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【ASD】新しいことに挑戦する方法

こんにちは、えみりーです。ソフトウェア開発の仕事を6年目に達したある日、通勤途中のバスの中で涙がとならなくなる日々が続きました。一大決心し心療内科に診察しに行くと「うつ病」と診断されました。1年の療養を経て、不安障害やASDという発達障害があると診断も加わり、これら障害との付き合い方について向き合ってきた体験談を共有します。

今回は、昔から苦手な「新しいことに挑戦する方法」について考えてみました。

ASDは新しいことが苦手?

ASDの傾向として『反復的で機械的な動作』があり、『不安が人より強く感じやすい』ASDの人は、イレギュラーなことが発生しにくいことから、『反復的で機械的な動作』に安心感を覚えるのです。反対に新しい環境づくり、新しいことに挑戦する類のことは苦手です。私自身やりたいと思いません。

ですが、会社的に若手社員には新たなことに挑戦してほしいという要望を常に言われ続けられ、言われるたびに愛想笑いをして話をスルーしていました。

仕事で新しいことを求められるのであれば、転職して言われない環境にすればいいのでは?と思われますが、転職=新しい環境づくりなわけですから、億劫になってしまいます。

治療経過でもでちゃいました。効果がある薬があるから追加してみない?と主治医に言われて、本当に嫌な顔をしました。せっかく嫌々はじめた抗不安薬も1か月以上続けて日常化し始め、睡眠障害がなくなってきて落ち着いたと思ったのに、また新しいことをするの!?と素直に顔に出してしまい、主治医が「嫌そうだね~」と笑われてしまいました。

ではどうしたらいいの?

発達障害の子供の学習への対処に対するネット記事でヒントがもらえました。
ASDやADHD傾向にある子供が学習している中、わからない!となったときにパニックになったりするそうです。そういう子供への学習へのアプローチで心がけられているのが
「スローステップで着実に克服させていくことが大切だ」
ということです。

小さな学びで「できた!」という自信、達成感を積み重ねることで、新しい学びへの自信を損失しないよう工夫し、ペースはゆっくりだけど着実に学習を進めることでパニックになるのを避けるよう配慮しているそうです。

この記事を読んで、「ああ、主治医にさんざん言われてきたことじゃん」と思い出されました。
「不安なことがあるなら、成功体験を増やせばそれは不安にならなくなる!だから小さなことから成功体験を増やして、100回成功すればもうそれは不安ではなくなるはずだ」
と主治医にさんざん言われてきましたが、改めて思い出されたのです。

あらためて「スローステップ」という概念を思い出すことが、私には必要であると思い知らされました。

仕事を復帰するためのステップとは?

ASDの特性で「思い込みが激しい」という部分があります。
私の場合、失敗したら今後一生失敗する、と思い込んでいる可能性があります。それも無自覚です。だから意味もなく不安がよぎったりするのだと考えます。

思い込みが激しいと視野が狭くなり、発想が乏しくなります。
そこで出る弊害は、最終的なゴールに対し、初めからゴールを目指そうとするのです。ゴールへの道は複数あるという発想ができないのです。

これまでの私は、仕事への復帰とは「現職に戻ること」しかありませんでした。

あらためて「スローステップ」という概念を取りこみ、ゴールへの道へ行く方法は以下の通りだとネットで調べたり、医師に相談することで得られたのです。

  • 現職に復帰して、可能であれば時短勤務からはじめ仕事のリハビリをしつつ復職する

  • 現職をやめ、就労支援センターなどで仕事復帰の相談やリハビリをした後に転職する

  • クラウドワークスなどに登録し、個人で小さな依頼を請け負い達成する成功体験を増やし、次第にフリーランスへ移行する

などがありました。
以前の私では得られなかった情報です。思い込みや視野が狭いって怖いですね。
様々なゴール(ここでは仕事への復帰)への道のりがあり、かつそこへ行くまでのステップも小さくてよいのだと自分に言い聞かせ、成功体験を増やすことが今の私には必要です。

成功を自身で褒めることが重要

せっかくスローステップで成功体験を増やしても、それを成功と認識させることが重要となってきます。
昔から私は、自己評価が激しく低いです。そんな自己評価が低い人は成功体験を素直に受け入れることができません。仕事をほめられても嬉しいと思えないのです。すねてますね~

そこで私は、自分をほめる習慣をつけるよう、最低3つは毎日できたことを言う練習を始めました。

  • お風呂入ってえらい

  • 食器片づけてえらい

  • お散歩にでかけてえらい

などです。
自己評価が低い方は、まずこの習慣を1か月続けてみてほしいと思います。
何も思いつかないときは、「今日も生きててえらい」というだけでいいんです。こんな波乱万丈な世の中を生き続けること自体、えらいことなのだと今では思えるようになってきました。

まとめ

ASDの特性で『反復的で機械的な動作』『思い込みが激しい』『不安が人より強く感じやすい』があり、その結果、「新しいことへ挑戦する」ことへ不安を覚えやすいです。

しかし新しいことへたどり着くまでには、様々な道のりやステップ、およびステップの大きさがあります。

「新しいことへ挑戦すること」へ不安が大きな人は、ゴールまでのステップを細分化し、「スローステップ」で成功体験を積み重ね自信をつけましょう。また成功を成功したと自信をほめることも忘れないでほしいです。ほめてあげるのは自分自身だけだということを思い出し、ほめる訓練をすることもしていきましょう。

えみり


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