血液検査、オールAに潜むワナ
こんにちは!
美ボディメイクトレーナーの林大地です。
普段は美ボディを作るためにトレーニングと栄養指導を行っております。
みなさんは健康診断を受けてますか?
私は病院で年に2回行っています!その時に必ず確認するのが血液検査です!
血液検査でオールA!なにも問題ないです!
ちょっと待ったー!!!
血液データが表すのは普段の食生活だけでなく、さまざまなカラダの状態を
反映しています!
つまり血液データを見ると、オールAの検査数値でも、隠れ脂肪肝だったり、腸内環境が悪かったりを推定することができます!
以前は、肝臓の評価項目のアルゴリズムを作成してお伝えしました→血液検査でわかる!肝臓の簡単チェックと対策方法を伝授!
今回はオールAでもチェックして損はない肝臓の数値について、分子栄養学に基づいた、血液データリーディング(解析)について解説していきます!
さぁ、健康診断などで採血したデータを、お手元にご用意してチェックしてみましょう!
肝臓の3つの働き
まずは今回、注目する肝臓について説明していきます!
肝臓には3つの働きがあります
①食事で摂取したものをカラダで使いやすい状態で貯蓄したり、エネルギー不足時には供給する働き
②アルコールや薬物などを、カラダに悪影響を及ぼさないように無害化する働き
③胆汁を作ったり、分泌する働き
このどれもが、カラダにとって超重要な役割になっています。
血液データでは、この役割が果たせているかをチェックしていきます!
検査項目 『ALT (GPT)』
ALTは肝細胞にのみある細胞です。
一般的な基準値を見てみましょう。
ALT基準値 5−40
このALTが上昇していると肝臓がダメージを受けることがわかります!
では、分子栄養学的基準値を確認してみましょう。
分子栄養学的ALT基準値 18-20
え?
基準値の幅が狭すぎる!!
ちなみに警告レベルの値は
警告レベルALT値 43-100
完全にアウトな数値(危険値)は
アウトALT値 100以上
となります!
みなさんの数値はいかがでしょうか?
ALTだけでは評価は不十分なので、相方であるASTもみていきましょう。
検査項目 『AST (GOT)』
ASTは肝細胞だけでなく、骨格筋や赤血球に含まれていて、ALTとはちょっと異なります!
では一般的な基準値を見てみましょう。
AST基準値 10−40
では、分子栄養学的基準値を確認してみましょう。
分子栄養学的AST基準値 18-20
え?
ALTと一緒で基準値の幅が狭いです!
ちなみに警告レベルの値は
警告レベルAST値 33-100
完全にアウトな数値(危険値)は
アウトAST値 100以上
となります!
みなさんの数値はいかがでしょうか?
続いてALTとASTが意味するところを解説していきます!
ALTとASTの解析
ALTとASTは18-20が理想といわれますが、筋肉モリモリの人は少し高く出る傾向があります!
特に採血の前日や当日に筋トレや激しいトレーニングをした人は、ASTが血液中に漏れ出ているため、数値が上がります!
自分の数値でASTがALTより高い人は、前日の過ごし方を思い出してみて、トレーニングをしていたなら、特に問題はないでしょう!
ALT>ASTの場合は、かくれ脂肪肝を疑う!
極端にいえば、ALTがASTより1でも高い場合は、肝臓のプチ炎症が疑われます!
その理由は、ALTは肝細胞にダメージが加わると、最初に血液中にあふれ出す特徴があります!
警告レベルALT値 43-100の中に数値がなくても、ASTより高いだけで注意が必要です!
ASTも肝臓の細胞に多く含まれており、ALTが上昇後もさらに炎症が進行するとASTが上昇し始めます。
ASTが高い値だと、炎症は初期状態ではなく、進行した状態であることを示します.....
数値としてはALTの数値を、ASTの数値が超えると、肝臓の炎症はかなり進行していることになります!
ASTよりALTが3以上少ない場合は、ビタミンB6不足を疑う!
ALTもASTもビタミンB6が必要ですが、ビタミンB6が不足していると、ALTが低くなりやすいです!
また腸内環境の悪化も疑われるため、食生活改善が必要な場合があります!
AST、ALTが両方低い場合はタンパク質不足を疑う!
低栄養が考えられ、極端なダイエットをしているケースが多いです!
また、タンパク質がちゃんと消化吸収できていない場合もあるため、胃酸の分泌障害も疑います!
検査項目 『γ-GTP』
γ(ガンマ)-GTPは、解毒に関係している酵素になります!
では一般的な基準値を見てみましょう。
γ-GTP基準値 男性 0〜50 女性 0〜30
では、分子栄養学的基準値を確認してみましょう。
分子栄養学的γ-GTP基準値 15-18
え?
ALTやASTと同じような基準値
これまた幅が狭い!
ちなみに警告レベルの値は
警告レベルγ-GTP値 50-100
完全にアウトな数値(危険値)は
アウトγ-GTP値 100以上
となります!
みなさんの数値はいかがでしょうか?
γ-GTPの解析
γ-GTPは肝臓での解毒作用に関係する酵素です。
γ−GTPが上昇していると、肝臓の炎症、肝臓の細胞の破壊されていることを示しますが、先ほどのASTやALTで分かりますので、あまり重要ではありません。
それでは、γ-GTPって採血の中でも重要じゃないの?となるわけでなくて、γ-GTPから分かる情報は、食生活を見直す上でかなり重要です!
γ-GTPが上昇する場合はたくさん解毒しているということ!
γ-GTPはアルコール処理に敏感に反応します!
また果糖(糖類)が多いと肝臓がダメージを受けて数値が上昇します!
γ-GTPは肝臓のダメージ指数と言っても過言ではありません!
γ-GTPの低下はタンパク質不足を疑う!
これは一定の条件でのみの適応と考えます!
AST、ALT、γ-GTPが揃って低い値を示すときは低タンパク質状態であることが言えます!
実際の数値を例に解析してみよう
ここからは、実際の数値を見ながら解析していきます。
さてこの数値はいかがでしょうか?
ALT>ASTの場合は、かくれ脂肪肝を疑う!でしたね
結構このパターンの人は多いように思います!
普段の生活で、間食でチョコレートを常備していたり、菓子パンを好んで食べてはいませんか?
肝臓でプチ炎症が起こり始めているかもしれませんよ!
超健康を目指すなら、食生活を見直してみるのも良いと思います!
次はこの数値です!
いかがでしょうか?
ASTよりALTが3以上少ない場合は、ビタミンB6不足を疑う!でしたね
意外と痩せている人に多いように思います!
ビタミンB6は、マグロやウナギの蒲焼、しめじ、ニンニクに多く含まれています!
また腸内環境が悪い場合があるので、納豆やヨーグルトをとって腸内細菌を育てましょう!
最後はこの数値です!
これは完全にヤバいです!笑
γ-GTPが上昇する場合はたくさん解毒しているということ!でしたね
この人の食生活を聞いてみると、お酒はビール1日に1本ぐらいですが、オレンジジュースを1日に1L飲んでしまうそうです!!
こうなると糖の取りすぎで、血糖値をコントロールできなくなり、朝が起きれなくなったり、太りやすいカラダになったり、日中の疲れが取れない状態になってしまいます。
この人の解決策としては、甘いものを控えることから始まりますね!
血液検査、オールAに潜むワナまとめ
分子栄養学的基準値のまとめ
ALT>ASTの場合は、かくれ脂肪肝を疑う!
ASTよりALTが3以上少ない場合は、ビタミンB6不足を疑う!
AST、ALTが両方低い場合はタンパク質不足を疑う!
γ-GTPが上昇する場合はたくさん解毒しているということ!
γ-GTPの低下はタンパク質不足を疑う!
いかがでしょうか?
オールAの血液データでも、注意して見る所はたくさんありますね!
必ずしも、分子栄養学的基準値にこだわらなくても良いと思います!
しかし何かしらのカラダの不調がある場合や、超健康を目指して高いパフォーマンスを発揮したいのであれば、分子栄養学的数値が参考になるかもしれませんね!
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