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タマちゃんを思い出す会


「私たちにも住民票を」/タマちゃん扮し在日外国人 (四国新聞 2003/02/22 17:34)
※表題の画像は上記リンクより

当時の日本社会では笑い事で済んだのだろうけど、今なら私だけでない人にもすごく重大な事態に思えるだろう。2021年現在なら横浜市西区役所も「炎上」待ったなしなのは火を見るよりも明らかだ。

日本には古くから「夷狄は禽獣なり」という思想が根付いており、それは21世紀の現在でも公民共に深く蔓延ったままである(現在でもときには白人ですら対象になることもある)。ところがこの事件では、ガイジンがヒトどころかアゴヒゲアザラシ未満の扱いとなったということではなかろうか。禽獣は禽獣でもかわいいものは「夷狄」に比べれば歓迎されるのか。これでは日本人も10年ほど前に自国の捕鯨を「野蛮」と非難した西洋人のことをよもやああだこうだ言えまい。
※そういえば10年ほど前に捕鯨を非難した国々のうちある一国を他国の名称を用いて非難してきた日本人が、昨年の東京オリンピックでなぜか掌を返して「謝罪」したのには笑いが溢れた。勿論非難に使われた別の国には彼らは何ら謝罪していないどころかバッシングを公民問わず強めているが。

そういえば異文化圏の人間を人間扱いしない思想や振舞いはどの国や地域にも広く見られるが、不思議なことに極東や西洋では彼らの権利よりも動物の権利の方が優先されることもままあるようだ。中東ら辺は知らんが。
日本では-きっと動物愛護先進地域を自負するヨーロッパでも-保健所で殺処分されたり屠畜されて肉として食べられたりするワンちゃんやネコちゃんの方が、劣悪な労働に苦しんだり入管で死亡したりするガイジンたちよりも自国民の同情を受けやすいものであろう。

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