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【白斑diary】

私のカラダに白斑ができたため、初めて皮膚科を受診したのが8か月前。
その後、光線療法を受けるため、週一で皮膚科に通うようになってから5か月が経った。

最初の頃は、何もかもが新鮮で、毎回ドキドキしながら治療を受けていたけど、最近では何だか習慣化してしまい、目新しさなど全く感じなくなった。今では、ルーティンの一つとして、ただ淡々とこなすだけである。

これって何かに似てるなぁ?と思い返したら、そうだ、「倦怠期」だわ…と気が付いた。

飽きるまではいかないけど、ちょっと面倒なんだよね。

私の場合、皮膚科に行く時には、患部に軟膏を塗り、更に患部以外の健康な肌には、日焼け止めを塗らなくてはいけない。

ことの発端は、光線療法を受けた後、患部じゃないところ(みぞおちの辺り)が、真っ赤になってしまったことによる。

無毒化したとはいえ、照射しているのは紫外線なので、その刺激を受けて、海水浴に行った後みたいに、赤く日焼けしたのだ。

それで、「じゃあ、患部じゃない箇所は日焼け止めを塗って、紫外線を防ぎましょう」という話になり、以降、治療を受ける日は、せっせと日焼け止めを塗ってきた。

ところが、これも毎回続けていたら、最初の頃は緊張感をもって丁寧に塗り続けていた私も、良くも悪くも慣れきってしまい、そのうち最後は面倒くさくなってきた。

私は、もともとは面倒臭がり屋で、適当な人間なのよ。

看護師さんも先生も、最近は日焼け止めのことなど何も言わないから、そこに付け込んで「まっ、いいか…」と、ザザッと適当に塗るようになってしまった。

みぞおちの辺りにチャチャッと塗って、後は適当。
背中も、鏡を見ながら塗るのは大変だから、ものすごく簡単&適当になってしまった。


しかし、そんなある日。

いつものように光線療法の処置室に入って、先生の診察を受けていた時、先生は、私の患部を診て「あれ?」と言い出した。

「何だろう?」と思ったら、先生曰く、

「白斑の部分と、そうでない部分の境界線が、くっきり濃くなってきているね。」と言われた。

先生の話によると…。

  • 光線を当てた時、白斑の箇所は日焼けしにくく、白斑じゃない箇所は日焼けしやすい。

  • そのため、この治療をしていると白斑とそうじゃない部分の境界線の色が、だんだん濃くなる現象が起きる。

ふむふむ、なるほど。

この境界線が色濃くなる状態は、白斑の治療上、どうしても避けたいらしい。そこで、先生が言った言葉が

「白斑の周りの境界線のところも、丁寧に日焼け止めを塗ってほしい」

とのことだった。

つまり、白斑の境界線から数mmほど内側も、日焼け止めを塗りなさい…ということ。きれいに塗りつぶせってことだ。


これを聞いて、私は「ヒェー!」と驚愕した。
適当に塗っていたのに、次からは、白斑以外の箇所はもちろんのこと、全ての白斑の境界線にまで、丁寧に塗らないといけない…。

Wordの「背景塗りつぶし」機能が使えたら、すごく楽で嬉しいけど…(←これならワンクリックで一発完了)、しかし私のカラダは機械じゃないから(汗)、日焼け止め塗りは全てアナログ作業。

あぁ、すげー面倒くさいなぁ…。
これからのことを想像したら、なんだか冷や汗が流れたのだった。

…ということで、前回から、一つ一つの白斑の境界線にまで、チマチマと丁寧に日焼け止めを塗っている。

ものすっっっっごーーーく面倒くさいけど、これを極めて『自称・塗り職人』の境地に至ろうかしら。


【つづきはこちら】


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