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誰もいない心地良さ

どうやら風邪を引いたようだ

体が熱っぽいし頭もクラクラする
会社に休みの連絡を入れる

こういう時に人は心まで弱ってしまい
誰か傍にいてほしいと思うらしい

しかし私はそうは思わない
ひとり暮らしの私はこういう時に誰もいなくて良かったって思う

よくドラマなどで風邪を引いた男性を
甲斐甲斐しく看病する女性が登場して
お粥を作ったり、冷たいタオルをおでこに乗せたりなんかして
そして風邪が治った男性はその女性に感謝して
恋が芽生えたり、絆が深まったり・・・

ゾッとするね

まず寝顔を見られたくない
自分だけでもしんどいのに傍に人なんかいたら気を使うじゃないの
部屋の中ウロウロされたくないし
話しかけられたくないし、返事をするのも辛い

大丈夫?なんて言われたら
うるさい!さっさと出てけ!!って言いたくなる
たとえそれが好きな人だとしても

そんなに誰かにそばにいて欲しいんだろうか
全然気持ちが分からない

だから私の周りには誰もいない

次に風邪を引いたときも
怪我をした時も、病気をした時も
老いた時も、死ぬときも
私はずっとずっと一人がいいな

一人なんて絶対嫌だ~
誰かが言ってた
そうかな?一人でいいじゃないと思ってしまった

常に誰かといる人ほど孤独という言葉をよく使う
私は一人だけど、孤独だと言った事はない

孤独というと寂しいイメージがつきまとうから
孤独は好きだけど、寂しいとは思ってないから

孤独死でもいいの?
真剣に考えてみた
うん、孤独死でいいな

死ぬ間際の苦しい時に
手なんて握られたらたまったもんじゃない

やっぱり私は一人がいい
ずっとずっと一人がいい

だから私の周りには誰もいない
でも私はそれがすごく心地良い



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