に印象的だったのは手首にトヨタの文字。カタカナでトヨタと入れ墨してました。理由は日本のTOYOTA(トヨタ)が大好きなのだそうです。トヨタのお話はまた次の機会に。

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マルケサス人の奥様・エリザさんも長い間フランス本土に暮らしていましたが、ジェロームさん退職後にエリザさんと一緒に故郷のUA POUにある祖母の土地へ戻って、ペンション「PUKUEE」を始めました。場所はビーチから少し坂を上がった眺めのよいところにあります。

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流石の体育会系。私の荷物をもってサクサク坂を上がっていきます。山の斜面にあるペンションの敷地内もお部屋に行く時、急な坂があります。しかし、毎朝の眺めは最高です。

エリザさんからマルケサスの事について色々お話しを伺いたかったのですが、フランス語なので会話が成り立たなくて、残念。もっとフランス語を勉強して、次回は会話できるようになってまた訪れたいと思います。

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写真はペンション「PUKUEE」のダイニングテラスからの眺めです。ペンション以外にレストラン&バーも営業しています。今回は2食付きで予約をしました。毎日のマルケサス料理が楽しみです。

日曜日の午後、まだ1時前だったので、着替えてすぐ近くのビーチや街を散歩してみようと思いました。言葉が通じないかもしれませんが、それもワクワクな楽しみ方です。だいたい10分弱くらい、坂を下りてビーチまで来ました。カヌークラブがあり、地元の人々が集まって食事をしていました。時おり心地よい風が吹いてきます。

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日曜日は家族と過ごすという習慣があって、町はお休みです。
地元の人とすれ違う時、KAOHA(カオハ)と挨拶すると、「どこから来たのか?」と笑顔で明るく声をかけてくれます。後で知ったのですが、この時期クルーズシップの日以外の外国人観光客は珍しいらしい…と。そういえば、この島へ降りてからマスクしている人がどこにもいません。海岸には海鳥がたくさん飛んでいました。野鳥好きな私は本気のカメラ持ってくればよかった…と思った瞬間でしたが、iPhone12でもなんとか雰囲気は撮れてると思いました。( ̄∇ ̄;)。

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裸足で波打ち際を歩いて、海の神様にご挨拶。この海はハワイと繋がっている。ハワイアンのご先祖様たちがこの地域からハワイへ移動していったのかと思うととても感慨深いものがありました。空を見上げるとIWA(オオグンカンドリ)が旋回していました。私にとってIWAはあるサインでもあるのです。繋がっているという嬉しさがこみ上げてきました。

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海側からHAKAHAU(ハカハウ)の町を見渡してみようと思い桟橋まで歩いてみました。桟橋の端では子供たちが海へ飛び込んで遊んでいます。
海へ飛び込んで遊ぶのは、世界中どこの島も同じなのかなあ~。ハワイ島でもコナの桟橋では子供たちが飛び込んで遊んでいます。似たような光景です。桟橋の先端まで歩き終わらないうちに…あっという間に輪ができてたくさんの子供たちに囲まれてしまいました。(^^; 
子供たちが次々と海から上がってきてギュウギュウ詰め寄ってきます。
近い、近いよ~…テスト結果陰性で入ってきたけど、到着したばかりだから…と大人の心配に子供は全く応じません。(^^;
あ。これって…これって…あ、思い出した。コロナの無い世界だ。と思った瞬間、涙が出そうになりました。そうだった。これだった。と。純粋なエネルギー。思考や恐れるものがない強さ。子供たちのエネルギーに合わせた時、一瞬にして何かを突破したように次元が変わった感じでした。
子供たちと一緒に桟橋から飛び降りて、真剣に遊びました。最初のジャンプ、怖がっていたら、手を繋いで、一緒に飛び込んでくれたり、何人も一緒に飛び込んだり、単独で飛び込んだり、泳いだり。到着してから、いきなり楽しい時間を過ごしたことは、魂が喜ぶ一番の思い出となりました。
写真からエネルギー感じていただけると嬉しいです。

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本名・エミコと自己紹介して以来、毎日、どこからか「エミコ~」と呼ぶ声が聞こえてきます。学校の前を通りすぎる時、お店の前、道を歩いてる時、子供たちから見える場所どこでも、出会う度に「エミコ〜」と声がかかります。人種、国籍、年齢、関係なく誰でも、楽しく遊ぶ。最高の友愛関係を築いてくれたコロナの無い島の子供たち、恐れずに一緒に遊んでくれて本当にありがとう。マルケサスブルーの海、エネルギーのクレンジング効果も抜群です。感謝。

      

マルケサス旅行シリーズで、子供たちのお話は一番最初に書きました。




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