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春の高山祭~おうちで旅する~

今日4月14日、そして明日の15日は、春の高山祭の日です。

しかし今年は、コロナ自粛のため、神社で「神事」だけを執り行い、ご巡幸や屋台引き揃えは中止になりました。

そのため、祭り屋台もご巡幸も今年は見ることが出来ませんが、今から7年前の2013年に撮った「春祭り」の写真が手元にありましたので、noteで皆さまに公開します。(ちなみに、この写真の年の春祭りは、桜がちょうど満開を迎えた上に、お天気も良く、最高の祭り日和でした。)

これを見て、高山のお祭りを見に行った気分を味わって下さいませ~😄。

宮川にかかるこの赤い橋は「中橋」といいます。屋台を待つ観光客でいっぱいです。この橋の右手に高山陣屋があり、左手に「古い町並み」と呼ばれるエリアがあります。

高山陣屋の前。屋台の舞台で舞う「からくり人形」を見ようと、たくさんの観光客が詰めかけています。

屋台が並べられています。これらの祭り屋台は、普段は「屋台蔵」と呼ばれる屋台専用の蔵の中に収められています。屋台は蔵を所有している町内ごとに管理しています。全て、江戸時代に作られた物で、装飾も当時の豪商たちが自らの財をふんだんに使い、腕の良い職人に作らせたり、遠くから買い集めたり等、全て超一級品ばかりです。ですので、これを管理する人々は本当に大変です。でも、皆さん、自分たちの屋台に誇りを持っていらっしゃいます。

直接、手で触れると、装飾が錆びて傷むので、屋台組の皆さんは手袋をしています。これ全て本物です。高山の祭り屋台は「動く陽明門」と言われています。

屋台に施された彫刻。飛騨の匠の技が光ります。細部にわたって品良く美しいです。

屋台のこうした装飾を順番に見て回るだけでも、美術館で作品を鑑賞しているようなリッチな気分を味わえます。
屋台ごとに装飾や形が異なるので、各々の違いを見るもの楽しいです。

これが屋台蔵の中です。普段は中に収められている屋台は、祭りの日だけ外に出されます。こうしてオープンに解放されるのも、年に一回のこと。蔵の上部には神棚が祀られてあります。

屋台組によって、蔵の中の飾り付けもそれぞれ違います。

春祭りの区域に点在する12の蔵を見ながら、街中を散策するのも楽しいです。

こちらは高山の老舗料亭「州さき」さんの玄関。

玄関先に祭りの提灯が掲げられています。

古い町並みの玄関先。祭りになると、こうやって各玄関先に提灯を掲げます。

こちらは、中橋の袂にある日枝神社の御旅所(おたびしょ)。春祭りは正式には「山王祭」と言います。日枝神社の例祭です。日枝神社から神様がこの神輿に乗って町内を回られ、この御旅所というところで神輿を降りられ、お休みされます。

こちらはご巡幸で、神様の神輿と共に練り歩く「闘鶏楽」(とうけいがく)。私たち地元人は「かんかこかん」と呼んでいます。こうしてカンカコの鐘を鳴らしながら歩きます。この音が聞こえてくると、「ご巡幸が近づいてきた」と分かります。

宮川の鯉。

夕暮れ時が近づいてきました。祭り提灯に明かりが灯ります。

屋台組の人たちも、これから夜祭りの準備に入ります。

屋台の提灯も灯り、いよいよ夜祭りが始まります。

屋台の上では、子供達が笛を吹いています。この日のために練習してきた子供達。祭りの担い手として大活躍です。

皆で息を合わせて、屋台を引きます。

夜祭りの時に、屋台を引く屋台組の皆さんが「高い山」という唄を歌うのですが、これを聞くと「春の祭りを迎えて、飛騨にも春が来たんだなぁ・・・」と感じます。

祭りについて詳しくは、こちら↓をご覧下さい。

最近は、海外からの観光客がすごく増えて、とっても国際的になってきた高山祭。

今年は、コロナ禍のため、神事以外の全ての行事が中止になりましたが、来年は、どうかこの祭り風景が見られますように・・・。

そう心から願っています。

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