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一歩ずつ、一歩ずつ、前に進む。

一人株式会社なので、明確にここまで休み、とか、ここから仕事はじめ、とか、特にはないわけだが、今年は一応、12/30から1/4までは「書かない」と決めて、かなり早い時期からスケジュールを組んで仕事に励んだ。

ツイッターもインスタも、SNSは、この期間、挨拶以外は極力控えてみた。

一度、立ち止まって、ゆっくり考えたかったのだ。

前職は、年末年始が忙しい職種だったので、年末も元旦も出社していたし、独立してからのここ2年は、仕事のペースが掴めずバタバタしていたので、この年末年始が、一番、落ち着いていたのかもしれない。

この間、徒然に今年の抱負やら何を展開するかなど考えていたのだが、細かいことは別として、結局のところ、これに尽きるなと思い至った。

「しっかり書く」「ちゃんとやる」

前々からよく言っているのだが、書評でもコラムでも、スルスルと、美味しいミネラルウォーターを飲むように読めて、意識外のところで心身にじんわり染みる文章を書くことが私の命題だ。

そのためには、骨がしっかりしたものを書かなくてはいけないし、不必要なものがあってはいけない。だからこそ、時間がなかったり、私自身のコンディションが悪くては、それが叶わない。

もともと仕事は丁寧にやりたい方だし、こだわりは人一番強いタイプだ。

しかし、器用貧乏と飽き性の質もあり、最後に手早くそれなりに仕上げてしまう欠点が私にはある。

前職の頃は、大まかに道を作った後は、部下や後輩が細部を仕上げてくれていた部分もあったが、今は提携している個人や会社との共同作業も含めて、自分が最後まで責任を持たなくてはならない。

もちろん、独立してからの3年、自分なりにどの仕事も丁寧にやってきたつもりだが、最後の最後、ツメのツメで、時間がなくなると納期優先で体裁よくフィニッシュしてしまうきらいがあったのは事実。

こんな自分は、もう嫌だなと思った。

時にはそういう対応も、もちろん大事だが、一周回って、今年は最後まで「しっかり、ちゃんと」やりたい。

そのためには、計画立てがカギになるだろう。

なぜかわからないが、もう何年もの間、12/30頃から新年にかけて、高熱で寝込むレベルの風邪を引くのが恒例だった。

毎年、大掃除が終わった頃になると、きっちり体の調子が悪くなる。

どうやら、一年のあらゆるオーバーワークの毒が、このあたりで限界値に来ていたみたいだ。

だから今回は、同じ轍は踏むまいと、10月から計画的に仕事だけではなく、家事も年末年始にベクトルを合わせて、綿密に計画を立て進めていった。

特に掃除は、カーテンなどの大物を10月から少しずつ洗い、12月に入ったら、今日はこの部屋、次の週にはキッチン、今日はここの床、と少しずつ少しずつ、丁寧に進めた。

そして、30日、夫との大掃除日にはエアコンや空気清浄機、庭の清掃といった大物を、日が高い暖かい時間帯にピンポイントで行い、無事に終えることができた。

そして、ここ近年では久々に風邪で寝込むことなく、年末年始を通り過ぎることができた。

これは、私にとっては相当に画期的でミラクルな出来事。「しっかり、ちゃんと」やるためには、事前計画がとっても大事なんだなと得心がいったのだ。

こんな当たり前のことに気づけない今までだったけれど、一歩ずつ、一歩ずつ。

いのしし年は猪突猛進というけれど、得た知恵をベースに、確実に前に進む、そんな一年にしたい。



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