青木美沙子さんをみて思ったこと

いつもの様にチューハイをダラダラ飲みながらテレビを見ていたら、ロリータの神様と言われる女性。青木美沙子さんが出ていた。

私は彼女のことを以前から知っていた。

数年前、結婚を数日後に控えた私は東京にいた。
独身時代最後に、と1人旅行をプラプラして友人に会ったり自由気ままな数日をすごしていた。

その中で、「独身時代になにかひとつやりたいことをやろう」と思っていた私は

30歳にして、初。ロリータファッションにチャレンジした。

当日、ラフォーレ原宿の中にロリータファッションを体験できるサロンがあった。(今は閉店しちゃったかな?)

値段は確か1万円しないくらい。
結婚祝いなどでお財布は潤っていたけどそれでも私にとっては決して安くはない金額。

でも人生で1度くらい!という思いがあり勇気を出してチャレンジした。

結論から言うと

「やってよかった!!!!!!」

似合う似合わないは別として、違う自分になりきれた快感。高揚感は今でも覚えてる。
普段はしない自撮りをめちゃくちゃした。キメ顔で。

この時にロリータファッションの楽しさを知った。

…とはいえその後ロリータ服に興味を持って買ったり着たりということはしていない。

あくまで私にとっては「コスプレ」のような感覚で楽しめたものだったと思う。

しかしながら少し興味があったのは事実なので、インスタなどをめぐって「青木美沙子さん」というロリータの世界のトップにいる方の名前を知ることになった。

彼女は365日、ロリータファッションを欠かさないという。
そしてロリータの世界でトップであり続けいろんな活動をするかたわら看護師としても働いてらっしゃるとの事。

そして、今回のテレビ番組で映されたのはそんな彼女の婚活シーン。
彼女のロリータファッションはやはり男性ウケが悪く、婚活では苦戦しているとのことだった。
しかし彼女はそんなことでロリータファッションを絶対辞めないと強い意志を持っていた。

「自分の好き」を貫く。そんな彼女を同じ女性としてカッコ良いと思うし、ぜひそのままであってほしいと思う。

しかしながら逆で考えると、うーむとなってしまうことにも気づいた。

すごい個性的なファッションの男性 。ロリータと対比するものが分からないけれど、まぁ例えばパンク的なファッションだったとしよう。
「これが俺!365日いかなる時もコレ!!!」

…親に挨拶に来る時もか?
一緒にアウトドアするときも?
素敵なお店にディナーに行く時も??

となってしまうよね。どうしても…

女性が自分を貫くと「カッコイイ!そのままでいて欲しい!!」

と思えるのに

異性である男性が同じように「これが自分!!」というポリシーと信念をもっていると

「…いやいや、少しは歩み寄ろうよ」

と思ってしまう謎。

全くもって女というものは勝手だ。

話は戻るがロリータファッションは本当に可愛い。
街ですれ違うとつい羨望の目で見てしまう。
そして人の目を気にせず好きな格好で自分を表現する勇気にアッパレと思う。

田舎で生まれ育つとわかるが、少しでも人と違う奇抜な派手な格好は本当にすぐ後ろ指を刺される。
私の地元ではロリータファッションを嗜んでる人はほぼゼロだったと思う。
でもきっと密かに憧れを持っていたり、ロリータ服を通販で買って自分の部屋でこっそり着てる子。いるんじゃないかなぁ。

先日読んだ「着たい服がある」という漫画もすごく良かったなぁ。

おやすみなさい。