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えみすけが書いた小児はりの記事

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記事一覧

トラウマと、からだに触れること。

第5回 日本小児漢方懇話会フォーラムにオンラインで参加してきました。 母子同服のお話とか、師匠 中村真理先生の夜泣きのお話とか、聞きたい内容てんこもりの半日。わたしが個人的に興味があったのが、 杉山登志郎 先生 (福井大学 子どものこころの発達研究センター客員教授)の特別講演「発達障害臨床のこれまでとこれから -ディメンジョン診断とこれから」でした。 小児はりをしていると、やはりお子さんの発達の不安というのは、保護者さんたちの中で大きな関心ごとです。今回は、杉山先生のお話

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子どもがいる女性の不安(収入、勤務か開業か、など)

※このnoteは、えみすけがDMやMessengerで質問をいただいた際に、ご本人に了解を得て、質問文を掲載し、返答としての記事を書いています。 ご了承ください。 こんな質問をいただきました。一部、内容を変更しています。 私、シングルマザーで、〇〇年後に子どもが小学校に進学するので、今の仕事は今年いっぱいかなと思っています。 子どもの入学とともに私も鍼灸の学校行こうかなって思っているところです。逆子治せる助産師になりたいっていうのがベースでえみすけさんのツイート拝見して小

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【山口創先生】からだの無意識の治癒力、勉強会に参加しました!

わたしが山口創先生を初めてお見掛けしたのは、日本小児はり学会の学術集会でした。 むずかしいお話が多い中で、山口先生のお話は自分にとってすごくすんなりと入ってきて、「この人のお話、めっちゃ聞きやすいぞ!なんでだ・・・!」って不思議だったんですが、経歴をみると、臨床心理士さんでいらっしゃるとのこと。ものすごく納得。 わたし臨床心理士さんには並々ならぬ信頼を置いております。しかも山口先生は、臨床発達心理士さん。特に発達に特化されているんですね。 そんな山口先生の講演会が、オン

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どれだけオンラインが普及しても、リアルの気持ちよさに勝るものはなし。

※有料記事ですが、全文無料で読めます。 最後に少しだけ、購入者特典があります。 このnoteを読んでくださっている皆様、いつもありがとうございます。 小児はりマガジン「かなでる」も、ついに12記事めとなりました。最後はちょっと変則的だけど、このマガジンを創っていく半年間の中でわたしが感じたことを皆様にお伝えできたらな、と思います。お役立ち記事じゃなくてごめんなさい🤤 思えば、小児はりに興味がある鍼灸師さんや学生さんに読んでいただけるよう、小児はりの記事だけを集めたマガジン

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夜尿症の子どもの自尊心の低下を防ぐ、小児はりと心のケア

寒くなってくると増える、おしっこのトラブル。普段はだいじょうぶだけど、ときどき日中、我慢しきれなくて漏らしちゃう……みたいなことはごくごく自然であり、心配することはありません。(あまりに頻繁だと、過活動性膀胱の可能性もあります) 小児はりでは、時折、「夜尿症」の相談を受けることがあります。わたしの少ない臨床経験上、治りやすい夜尿症と治りにくい夜尿症があると感じているのですが、まだまだはっきりと「この夜尿症は治りやすい」などと断言できる指標をみつけられていないのが正直なところ

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子どもの鼻水、咳、発熱への対処はお早めに。日ごろから親に小児はりをアピールしておくことの重要性

先日、東海地方で小児はりを行っている(または興味がある)の鍼灸師さんたちとzoomでお話する機会がありました。そこで、とある先生が「うちに小児はりで来院される方の主訴は、大半が【風邪】です」とおっしゃっていたんですね。 そういえばわたしも、何度か自院の患者様の主訴をグラフにして割合をみてみたことがあったのですが、3割程度が「健康維持」だったんです。つまり、いま、特別ものすごく困っているわけではないけれど、子どもがすくすく成長するためにはりを受けさせておきたい、といった習い事

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お子さんのかんしゃくに悩む親との関わり方で、わたしが気を付けていること

小児はりをしていると、お子さんの癇癪に悩んで来院される親御さんの多さは圧倒的だと感じます。 言うことを聞かない、わがままだ、口答えが多い、約束を守らない、きょうだいや友達に暴力をふるう、大泣きして手が付けられない……保護者の悩みは尽きることがなく、そのたびに大人はイライラして、時にはきつい言葉をかけてしまうこともあります。 子どもの癇癪に悩む親は、このままいけば親子関係がこじれてしまうかもしれないという不安と、自分は親として情けない、親として未熟なのではないかという自責の

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子どもを小児はりに通院させることで保護者が得られる安心感について

先日、とある学会にオンラインで参加しました。その学会(小児はりとは無関係)で、とあるひとりの医師の方が、こんな意見をおっしゃってたんですね。 「医師はどうしても【教えたがる】存在だ。患者に、あれこれと口出しし、変わるように指示してしまうこともあるが、患者が【変わるまで待つ】ことも必要」 これ、非常に失礼なんですけど、わたしは「当たり前やん🤤」て思ってしまったんですね笑 小児はりをしていると、子どもだけではなく当然保護者との関わりが密になってくるわけですが、その際に、施術

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こうしたらうまくいったよ!だけではなくて、これしたらあかんかったわ、の共有も大事だと思う

小児はりと大人の施術の相違点はたくさんありますが、その中のひとつに「施術を続ける意思をもつのはだれなのか」ということがありますよね。 大人なら、施術を受けた本人が「施術を継続しよう」と思えば、次も来院してもらえます。しかし小児の場合、どんなに子ども自身が「また施術を受けたい」と思っていたとしても、保護者が治療院に子どもを連れてこなければ、リピートはありえません。 保護者は小児はり施術を受けるわけではないので、効果を実感できるわけではないです。だからこそ、保護者に信頼してい

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状態を肯定しつつ、固定化させないこと

「子どもが、学校に行かない日が続いています」 そういうお悩みに遭遇したときに、だれかが「小児はりも一度試してみたら?」とアドバイスしてくれる、そんな世界になればいいな、と思ってます。学校に行かずに家にいるお子さんと、小児はりは、とても相性がいいのです。 今はコロナで、以前とはまた違った様相を呈してしまったけれど、基本的に「学校に行かないことが続いているお子さん」が抱えるしんどさの本質は変わってはいないはず。鍼灸師として、そういったお子さんがいる家庭に対して、どういったアプ

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緊急事態宣言下での子どものストレスに対する小児はりの役割

2021年9月現在、こどもたちは、今までにないストレスを受け、新しい生活様式が提案されたり、次々に日常の当たり前だった活動が制限される中、まだ幼い身体と心で、必死にそれを受け入れようとがんばっています。 まわりにコロナ陽性者がでればすぐに休校、休園。家の外には出られず、もし濃厚接触者になってしまえば2週間の制限までつきます。学校では、音楽や体育の授業もなくなり、給食では2年間ずっと、黙食、そして15分で食べ終わる、というあんまり楽しくない生活で、「学校(幼稚園・保育園)にい

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便秘の改善からみえてくる親子関係

前回は、排便のメカニズムや便秘の基礎知識について書きました。 前回の記事でも言いましたが、便秘を主訴として来院される方は少ないです。でも、初診の問診でおつうじの状態を聞くと、便秘の答えが返ってくることはとても多い。 これってつまり、シンプルに「便秘のときは小児はりにいくとおつうじがよく出るようになるよ」という現象が知られていないといってしまえばそれまでなのですが、子どもの便秘がこどもの心身の状態にどのような影響があるのか、ということを親も子も、そこまで意識していない可能性

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便秘の改善を試みる際に、鍼灸師が知っておきたい基礎知識

「便秘」が主訴で小児はりに来院される方は、そんなに多くありません。しかし、初診時の問診でおつうじの状態を聞くと、「実は便秘で……」という訴えを聞くことはとても多いです。 結論からいってしまえば、小児はりは便秘の改善にとても効果的です。とはいえ、全ての便秘が小児はりだけで改善するわけではもちろんありません。小児はりを行う鍼灸師は、保護者から、子どもの便秘について相談されることが多い立場だからこそ、よく病態をみきわめ、小児はりが適応かどうかを判断して、保護者の納得のいく説明がで

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小児はり施術がもたらす、子どもやその家族全体への影響を考える

先日、こんなことがありました。 小児はりに通ってくれている保護者さんが、ひどく落ち込んでいたのです。理由を尋ねてみると、「幼稚園の懇談で、先生の言葉や態度にもやもやした」ということでした。 実はこういったことは、この方だけではなくて、けっこうよく聞くエピソードです。我が子が集団生活でどんなふうに過ごしているのか、気にならない親はいません。担任から「お子さんは〇〇が苦手みたいですね」「お子さんは△△といったようなことがみんなと一緒にできません」などと言われ続けたら、「それっ

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