見出し画像

未来に希望が持てると心が明るくなる⭐

 子供の頃、父の経営する工場の中で遊んでいたときのことだ。その日がパートの工員のおばちゃんたちの給料日だと知っていた私は、おばちゃんたちが疲れて辛そうに働いているのを横で見ていた。

 ふいに、こんなことを思いついて言った。
「おばちゃん、今日 給料日だよ?」
 おばちゃんたちは、今日が給料日ということを忘れていた。
 おばちゃんたちの顔に、少し明るいものが表れて、力を奮い立たせて働きはじめた。
 私は、少し良いことをしたかな?と、思った。

 きっと、帰りにお給料袋(その頃は振込はなかった)を貰って、好きなものでも買って帰るのかな?

 私は、自分もされて嬉しいことを想像して話したのだった。

 やはり、明るいミライを考えると 辛い仕事も辛くなくなるみたい☆


 その後の人生で、時々、その時のことを考える。


 受験に失敗したときは、お先真っ暗だった。

 さらに、サークルや部活をみっつも掛け持ちして単位を大量に落とし、留年したときには自殺も考えた(極端なやつ☆)。

 その代わり、中学の頃から好きだった人に告白して 付き合い始めたときにはバラ色で、
 死ぬなんて考えないし、世界は自分達のために回っているかのような錯覚さえしていた。

 ジェットコースターのようだと、自分でも思うが………

 人間には、いつだって希望が必要だと思う。

 そうすると、心は明るくなりProgress(進展、発展)していく。

 その間は、だれの不幸も願っているヒマはない。

 自分のことをちゃんとやって、

 周りにも貢献して、

 明るい「ナニカ」を振りまき、
 影響させ、

 善いイノベーションを巻き起こす。


 わたしは、そうしていたい。

 よく人に「いいことばっかり話す」と言われるが、

 今は、えびす顔のお婆ちゃんになりたい、と云う目標☆

 いつだって、私は希望を持って生きていたい。

 辛いときに、勇気づけてくれた人たちがそうだったように、

 私が、おばちゃんたちを元気づけたときのように、



 おばちゃんたちは、ちいさな私が元気づけてくれたのを嬉しく思って、奮い立って見せてくれたのかもしれなかった。

 そういう関係、いいじゃないか。

 カッコつけたり、簡単に関係を切り捨てたり、
 切り捨てるのは 芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出す。
 そんなのは、イヤだ。

 こんな世の中だからこそ、

 自分の周りの人だけでも勇気づけるのだ。


    

            おわり⭐         

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?