【日帰り旅さんぽ】兵馬俑を見にちょっと名古屋まで。~「兵馬俑と古代中国・秦漢文明の遺産」名古屋展へ~
先日、私は名古屋で開催中の「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」展を鑑賞するため、名古屋に行ってきました。
名古屋に行くのは、実に3年ぶり。久しぶりのお一人様・日帰り旅です。
出発の朝/飛騨高山の朝は寒い
晴天が見込まれる平日を狙って行こう!と計画し、10月20日に出かけることにしました。私が住んでいる高山市から名古屋市へ行くには、「JR」か「高速バス」の二つ。今回はお手軽な「高速バス」をチョイスしました。
しかし、当日の朝。
放射冷却のため、家を出る時の気温は2℃…。(白目)
あまりの寒さに風邪を引きそうだったので、腹と腰にホッカイロを貼りつけて、マウンテンパーカーの下にはUNIQLOのウルトラダウンベスト(薄手のもの)を着込み、更に靴下にも足用ホッカイロを貼りつけて家を出ました。
ホント、いつも思うのですが、高山から遠方に出かけるとき、毎度「着るもの」に悩むんですよね(泣)。気温差が激しすぎて、冬は都会に行くと玉のような汗をかいちゃいます。
さて、完全防備で、JR高山駅の横にある「高山濃飛バスセンター」に行き、6時30分発の名古屋行の高速バスに乗り込みました。
最近は、高速バスのチケットは、スマホでサクッと予約ができるので、とっても便利です。
途中、ひるがの高原サービスエリアでトイレ休憩を経て、一路・名古屋へ。
山を抜けて、濃尾平野に出ました。こうして約2時間半ほど乗り、JR名古屋駅前に到着しました。
名古屋市博物館へ向かう
JR名古屋駅から、地下鉄・桜通線へと向かいます。
さて、桜通線の電車に乗って、名古屋市博物館がある桜山駅を目指します。
…が、その前に、駅のトイレで、カラダに貼りつけたホッカイロを全て外しました。あと、着ていたダウンベストとマウンテンカーを脱いでクルクルたたみ、トートバックの中にしまいました。
名古屋のこの日の予想最高気温は23℃。ここからは初秋の装いです。
◇
更に、今回は、地下鉄をたくさん利用する予定なので、この切符を購入しました。
名古屋の地下鉄に乗るのは3年ぶりです。
こんな小さなことでも、なんだかわくわくしてきました。
電車に乗り、ちゃっかり空いている席を見つけて、しばし地下鉄の旅。9つ目の駅で降車しました。
桜山駅の4番出口から外に出ると、目の前に鳥居が…!
雲一つない青空の下、博物館に向かって歩きました。
暑い暑い💦額に汗をにじませて歩いて行くと…。ようやく見えてきました!
こちらが名古屋市博物館です。久しぶりに来たー!
入口でチケットを購入し、館内に入りました。
ご覧の通り、博物館の周辺も入口も、人があまりいなくてガランとしています。チケット売り場も人が全然並んでいなくて「楽勝じゃん!」と思いました。
かなり空いている感じだったので、「しめしめ…。平日に来てラッキーだったわ!空いてて良かった~」と思いました。
…が、しかし、それは大きな間違いでした~( ノД`)。
『兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~』へ
中に入ると、いきなり人人人。
入口に入ってすぐに、いきなり大渋滞ではあーりませんか!(汗)
見ると皆さん、音声ガイドのヘッドホンを付けている方ばかりで、展示物の前で立ち止まって説明を聞いているため、それで混雑していた模様。
ちなみにこの兵馬俑展は、第1章「統一前夜の秦~西戎から中華へ~」、第2章「統一王朝の誕生~始皇帝の時代~」、第3章「漢王朝の繁栄~劉邦から武帝まで~」の三部構成になっていて、大渋滞を起こしていたのは第1章のエリアでした。
全く動かない人の塊を見て、ここで順番を待ち続けることは断念しました。第一章の見学は泣く泣く諦めて、次の第二章へ進みました。
始皇帝の兵馬俑
第2章のエリアに入りました。
みんなそれぞれに表情があり、個々に顔つきが違っています。始皇帝の陵(墓)に一緒に埋められていたという、これらの兵馬俑。それぞれの人形の背丈は意外と大きくて、身長は180cmはあるんじゃないかな。
しかし、秦の時代に作られたものが、今こうして目の前にあるんですもの。ちょっと信じられない気分。
今から約2200年前の人が製作したものを、こうして見学できるという不思議。
しかも、目の前にある兵馬俑は、現代のアート作品としても充分に通用するほどの大作ぞろい。こんなすごいものが、まだたくさん地中に埋まっていて、今も発掘中で全容が把握できていないというんですよ、もうビックリですよ。
もちろんまだまだ始皇帝の墓まで到達しておらず、いつになれば発掘が完了するかもわかんないって言うんですから…。
ひやー!秦の始皇帝の力たるや、本当にすごっ!
そして、ここには写真を撮ってもらえるサービスがありました。入場チケットと一緒にもらったカードのQRコードを、設置してある機械で読み取ると、自動的に写真を撮ってもらえます。
データだけだと無料でダウンロードでき、紙の写真として現像すると一枚800円かかるとのこと。
早速、撮ってみました。その写真がこれ。
この撮影サービスですが、他に利用する人がいなくて、私一人だけでした。この日の客層を見ると、8~9割くらいがご高齢者でした。皆さんQRコードの使い方がよくわからないのか、興味がないのか、スルーされていました。せっかく来たんだもの、無視はもったいないよね(笑)
漢の時代の兵馬俑
次に、第3章の漢時代のエリアに入りました。
秦の時代には等身大の大きな兵馬俑だったのが、漢の時代になると、急に小さくなっていて、「えっ?!」と驚きました。
人だけでなく、動物も小さく作られています。
大きさが小さくなったのは、漢の国王・劉邦の出身国の慣習(小さい兵馬俑を作る)を、そのまま取り入れたからなんだそうです。なるほどね。
秦の大きな兵馬俑は迫力があって圧倒されるけど、漢の小さな兵馬俑はどこか可愛らしくて優しい感じがします。国が変わると、様式もがらりと変わるのですね。
兵馬俑が漢の時代にも作られていたこと、そして秦と漢では兵馬俑の大きさが異なること。ここで初めて知り、とても勉強になりました。
その他、漢の武帝が作らせたという黄金の馬も見学。漢の時代に製作されたものだというのに、とても美しかったです。いやはや、これもすごかったです!
◇
漫画『キングダム』とのコラボ展示コーナーもありましたよ。
『キングダム』のことは、私はあまり詳しくなかったのですが、この展示を見たらちょっぴり興味が湧いてきました。
兵馬俑展を出た後、ミュージアムショップにて、(自分用に)トートバッグとブックカバーを購入しました。
そして、せっかくなので二階の常設展示もついでに見学し、名古屋市博物館を後にしたのでした。
お昼ごはんは、やっぱり鰻!
博物館を出る頃は、もうすっかりランチタイム。
お腹が空いたので、桜山駅周辺で良さげなお店を探し、お昼ごはんを食べることにしました。
わたしが今回入ったのは、「うなぎ茶屋あんず」さん。
ここで、ランチメニューのうなぎご飯を食べました。お手頃価格で美味しい鰻の小丼が食べられて満足しました~。ごちそうさまでした!
【お知らせ】
私が見学した兵馬俑の『名古屋展』は、来月11月6日(日)で終了しますが、次は11月22日(火)より上野の森美術館にて『東京展』が開催されますよ。興味のある方は是非どうぞ。
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