【ドイツ暮らし】“おしゃれ“に対する価値観
今どきのアラサーでいたいので、それなりに身なりに気をつけているつもりだし、
できればいいブランドの服に身を包んでいたい。
ドイツに住んではいるが、日本で言うところの年相応のファッションをしていたい。
日本にいた頃は、同じような価値観の友人も多く、何かと“おしゃれ“には気を使っていたと思う。
では、ドイツはどうか。
その辺の価値観は日本とは全く違う。
ドイツで、私と同年代くらいの女性を見ていると、ファッションとか衣食住の“衣“の部分に重きを置いている人があまり多くないように感じる。
今日はそんな話を少し。
日本にいた頃は、ファッション誌を買うのも好きだったし、それを眺めながら、
次の流行を知ることが楽しかった。
「あーこのバッグ買っておけば流行先取りだなー」とか
「こんな風に着こなすのが今風なのかー」とか
そんなことを考えているのも、ストレス解消の一つだったし、趣味みたいなものだった。
また好きなブランドの新作のバッグとか靴を履いていると、勝手に「自分おしゃれ♪」みたいな気持ちにもなれたし、その感覚が好きだった。
ドイツではどうか。
ドイツは“ファッション“とか“流行“とかにあまり気を使っているという印象はない。
街中でおしゃれさんウォッチングをしていても、日本のように流行を追ったファッションをしている人は少ないし、ハイブランドでばっちり決めているような人を見かけることは本当に稀である。
それにドイツはファッション誌の数もあまり多くないし、内容も薄い。
日本みたいに「新作の着こなし」とか、「1週間の着回しコーデ」とかおしゃれの参考になる情報は載っておらず、ブランドの新作アイテムがただ載っている雑誌といった印象。
あとはファッション誌なのに海外ゴシップとか・・・
ドイツは新作とか流行ではなく、同じものを長く使っているイメージ。
この間も、通院しているクリニックにきれいな受付のお姉さんがいるのだが、毎度思うのは来ている服が毛玉のついたニットだったり、ヨレたシャツだったりする。
クリニックとは言え、接客業みたいなもんなのだが、その辺は全く気にしない様子。
また職場の同僚も同じような感じで、その辺全く気にしない。
服装に大して特に指定はない勤務先。
私はできるだけシンプルな服装で、ロゴが大きく入っているような服やダメージジーンズみたいなのはもちろん職場には着て行かないことにしている。
しかし、この同僚はその辺全く気にしておらず、ほぼ毎日ダメージジーンズ。
このダメージジーンズも、履き古してダメージになったタイプ・・・
購入した時から破れていたわけではない。
大きなプリントが入ったTシャツを着てくるし、ヨレヨレであっても気にする様子もない。
人それぞれの価値観があると思うが、日本と比較してみるとその辺あまり気にしないのがドイツだと思っている。
逆にいうと、日本が完璧すぎるのかもしれない。
日本は髪型もメイクも、もちろんファッションも完璧を求めている気がする。
ドイツにはもちろんその完璧さはない。
メイクだって、してもマスカラとリップくらいだし、お伝えの通り、ファッションも完璧なおしゃれを追い求めているわけではない。
悔しいのは、それでもなんとなくかっこよくきまるところである。
ほぼノーメイクにジーンズとTシャツなのに、色々と考えておしゃれしてきた私よりクールに見えるのは何故なのか。
ドイツはおしゃれにあまり気を使わないというより、完璧も求めていないし、背伸びもしていないのだと思う。
居心地の悪い服装はしないし、似合わないのであれば流行も追わない。
そう考えると、働くための職場におしゃれをしていく必要はないし、学びに行く大学や学校にブランドのバッグを持っていく必要はないのである。
ドイツに来て4年ほど経ち、今どきアラサーでありたいが、少しずつ日本にいた頃のようなファッション嗜好からドイツ化しつつある私。
ヨレヨレの服は避けるが、無地のTシャツやニットにジーンズといったシンプルなファッションを好むようになってきた今日この頃。
が、ドイツ人ほどかっこよくきまらないのは、まだ在独が浅いせいなのか・・・
そう信じで今後に期待したい。
今日はこの辺で。Ciao
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