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緊急事態宣言下での子どものストレスに対する小児はりの役割

2021年9月現在、こどもたちは、今までにないストレスを受け、新しい生活様式が提案されたり、次々に日常の当たり前だった活動が制限される中、まだ幼い身体と心で、必死にそれを受け入れようとがんばっています。

まわりにコロナ陽性者がでればすぐに休校、休園。家の外には出られず、もし濃厚接触者になってしまえば2週間の制限までつきます。学校では、音楽や体育の授業もなくなり、給食では2年間ずっと、黙食、そして15分で食べ終わる、というあんまり楽しくない生活で、「学校(幼稚園・保育園)にいくこと」が今までよりもさらに苦痛になっているのはとても不憫です。

学校がおやすみになったよ、というおしらせをきくと、子どもたちは「やったーー!」と喜びます。おうちではすきなことができるからです。時間割もないし、過度にストレスを与えてくる人間関係も、まぁ、きょうだい間ぐらいに限定されます。親といっしょに多少なら出かけることもできるし、ごはんもお話しながら立ってても踊ってても食べられる。

「だめだよ」という制限や、唯一、解かれる空間が、おうちです。

本当は、この月は「不登校」について書こうと思っていたんです。でも、あまりにも世界の様子が不穏なので、通常の不登校とはまたちがった種類の困難さを自覚しはじめました。

最近、小児はりのお問合せで多いのは、チック、学校に行きたがらない、学校ですごく暴れる、といった、「もうそんなん絶対ストレスですよね」っていうものばかりです。

お母さんたちもものすごく困っているし、とても心配しているし、胸が痛いのですが、だからこそ、小児はりをやっていてよかったなと思える瞬間でもありました。

今日は、最近の、コロナ緊急事態宣言において、小児はり鍼灸師ができること、というテーマで書いてみたいと思います。


子どもたちの発散不足にどう対応する?

さきほど書いたようなお悩みは、やはりだいたいが、発散不足からきていることが多いように思います。もちろん全部ではありませんが。今までのように思うように動けない、何かを制限されている状態では、子どもの陽気を発散できる機会を減らされていますね。

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