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【白斑diary④】施療前に日焼け止めクリームを塗る

白斑の治療で週1ペースで皮膚科に通うようになって、早いもので一か月半が経った。

気が付けば、セミの鳴き声が聞こえなくなり、代わりに赤トンボが飛び始めている。

白斑治療…といっても、ビタミンDが入った軟膏を朝と晩に塗り、光線療法(紫外線療法ともいう)を受けに皮膚科へ週一回通うというもの。

これで本当に治るのかな?…と一抹の不安はあるけど、今は信じて頑張るしかない。


さて、前回のお話では、3回目の光線療法で、紫外線を浴びる時間を長めにしたところ、白斑がないみぞおち部分等が真っ赤になってしまったので、次の4回目では、少し照射時間を短くしたもらった。…というところまでを書いた。(以下、参照)

この4回目の施療の後、どんな様子だったか?…から語っていこう。

皮膚科から帰宅し、その晩の入浴時に肌の様子を観察すると、やはり、みぞおちの辺りが赤くなっていた。
前回(3回目)ほど真っ赤ではないけど、海水浴に行って日焼けしたみたいな感じにはなっている。あと、デコルテの辺りも赤くなっていて、ちょっぴり痒い。

もちろん、白斑のところも赤くなっていた。

はて…。

もしかしたら、この光線療法とは「白斑のところが赤く」なるのが正解なのだろうか?

有害な線を除いているとはいえ、一応、紫外線を照射している訳だから、光が当たっている部分は「日焼け」したような状態になるのだろう。

だけど私の場合、白斑じゃない箇所まで、赤くなってしまうのだ。

メラノサイトがある「普通の肌」部分までもが、白斑のところと同じく赤くなるのって、これは一体どうなんだろう?照射の度に、カラダの皮膚が赤くなるのを毎週一回、延々と続けていっても、果たして大丈夫なのかしら?


…と、お風呂上りに軟膏をヌリヌリしながら、あれこれ深く考えてしまったのだった。

次の日、光線を浴びて赤くなった部分は、朝にはほぼ落ち着き、元の肌色に戻っていた。

ただし、一つ気になることが出てきて、白斑じゃない「普通の肌」の箇所で、毎週光線を当てている部分に、黒い小さな点がポツポツとできてきたのだ。

おいおいおい…(汗)。これって日焼けあとのシミかしら?

ちょっと心配になってきましたわ…。

こうして5回目の光線療法の日。

いつものように、診察券を窓口で出しながら「光線で~す!お願いしま~す」と言う。窓口での私の言い方も、ずいぶん板についてきた。

最近では、受付の人は、私を見てすぐに「あっ、光線の人だ」と気づいてくれるようになった。これって、なんだか『スナック通いしてて、ようやくママさんに顔を覚えてもらえたわ』…のと同じ感じ。常連客認定されたってことかしら(笑)。これから長い付き合いになりそうだし、覚えてもらえるのは、何かと心強いし、とてもありがたいことだなぁ…と思う。

さて、今日もすぐに名前を呼ばれたので、そそくさと処置室に入っていった。

処置室では、看護師さんから前回の様子について聞かれたので、
「やっぱり、みぞおちのところが赤くなりました。前と比べるとまだ良い方でしたが…」と伝える。

看護師さんは「紫外線を当てるから、日焼けと同じで、どうしても赤くなるんですよね…」と、ちょっと心配そうな表情をしていた。

やがて先生が処置室の私の元に来てくださった。
「どう?何か変わったことはあった?」
と聞かれたので、やはり赤くなってしまったことを伝えると、
「そうか…。うーん、あなたはどうも赤くなりやすい人みたいだから、ちょっと(照射の)時間を落としてみようか」
と言い、看護師さんに「1分〇〇秒に時間を落として」(←〇〇はよく聞き取れず)と伝え、そのほかには問題が無いことを確認し、また診察室へと戻っていった。

看護師さんは、先生の話をカルテにメモした後、私に、
「これは紫外線なので、どうしても日焼けのようになってしまうんですよね。どうしても、お腹のみぞおちの辺りが赤くなってしまうのなら、白斑がない箇所に日焼け止めを塗ってみたらどうかな?」
と言った。

あっ!日焼け止め…。それ、ナイスアイディアかも。

看護師さんは、「日焼け止めのこと、先生に聞いてみますね!」と言って、慌てて処置室を飛び出していった。

遠くから、看護師さんと先生がやり取りしている声がボソボソと聞こえる。

光線療法の前に、白斑がない箇所を日焼け止めでガードしておくという案は、二人の声の感じから無事に承認されたようだった。

看護師さんが戻ってきた。

「先生から許可を得ました!」

…とのこと。わぁ✨ありがとうございます。


ちょうど私のバッグの中に、携帯用の日焼け止めクリームが入っていたので、看護師さんの了承を得て、自分のお腹に塗ってみた。

「次回からは、家で日焼け止めを塗ってきてくださいね!」

はい、そうさせていただきます!

こうして5回目は、「日焼け止めを塗る」という新しいステップを踏んだのであった。

ベッドに横になり、腹→背中→右脇→左脇と順番に当ててもらう。

今日は、お腹の照射は短めで1分台。
背中と脇も2分台と、前回より短めだった。

家に帰った後、照射したところがムズ痒くなったけど、さすがに日焼け止めクリームを塗った箇所は、赤くならず大丈夫だった。

おぉー!スゲー!

SPF50の威力の凄さを、まざまざと実感したのだった。




(つづく)


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