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ねえ、神様。アタシの体をきれいにしてよ。

私は、摂食障害だったことがある。
もしかしたら、そんな名前なんかついてない名の無い病だったかもしれないけど。

太って痩せてを繰り返し、7年間。
そのせいで、二の腕にはセルライトの跡が残っている。

こんなに傷というものが目に見えて人を悲しませるんだな。
記憶だけでも十分傷なのに、神様は毎日これを私に見せつけて悲しませるんだな。
一生。

一生?これを受け入れて生きていかなきゃいけないの?
もう小さいころのきれいな体の自分には戻れないの?

『いつになれど、癒えない傷があるでしょう
黄昏を振り返り
その度 過ちを知るでしょう』
って米津玄師も言ってるくらいだし。

そうは言ったって、悲しくなって、涙は止まらなくなるし、
自分がやったことではあるけど、もっと何か別の方法があったのでは、とも思うし。
それでも、過激な減量の末、彼氏までゲットしたし、まあいっか。
こんなことを毎日、鏡を見ると思います。

不健全ですね。
どうしたら鏡を見ても泣かないで済むのかな。

私は自分が人比べて、食べ物を無性に欲しすぎてる気がしてた高校生のころ。
私はそのころからずっと自分の体に対して悩んでいる。

街にいると、たくさんの人が自分の前を通り過ぎていくけど、
どうしてみんな堂々と自分の顔をさらして歩いていられるのか、不思議になる。

それとも考え方が偏っているのは自分のほうなのか。

今また、普通の状態ではないのか。

普通ってなんだ?そもそも私が普通だった状態なんて、遥か昔だ。
小学生まで遡らなくてはいけないじゃないか。

あーーーあ、むなし。
こんな感情を抱くなんて思ってもなかったよ。
悩んだ末に、いい解決方法があるのかな、とか思っても見たけど、そんなものも今は見つからないよ。

ねえ、神様、いつか私の体をきれいにして。


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