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Emilie Floge History vol5

<テスト店としてスタートしたクリムト>
当初IDPチームのクリムトに対する考えは、街のイメージを変えるためのテスト店的な位置づけでした。
IDP計画は、旧髙島屋から現ピタゴラス通りの敷地約200坪を再開発する計画でスタートしました。
計画地の入口の敷地にテスト店をオープンさせて、計画に必要なデータの収集を考えたからでした。
最初は手探りの状態で、データ収集はアナログなレジスターと手書きの伝票で開始しました。

店長に就任した服田友和氏は、当初客数予想を250人の5.5回転を想定し、計画を立てました。
また、イメージ戦略として、ホテルのラウンジの雰囲気とホテルマンのサービスをイメージして従業員は全て男性を採用、白Yシャツに茶のスラックスとエンジの蝶タイでフォーマルなユニフォームとしました。

メニューもシンプルにして価格も認知しやすい価格帯の構成で、現在のようなメニューブックも無く、店内2箇所にエンジ色に白字で書かれたメニューボードを掲示しただけでした。

メニューの説明とオーダーの間の時間を利用して、データ記入に当てようと考えたからでした。 データは、伝票に男性をM・女性をFの記号、時間帯別の9から21の入店時間記号と人数を記入をする簡単なものでした。

また、各商品の出品数は曜日別の使用量、1週間の使用量、1ヶ月の使用量から割り出す方法で、データ化をIDPチームの笠原氏が担当しました。

開店景気も手伝い予想客数を遥かに超えるお客様が来店、1ヶ月後は毎日10回転したそうです。笠原氏の分析結果から男女比は 男性6女性4 モーニングはほぼ男性 昼から女性客が増え、それ以後は男女同じ位。

商品は、6割がブレンドコーヒの出品でほぼクリムトブレンド、2割がストレートコーヒーとソフトドリンク、残り2割がトーストとモーニングの出品数と記憶しています。

検証結果は、スタッフの想定を覆しました。コーヒー専門店は8割が男性客で、女性客1人での入店は無いと想定していた結果、4割の女性の入店が、ほぼ1人客の入店だったからです。

IDP計画に当たり、お客様が望まれる店舗空間は、明るい店内と非日常的雰囲気を安心して利用出来る空間と結論付け、「コーヒー空間考」と題し成功への課題としました。

私がクリムトに入社したのは開店後2ヶ月のこの頃で、クリムト計画の何故こうしたのか、何故こうするのかなど、服田氏からコーヒー店の未来予想図を聞きながら心が躍る毎日でした。
<開店当時のメニュー> 
ブレンドコーヒー
1 クリムトブレンド ¥150
(キャラバンのマイルドブレンドを使用)
2 アメリカンロースト ¥180
(モーニングサービス用のコーヒーで提供)
3 ジャーマンロースト ¥150
4 フレンチロースト ¥150
(アイスコーヒー用のコーヒーで提供)
ストレートコーヒー
1 ブラジル ¥200
(月曜日のサービスコーヒー ¥180)
2 コロンビア ¥200
(火曜日のサービスコーヒー ¥180)
3 モカマタリ ¥200
(水曜日のサービスコーヒー ¥180)
4 グァタマラ ¥200
(木曜日のサービスコーヒー ¥180)
5 マンデリン ¥200
(金曜日のサービスコーヒー ¥180)
6 キリマンジャロ ¥200
(土曜日のサービスコーヒー ¥180)
7 ブルーマウンテン ¥250

ソフトドリンク
1 オレンジジュース ¥250
2 バナナジュース ¥250
3 レモンジュース ¥250
4 紅茶 ¥200
5 ココア ¥250
6 アイスコーヒー ¥200
7 コーヒーフロート ¥250
8 バニラアイス ¥300
9 コーヒーゼリー ¥350


トースト・サンド
1 バタートースト  ¥150
2 厚焼きバタートースト ¥200
3 チーズトースト ¥250
4 ハムサンド ¥350

モーニングサービス 月~土   am8:00~am11:00
バタートーストとアメリカンのセット ¥180

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