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「ママになってもかわいい」を実現するために努力すべきは男性だった件

出産前の自分と出産後の自分を比べて思うこと。
ほんと、おしゃれに気を遣わなくなった。

20代の頃は、それなりにファッションにお金をかけたり、アクセサリーに凝ったり、メイクも研究してた。今はもう、洗濯しやすい服!お腹が目立たない服!という基準でチョイスする。

雑誌やメディアでは、芸能人が「ママになってもかわいい〇〇」みたいなかんじで特集が組まれ、まるで「ママになるとその可愛さが失われることがふつう」かのようなイメージをうえつけられてしまう。

いやわかるよ。
だって実際、赤ちゃんなんてよく吐くし、よく漏らすし(そして被害は抱っこしてる自分の服にも及ぶ)、授乳しやすいほうがいいし、追い掛け回すのに動きやすいほうがいいし、泥だらけの公園から帰宅したらすぐ洗えるほうがいいし。

アクセサリーなんて付けた日には、子どもに引きちぎられて終わり。
ブレスレットも「なにこれー?ねえママなにこれえええ???」ってはずされておもちゃにされて。特に小さなものは誤嚥が心配だし、そばに置けない。

「母親」と「おしゃれ」って、すごく遠いところにいるように思う。

だからこそ、母親は、自分のことに時間とお金をかけることが少なくなっていくし、異性からの評価なんてそれこそどうでもよくなるし、「かわいい」みたいな賛辞を受けることなんて皆無という日々になりがち。(かろうじてママ友が言ってくれることもある……)

だけど、この子育てで必死な日々の中でも、母親がかわいくなる方法はちゃんと存在する。そして結論から言ってしまうと、その方法を実行するにあたり重要なのは、女性よりもむしろ男性の行動や心がけなのだ。男性は、女性を可愛くできるし、同時にブスにもできるのかもしれない。


東洋医学には「陰陽」という概念がある。

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これは、世の中には「陰」と「陽」の2種類があって、それら二つが混ざり合って一つの物を構成している、といったような考え方のこと。
光が明るいと感じられるのは、そこに影があるから。ヒーローが活躍できるのは、そこに悪者の存在があるから。世の中は、違う性質の2つのもので、対比され、そしてまざりあって、うまくまとまっている。

これを夫婦に応用すると、女性がもつ「女性性(陰)」と、男性がもつ「男性性(陽)」がうまく混ざり合っている夫婦は、円満に関係を築くことができていると解釈できる。お互いの足りない部分をうまく補っているイメージだ。

ここまで読んで、「なるほどね。じゃあ男性が女性に毎日かわいいって言い続ければ、女性の中の女性性が刺激されてかわいくなるってことか」と思われた皆様。ちょっと待ってほしい。実は物事はそんなに単純ではない。

妻が夫に「かわいい」って言われて嬉しくなるには、その前にちゃんと「土台」ができあがっているという前提が必要なのだ

正直、おそらく多くの家庭で、夫が妻にいきなり「かわいい」を連発しはじめても、「なんだ突然?」と訝しがられるばかりか、「そうやって言ってたらこっちが機嫌よくなるとでも思ってんのか?」と反発すら招きかねない。

そう。夫が妻をかわいいと言う前に、夫がすべきことがあるのである。
この土台さえしっかりできていれば、夫の「かわいい」は言えば言うほど妻の気持ちをやわらかく溶かし、夫婦関係に良い影響を与える、と思う。


ではその「土台」とはどういったものかというと、簡単にいえば「女性が男性に、思う存分甘えられているかどうか」ということに尽きる。

人間には、小さい頃から基本的に「甘え欲求」というものがあって、その甘え欲求を自分も相手も上手に満たすことが、良い関係を築くひとつのコツなんだよね。赤ちゃんもそう。かわいく甘えて、上手に自分の欲求を他者に満たしてもらい、「甘える⇒誰かを信頼する」ことで、人間関係の基礎を築いていく。

夫婦の「甘え欲求が満たされている割合」のことを「甘え充足バランス」と便宜上よぶことにして、ちょっと下の図をみてほしい。

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これは子どもがいない夫婦の場合。夫婦が一対一の関係であるとき、甘え充足バランスを維持するはとても簡単だ。甘える欲求が、素直に相手に向かうので、お互いに甘えたり甘えさせたりすればいいだけなので。

ただ、子どもができると、当然、これまで一対一だった関係から、三角形に、そして子どもが増えると四角形、五角形……と、家族のかたちは変化していく。

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上の図だと、母親は子どもから日々甘えられ、子どもを甘えさせているが、母親は甘える人がいない図式になっている。しかもよく見ると、夫も妻に甘えている。

母親は子どもから甘えられているので、そのぶん、反動として誰かに甘えたい欲求が高まる。ここで、夫に充分甘えられていれば問題ない。
ただし、夫が「甘えさせてくれない」「甘えを許さない」タイプだと、妻は問題を自分で解決するしかなくなってしまい、甘え充足バランスは崩れてしまう。

甘えたいのに甘えられない、この不満は、やがて「期待しても無駄だから望まない」という解決法になり、相手への諦めへと変わり、そのまま感情が低空飛行するか、怒りへと変化するか……いずれも、関係は悪化する。

そして、誰にも甘えられない母親は、自分が強くなるしかないので、どんどん「かわいい母親」からはかけ離れてゆき、「強い女」になっていく。

母は強し、とかいうけど、あれ、子どもを産むから強くなるんじゃないからね。女性が強くなるしかないから、そうなってるだけの話。ほんとは女性は夫にもっと甘えたいんだよね。いつもかわいい自分でいたいし、かわいいって思ってもらいたいんだよね。

だからまずは、じゅうぶんに甘えさせてもらいたい。
ふだん、子どもを甘えさせてあげてるぶん、こどもが寝たら、あるいは夫婦がそろってる日は、「頑張る」ことをお休みしたい。

甘えることを受け入れてもらえたら、相手に感謝できるし、体力・気力も回復できるし、余裕がうまれるし、相手のこと好きだって思える。
そんなときに夫から「いつもありがとう。好きだよ」とか「〇〇ちゃん(妻名)、かわいい」って褒められたら、そりゃもう嬉しくて、自然とかわいくなっちゃうと思う。


最後に、思いつくだけ、こんなふうに甘えたい!を書いておきます。

*こんなふうに甘えたい!具体例*

・「今日はどうだった?」など、妻の一日の話を、やさしく聞いてくれる
・育児方法を否定せず、できたことを褒めてくれる
・子どもに「ママはすごいよねえ」「ママはかわいいんだよ」って良いふうに教えてくれる
・悩みや愚痴を聞き、一緒にいろいろ考えてくれる
・夫が自分ひとりで育児を担当する時間をつくってくれて、「母」業を休ませてくれる
・たまにひとりで外出させてくれる
・母親じゃない自分のことも認めてくれる
・自分の苦手な家事をやってくれる
・自分の身の回りの世話を要求してこない
・妻の睡眠時間をなにより大事にしてくれる
・体調が悪い時に、一手に家事と育児を引き受けてくれる
・実家に帰ることを快く承諾してくれる
・周りの人に、自分のことを褒めて話してくれる

えっ、書きすぎですか?w
いやでもこんな夫だったら、もんのすごく「愛してる!」ってなると思うし、ありがたすぎて、毎日感謝しそう。

これでさらに、男としてもかっこよくて、こちらをちゃんと「女性」として意識させるように対応してくれたら、もうラブラブ一直線だよね。

こんなかわいいシチュエーション、夫婦でもやりたいよね!


そんなわけで今回は、夫婦関係をより良いものにするための甘え充足バランスのお話、そしてそこが満たされたうえで、相手の性を意識させる声掛けをすることで相手がより魅力的になるよ!といったお話でした。

役に立った~おもしろかった~と思っていただいたら、スキおねがいします(*‘ω‘ *)


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