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【写真日記】謎の未確認生物ツチノコを探し求めてin岐阜県東白川村②

前回までのお話はこちら

美味しいランチを食べ終えた私たちは、次の目的地へと向かいました。

つちのこ街道をゆく

道の駅の駐車場を出て、また「道なり」に車を走らせます。

山の中の道路で、自然がいっぱい。

今通っているこの道路ですが、地元では「つちのこ街道」と呼ばれているようですよ。

東白川うまいもんブック」ホームページ(東白川村商工会)よりより

つちのこ街道は、川に沿う形で通っています。
ちなみに、この川は「白川」というそうです。白川の東部に位置する村…だから「東白川村」なのですね。

村の真ん中を流れる白川。
集落がある地区を通過。
白川は川釣りの人気の場所でした。

走行中、川を覗いて見ると、水が澄んでいてきれいなのが分かります。そして、たくさんの釣り人が川に入り、釣り糸を垂らしていました。
東白川村は、川釣りスポットとしても有名な所なんですね。

さてさて、そうこうしているうちに、次の目的地が見えてきましたよ。

「つちのこ館」の看板が目印。ここが次の目的地です。

「つちのこ館」に来ました

「つちのこ館」

ここが、今回の旅の目的地の一つでもある「つちのこ館」です。

車を停めて、中に入ってみましょう。

おぉ!なんと大胆な看板。

「あのつちのこいます!」って明言しちゃっているけど、おいおい、本当かしら…。期待と不安がせめぎ合う胸中。

公認キャラ「つっちー&のこりん」

入口には可愛いツチノコの人形。
この子たち、「つっちー」と「のこりん」というそうです。

なんと!こんな歌を見つけました。「つっちーとのこりんの歌」。
地域の人々から愛されているゆるキャラなのですね~。

売店のツチノコたち

さて、この「つちのこ館」は、一階は売店になっていて、東白川村の農産品やツチノコ・グッズが販売されていました。

押すと「ググー」と鳴くツチノコのおもちゃ。
ツチノコせんべい。大袋に入っているから、お土産に買って、職場で配るのによさそう。
つっちー&のこりんの可愛いぬいぐるみ。

この他にも、いろんな種類のグッズがあり、興味がそそられるものもありました。「せっかくだから記念に」と思わず買っちゃうよね、これは…。

ツチノコの模型

さて、この一階の売店の中を見ていたら、こんなものを発見しました。

おぉ…ツチノコだ!
触ってもいいんだ。恐る恐る触ってみる…。

こんなのが本当にいたら、かなりビックリするわ!自分の足元に近寄ってきて、ピョンと跳んで来たら、捕獲するどころか、悲鳴を上げて逃げちゃうかも。
しかし、これ一匹に100万円の懸賞金がかかっているんですね…。しかも年々懸賞金が追加されて、今は130万円らしいですよ、奥さん。
これは怖がっている場合ではないかも。

…なんてよこしまな黒い妄想(=お金は大事w)に憑りつかれながら、ふと横を見たら、階段を発見。
この階段をのぼった先の二階部分は、「つちのこ資料館」になっていました。

よし、ちょっと見学してこよう。

「つちのこ資料館」でデープな世界を堪能する

売店のレジで、入場料(大人300円/一人)を支払います。
ここのレジはキャッシュレスもOKで、電子マネーやQRコード決済もできました。

「大人3人」で入場料を支払ったら、シールとツチノコの捕まえ方を書いた秘伝の禁書を3人分いただきました。

さて、それでは2階へ行ってみましょう。

探検隊の先頭は夫です。
木の村・東白川村だけあって、木造の素敵な階段。

ツチノコに関する資料を拝読

階段をのぼりきると、通路に沿ってツチノコの説明が掲示してありました。
(※以下、写真撮影の許可はとってあります)

順番に読み進めていきます。

これが展示物の冒頭に当たる説明書き。文中にある「~ヘンビ」とは岐阜県の方言で「ヘビ」のこと。ツチノコは「ツチヘンビ」と呼ばれていたらしい。

手書きの説明書きが延々と続きます。
そうそう、この感じ、まさに昭和の掲示物ですよ。今では全く見かけなくなりましたが、こういう感じの手書きの掲示物が、学校や施設に昔はありましたよね。

…と、ここから、すごい内容へと入っていきます。

今井時郎さんの体験談

なんと…、ツチノコを実際に目撃したという今井時郎さんの体験談。
今井さんがツチノコを見たのは、昭和62年(1987年)。これは私が大学生だった頃の話ですよ。
この前年の1986年に、映画「トップガン」の第一作目が公開されたんですよね。2作目の「トップガン・マーベリック」が只今・絶賛公開中なのを思えば、どれくらい昔の話なのか、だいたいのイメージが沸きますよね。

今井さんの証言はつづく。
赤く焼けた写真に、35年の歳月を感じます。

今も今井さんはご健在なのてしょうか?
もしも、お元気ならば、ツチノコの話を直に伺いたいものです。

それにしても凄い内容だわ。読みながら、ずっと衝撃が走りっぱなしの私達。

今の時代なら、こんなのを見つけたら即、写真に撮ってSNSに流しちゃうぞ。絶対にパズる。

更に他の目撃者の話も出てきて、ビックリすることばかり。東白川村は、目撃者の数が、他の地域と比べてもダントツに多いそうです。あと、村人の話によると、ツチノコはお茶畑でよく出没したそうですよ。

あと、こんな記述も…。

東白川村は「廃仏毀釈」で仏教が無くなった村

神様の使い、ツチノコ!?

えっ?東白川村は、神道村なんですか?
明治3年の「廃仏毀釈」によって、村内の寺は全て無くなり、以後、仏教寺院が再建されることも無く、現在に至るまで「神道オンリーの村」になったそうです。これは全国的にも非常に珍しいのだとか。

仏教が完全に消えてしまった神道の村…。それもまた神秘的な話です。

神道というより、ミシャグジ信仰や石棒など縄文時代との関連が深いんじゃないか…と、私は仮説を立ててみましたが、どうなんでしょうね。

いやはや、ここの掲示物、全て読み応えのあるスゴい内容でした。
これらをまとめて小冊子にして販売していたら、私、絶対に買いますよ。
非常に価値ある情報なので、記録&保存という観点からも、キチンと書籍にして残しておくべきだと思いましたが…。

つちのこ体験室へ

奥のショーケースには、ツチノコに関する書籍や新聞の切り抜きなどが展示されてありました。そこには雑誌ムーも。
なるほど。ツチノコは、ジャンル的にはムー系なんだなぁ…と思いました。
裏歴史というか、闇歴史というか、陽が燦々と当たる明るい表舞台のものではなく、アンダーグラウンド的な位置付けなのかもしれません。

こうして、資料に目を遠し、ふと振り返ると…

えっ?こんなところにドアが。つちのこ体験室?

一見、ご家庭の子供部屋のドアみたいな、普通のカジュアルなドアですが、この向こうにツチノコ様がいらっしゃるみたいですよ。

ドキドキ…。いざ未知の世界へ。

ドアを開けて、思いきって中に入ってみました。

おぉ!

体験室の中には、ツチノコの模型が数体いて、電動で動いていました。これはすごい!

ツチノコを虫編みで捕獲する様子

雰囲気が妖しい上に、リアルで怖いです。
一人だったら怖くて長居できなかったかも。

いやはや、なかなかディープな体験室でした。

体験部屋を出ると、出口に通じる扉があり、そこにこんな言葉が掲げてありました。

ツチノコは夢?幻?

ツチノコとお話できたかどうかは分かんないけど、「本当にいるんじゃないか?」という気はしてきましたよ。

ツチノコ②とツチノコ③を捕獲

一階の売店に下りて、ツチノコを捕獲(購入)しました。

ツチノコ②

これは夫が捕獲したツチノコのペンケース。ペンケースだけどペンが入らないのは何故…?

ツチノコ③

これは私が捕獲したツチノコのクッキー。

これらをもって売店のレジに行き、レジのおばちゃんにお金を支払いながら、しばし立ち話をしました。

この時、おばちゃんが何気なく話してくださったことがすごい内容で、私たちは「えーー!」と大変驚いたのでした。

売店のおばちゃんが話してくれた祖母のツチノコ体験談

会計を済ませた後、私は(世間話のような感覚で)レジのおばちゃんに話しかけました。

「ツチノコを見られたことはありますか?」

すると、おばちゃんは「いやいや、見たことはないですよ」と笑いながら答えたあと、ふと何かを思い出したような表情になり、こんなことを仰いました。

「私は見たことがないけど、私の祖母が、昔、ツチノコの話をよくしてれましたよ。」

私・夫・息子「えっ?」

おばちゃん曰く、
「これは私のお祖母ちゃんの話ですが、ツチノコは山からコロコロと転がってくるらしいです。それで、坂道を歩いていてツチノコが近くに転がってきたら、毒があるかもしれないから怖いじゃないですか。それで、大人から『足元に気を付けるんやぞ』とよく言われていたらしいですよ。」

私・夫・息子「!!!」

おばちゃんの年齢はおそらく70代だと思うのですが、そのおばちゃんのお祖母さんの話だから、聞いたのは昭和初期でしょうか。
そして、話の内容は、お祖母さんの子供時代のエピソード(大人から足元に気を付けるように言われた)なので、実際にツチノコが山や坂道でよく転がっていたのは、推定するに明治時代のことでしょうか。

すごい話を聞いてしまったわ…(汗)。

意外なところで、リアルなツチノコの話を聞かせてもらい、もうビックリでした。

「貴重なお話をありがとうございます!」
と、レジのおばちゃんにお礼を言い、私たちは『ツチノコ館』を後にしたのでした。

やっぱりいる!私たちはツチノコ生存を確信したのでした。

③につづく


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