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夏が教えてくれる

日常生活を送りながら、野球の買い物や準備、連絡、調整をこなし、応援。そしてわたし自身のやりたいことが詰まった一週間。ホッとひとりで過ごす時間がとれなくていつも緊張感がとなりにあった。キャパオーバーで、無駄なことをしたり、忘れたりが目立った。そんな毎日だったけれど、ふと気づくとわりと心は平穏で、片付いていない部屋を前に自己嫌悪にも落ちいらず、惣菜を食卓に並べてもモリモリ食べる息子を穏やかに見ていた。前は「なんで片付けるのは私だけなの!」とか「試合中なのに手料理作れない私ダメ母だわ」とかイライラしていた。

わたしも成長したなあ。成長したのかしら。息子が最後の背番号をもらえて、息子も結果が出ているし、息子も元気で機嫌がいい。それでかなぁとも思う。こんな心持ちで野球ママをやりたかったんだよなあ。これだよ、これ(笑)この大会が最後だから、先を考えなくていい。今を精一杯やればいい。やるしかない。先がないのだから。それが現実。先を考えず今を精一杯やる。いつもそうありたいと願っていたけど、なかなか難しかったなあ。出来なかったなあ。

でも今できてる。今そうだ。息子たちをひたすらに応援するだけ。いつのまにか「息子を」から「息子たち」に変わっていることも嬉しい変化。どんな時も息子を信頼し応援する、チームを信じ息子の仲間たちを応援する。息子には応援したくなるチームの一員でいてほしかった。それをわたしは望んでいたんだと気づいた。

「心からの願いは必ず叶う」

それを実感。夏はわたしに大切なことを教えてくれる。

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