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RICE

この間、子供と子供がおでことおでこを「ごっちーん★」て激しくぶつけた。

久しぶりに、頭に大きなたんこぶを作っている子供を見た。

それで、こんな時はRICEっていう文字が頭に浮かぶ。

もちろん、ごはんじゃない。

RICE処置のことである。

RはRest(安静)
I はIcing(冷却)
CはCompression(圧迫)
EはElevation(挙上)

世間では、ずっとこのRICE処置が推奨されてきていたんだけれど、最近では、RICE処置は間違っているのではないかと言われている。

最近では、冷却は痛みの緩和には有効だけれど、冷やすことで血流障害がおこり、治癒を遅らせる可能性がある。それに、安静も長期間の安静は逆効果になる。つまり、もともと炎症というのは傷ついた身体を修復するためのプロセスであり、その自然のプロセスを断ち切ることで治癒が遅れると言われている。そして、過度の安静は周囲の筋力低下を招くことで弊害になるとも言われている。

なんと、RICE処置を提唱したDr.Mirkin自身も「何十年にわたって私のRICEと言う言葉・ガイドラインが使われてきた。しかし、Rest+Icingはおそらく治療を助けるのではなく遅らせる、私は間違っていた」と発言したのです。

そんなことを言われても、今までの習慣が簡単に抜けるわけではなく、ついつい普通にIcingしてしまった私。

よもや子供が怪我をしているその真っただ中で「今はRICEは古いんですよ」なんて雄弁に語れるわけもなく。。。

まあ、Icingが治癒を遅らせるとはいっても、痛みの軽減にはなるのだから、と言い聞かせてみる。

大体、私が「今はRICEは古いんですよ」と言っても、親だったら子供がケガしたところ冷やしたいよね。

うん。RICEは古いとわかっている自分でも冷やしちゃう。

つい、何かしてあげたくなっちゃう。

そして、何かしてあげたことで、自分もやった感があるから安心できる。

見てるだけ、って辛いのよね。

やっぱり、仕事モードと家族モードは違うのね。



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