見出し画像

映画「ビリギャル」を観た

最初は全く興味のなかった映画、「ビリギャル」

ところが、ここ最近とっても興味が湧いてきて、いつか観たと思っていたのだけれど、ようやく昨日、観ることが出来ました。

昨日から、娘が大学受験に出かけました。日曜日から金曜日まで毎日受験で、初日は静岡、その後は名古屋で受験するので前日からホテルに泊まって、名古屋でも5連泊してきます。

受験も追い込みになってからは、土日、正月も休みなく塾に通っていた娘。午後6時に塾まで晩ご飯を持って行って簡単に夕食を済ませた後も塾で勉強。その後、10時にお迎えという、毎日だったので、娘が受験に出かけてしまった夜はなんだかぽっかり時間が空いてしまって、「ビリギャル」をようやく観ることが出来ました。
もう一つなかなか観られない理由があって、この映画の主人公が娘と重なってしまうので、娘のいるところでは観にくいというのもありました。

思った通り、映画の主人公、娘とだだ被り!!共感しまくりの映画でした。娘が、大学受験すると決めたのは、高校三年の一学期も終わろうとした頃。
実は、二年生の頃から、学校に行けなくなったことがあって、授業を休む、勉強が出来ない、学校が楽しくない、もっと勉強が出来なくなる、赤点を取る…の悪循環が起こっていました。

そもそもどうして学校に行けなくなったのか、映画でも学校の先生が、主人公に対して、

「お前はクズだ」

と、言いますが、娘も学校で同じようなことをことをいう先生に言われたそうです。「人格を否定された」と、娘は理解したようで、全くやる気が無くなってしまいました。

映画の中の先生も、娘の学校の先生も、勉強にやる気のない生徒にやる気を起こさせるために一生懸命だとは思うのですが、やはり人として言ってはいけない言葉ですよね。

当時の私はその先生に対して、高校生活、自分の夢に向かっていく生徒を励まし、応援するのが先生じゃないの??と、怒りに近い感情を持っていました。でも、主人公のさやかはその先生の言葉に、反抗することで、「合格」という目標を持っていきます。娘も今でも苦手意識は抜けませんし、相変わらず、ダメ出しされるようですが、受験すると決めてからは、その先生から逃げることをやめ、授業は一番分かりやすいと、受け入れていけるようになりました。そんな娘の姿を見て、その先生は、娘にとって必要な先生だったのだと、思えるようになりました。

映画ではその後、塾の先生と出逢います。

「出来るよ」

と、励まし応援し続ける先生。私は子供、時に高校生の頃あこがれの大人、尊敬できる大人、こうなりたいと思える大人に出逢うことがその子の将来にとって大きな道しるべになると思っています。学校の先生だったり、バイト先など社会の中で出逢うう大人だったり、直接会わなくても、本で出逢ったり、映画や、今ならいろいろな情報から出逢うことも出来ます。塾の先生との出逢い、まさに映画ではそこをメインに描かれています。

娘も、三年生の夏休みから通い始めた塾の先生との出逢いが大きかったです。当時、定期テストでは赤点を取ってくるような状態でしたが、面接をした時、娘の夢に共感してくれた先生、自分のことを理解してくれる塾での勉強は映画のさやかのように少しずつ「出来る」ようになっていきました。

そして、お母さん

「この子は本当はやればできる子なんです!!」

と、何度も学校の先生に頭を下げ、さやかを励まし、信じて応援する。
すべての希望大学がE判定の模試の結果を映し出されら場面がありました。
そうそう!!これ一緒!!!娘の模試の結果もE判定がずらっと並んでいました。私はその時、「合格率20%、0じゃないんだから大丈夫」と、確信もなく、励ましました。もちろん、担任の先生は、学校のランクを下げたらと提案してきましたが、娘はどうしてもその大学に行くと決めて、下げませんでした。母親の出来ることって、信じることしかないと思っています。
「大丈夫、受かるから」そう、言い続けてきました。
願いを叶えてくれるという神社にお願いに行ったりもしたけれど。

娘は、他にも、目指す職業の女性、学校に行けなかった経験がある女性、他にもたくさんの人と出逢って、自分の夢を持つことが出来て、前向きに歩き始めました。先日、祖父から、「頑張りましたね」と、お小遣いをこっそりもらったようです。その報告をくれた娘のラインには

みんなのおかげです

と、書いてありました。まだ、合格したわけではないけれど、成長した娘の姿に、結果はどうあれ、精いっぱい頑張ってきた娘には必ず、娘にとって最善の道は開けていると、やはり母は信じているのです。


この記事が参加している募集

#最近の学び

182,021件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?