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完璧主義って良いのか、悪いのか?①

だれでも物事がスムーズに進むと嬉しいものです。
例えば、日本で暮らしていると、電車は時刻表通りに走るのが当たり前です。海外に行くと電車が遅れるどころか、止まっていても、何のアナウンスもなければ聞きたくても駅員がいない、なんてことがありました。駅の中に全く駅員がいないのです。(決して田舎の無人駅ではありません!)
今となっては笑い話ですが、その時は「えーどういうこと!!予定が狂うー」と怒りとあせりと不安など不快な感情とネガティブな思考に襲われていました。
往々にして、海外に行くと店員の対応や交通機関の不便さなどを経験しては、なんて日本は住みやすいんだろうと思いがちでした。この体験をカルチャーショックといいます。

日本ではスムーズに進むことが当たり前と思っていると、そうでないとき、イライラしてしまうものです。でも、海外で慣れてしまうとスムーズにいかないのが当たり前だと思っているので、「あーいつものことね」とイライラもしないものです。

サービスを受ける側としては、スムーズに物事が進むとありがたいので、隅々まできっちりと物事を行う行動(完璧主義)はとても良いように思えます。でも、それが当たり前とかそうあるべきと思っていると、ほんの少しでも問題があるとイライラしたりするわけです。
これは認知のゆがみの「すべき思考」の元です。

さらに、サービスを提供する立場になったときに、つまり完璧に物事を進めないといけない担当者になったりした時は、間違ってたらどうしようとか、何かあったらどうしようと先の不安(予期不安ですね)を強く感じてしまってストレスが溜まってしまうと言う点においてはマイナスなわけです。

また、完璧主義の大きな欠点は、全く新しいことにチャレンジしようという時にはっきりと現れます。伝統行事などこれまで長く続けてやってきたことは、段取りも決まっていて隅々まで完璧を追及できますが、前例のない新しいことは全て完璧に想定することは不可能です。ですから、絶対失敗しないように完璧に準備できたら始めようなんて思っていたら、一生始められないかもしれません。

完璧主義が良いとか悪いとか簡単には言えなくて、二面性があり、「いいとこ取り」と言うのはなかなかできないということなんです。
利点と欠点を理解した上で、バランスを取ることが必要ですね。