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【デザインと生涯学習】あなたらしい生き方とデザインアプローチ

フィンランド留学時代の恩師であるMikkka先生が今教えている、立教大学の経営学部ゼミで少しお話をさせていただきました。

とても素敵なキャンパスで、学生の熱気がバシバシ伝わってきて、ゼミでも50名ほどの学生が積極的に質問したり、好奇心の眼差しが印象的でした。

立教大学 池袋キャンバス(公式インスタより)

今回のゼミは「Design and lifelong-learning(デザインと生涯学習)」というテーマで、経験を踏まえてお話してくださいという内容(無茶振りw?)でした。

考えてみると、私は土木・建築のエンジニアリングの専門から、デザインを学ぶことで、人生選択やライフスタイルに良い変化があったと感じます。

例えば、自分の好奇心をもとに何かを作ってみたり、アクションしてみて、学びから次の方向性を決めていくプロトタイピング思考だったり。

今回の記事では、3つのデザインアプローチの特徴から、生き方やライフスタイルに繋がるポイントについて書きたいと思います。

1) 小さく試すプロトタイピング思考

これまでの人生を振り返ってみると、誰でも浮き沈みがあると思います。
縦軸にWell-Beingやモチベーションを、横軸に時間を書いて、図にしたものをライフジャーニーと呼びます。

ライフジャーニーの例(well-beingの推移と出来事)

例えば、就職活動で思うような企業に入社できず、悩んでいた⬇️
でも、縁のあった先輩から紹介された会社が肌に合って、無事就活が成功⬆️

このように、様々な出来事と共に良い時もそうでない時もあると思います。
自分の望む方向に変化を起こすためには、何らかの行動が必要で、その一歩を踏み出してみて、そこから学びを得て、また歩んでいく、このステップがプロトタイピング的だと私は捉えています。

次の一歩を踏み出す時、失敗したとしてもそこから学び、さらに次の一歩を踏み出すことができれば、それは「成功」だと捉えるのが特徴的です。

モノのプロトタイプも学習してより良いものに変えていくプロセス

手を動かす、現場に行ってみる、ちょっとしたアクションから学びを得る。
プロトタイプ思考がますます大切になっていると感じます。

2) 枠を飛び出す探究心

デザインの特徴の1つに、顧客と対話をして情報を仕入れたり、ひらめきの素になるような事例をリサーチしたり、自分の枠を超えた新しい情報を大切します(デザインアプローチの前半部分↓)。

Double Diamond Design Process(出典

日本の教育では「敷かれたレールを進め」と教わりやすいと耳にしますが、キャリアにしても、住む場所にしても、自分らしい選択をしていく今の時代には、これまでの正解だけではない、自分なりの答えを見つける必要があると言われています。

そのためには、新しい情報をリサーチしたり、あるいは、自分の好奇心を元に物事を深く探究してみる活動が大切だと思います。

子供は探究の天才

デザインのアプローチは自然とそんな探究の時間や活動を大切にする習慣が入ってきやすいと感じています。

3) 理想に近づくビジョニング

最近よく耳にする「コーチング」の領域では、あなたのビジョンやパーパスを明確にして、そこに近づく次の一歩を踏み出せる支援をしています。

デザインでも「Visionを構想する」ことを大切にします。
いきなり、顧客の声を聞きにいくのも1つですが、まず、このプロジェクトなり、自分の意思なり、VisionやPurposeを言葉やビジュアルを用いてクリアにすることから始めるケースもあります。

コーチングのコンセプト絵(出典

絶対にパーパスや意思が必要なわけではありませんが、自分がどんな方向に進みたいと思っているのか、今やっていることは関連してるのか、充実感を得るためには、大切な1つの要素だと言われています。
(特に、ミレニアル世代はその傾向が強いという調査結果があるようです)

コーチングがブームになっている理由の1つに、自分のビジョンやパーパスは自分自身で気づきにくいという性質があります。

デザインの気づくこと、表現することの強みは、Visionを構想する取り組みをしやすくすると感じています。

Photo by British Library on Unsplash

Visionに気づき・描くこともデザインで養われる1つの要素だと感じます。

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デザインは職業のスキルとしての面だけでなく、生きることとも関係してる分野だと思います。
例えば、私の住んでいた北欧フィンランドでは、教育のなかに、デザインが自然と溶け込んでいました。

デザイン教育・素養とウェルビーイングは関係しているのかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Photo : Paris, France

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