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【写真日記】海と乗り物を楽しむ徳島の旅④/南海フェリーと電車を乗り継いで大阪なんばへ

徳島港で和歌山港往きのフェリーに乗った私は、約2時間の船旅を楽しむことにしました。

《前回のおはなし》


フェリーを楽しむ

いよいよ時間になり、フェリーが出航しました。
「すごく揺れるのかな🙄」と船酔いを心配していましたが、全然大丈夫でした。ここが船の中だということを忘れてしまうほど、安定していました。

窓らから見える港の風景。あれは吉野川サンライズ大橋かな?

ちなみに徳島港と和歌山港の位置を地図で確認すると、こんな感じ👇です。

南海フェリー・徳島港乗り場から和歌山港乗り場まで/Googleマップ

海で隔たれているけど、徳島と和歌山はお隣同士なんですね。

私が座った席は端っこなので人は来ないし、お一人様にはちょうどいい、居心地よい空間でした。
他のフェリーが見えます。
防波堤。これより先は大海。

船は少しずつ四国を離れていきます。

さよなら四国。ありがとう徳島。

さて、この後はひたすら海海海…で、海の風景が続きます。

時計を見ると、そろそろお昼ごはんの時間ですが、食べるものは無い…泣。それに、この船の中には、お弁当らしきものは売ってなさそうです。

こんなことなら、路線バスに乗る前に、駅周辺にあるコンビニでお弁当を買ってくればよかったなぁ…と少し後悔しました。が、でもこの時点では、和歌山に着いたら、きっとキヨスクみたいなお店があるだろうから、そこで何か買って食べればいいかな…と楽観視していました。

ちなみに、この後、和歌山港に到着してから大阪なんば駅までの道中、乗り継ぎ時間が非常にタイトな上に、お店は見当たらないし、食事をとる場所も余裕もなかったです。やはり、移動中に食事をとるならフェリーの中がベストだな…と実感しました。
次またこのフェリーを利用する時は、事前にお弁当を調達してから乗り込もうと思いました。皆様もお気をつけて!

さて、だんだん退屈してきたので、船内を少し散策してみることにしました。

通路に貼られたお遍路さん。崇高すぎて踏めない。踏むとバチが当たりそうです。
トレイに設置されたエチケット袋。今回は運よくお天気が良くて穏やかな海だから大丈夫だったのね。もしも悪天候で海が荒れていれば、確かに酔いますよね…。

外に出てみたら…。これがまた良かった。

窓越しよりも生で見る海の方がやっぱり良いですね。遠くに見えるのは紀伊半島。
潮風が気持ちいいです。

上👆は私のInstagram。海を撮影した動画が入っています。

おっとゴールが近づいてきました。もうすぐ和歌山港に入ります。

和歌山港フェリーターミナルに到着

荷物を持って降り場へと向かいました。

船はゆっくりと和歌山港フェリーターミナルに近づいていきます。
乗るときは通路がカバーで覆われていたのでよく見えなかったけど、降りるときは近くで船員さんの掛け声が聞こえてきたり、海や港の様子が観察できて面白かったです。
下船口の最前線で待機!

無事、到着しました!ゲートが開くのを待ち、オープンと同時に通路を通ってフェリーターミナルの建物へと入りました。

あとは案内に従って、真っすぐ進みます。

南海フェリー乗り場から南海電鉄の乗り場へと向かう通路。これがメチャメチャ長かった!ここで、仏僧の格好をした外国人や、遍路姿の人など、修行系&巡礼系の人々を何人か見かけました。あぁそうか、四国と和歌山って空海様の聖地だったわ!…と気づいた瞬間。

この長い通路をまっすぐ進み、突き当りで右折したら、南海電鉄の改札に辿り着きました。

こちらが和歌山港駅の改札口。フェリー乗り場の建物と接続していて便利です。

この時、何か食べるものを買おうと思い、売店を探したけど見つからず…。あとで調べたら、この下の階に売店があったみたいですね。

乗り継ぎ時間を調べると、次の電車まで時間が無かったので、このまま改札を通ってホームに行きました。

南海電鉄で一路大阪へ

ここから大阪へと向かいます。
南海電鉄のなんば駅までのルートはこちら。

和歌山港フェリーターミナルから南海電鉄で大阪なんば駅へ/Googleマップ

まず、ここ和歌山港駅で電車(南海和歌山港線)に乗って和歌山市駅に行き、和歌山市駅で特急サザンに乗り換えて一路・大阪なんばを目指します。

めでたいでんしゃ「さち」に遭遇

さて、急いでホームに向かうと、可愛い電車がとまっていました。

車体に「めでたいでんしゃ」と記してありますよ。鯉のぼりみたいなフォルム。なんとカワユイ💓

南海フェリーに乗った時は、高野山の画像がたくさんあってありがたい気持ちになりましたが、今度はおめでたい電車ですよ!縁起がよくて嬉しい~💖

「めでたい」だから鯛?!ピンクの車体の所々にハート型の鱗がありました。
車内の様子。椅子が朱色で何ともおめでたい雰囲気。
小さな鯛の模様がかわいい。
吊革には木製の魚型の取っ手がついていました。か、かわいい…。
電車の入口にはお魚の模様。

かわいい仕掛けがいっぱいで、大人の私もウキウキ❤ワクワクしてきました。この電車に乗るために和歌山に行っても良いくらい、すごくレアな電車でした。

◇◇◇

調べてみたら、私が乗ったこのピンクの電車は「さち」というそうです。


めでたい電車は「さち」だけかと思いきや、他にもあることがわかりビックリ!なんと全部で4種類あるそうですよ。

2つ目は水色の「かい」。海をイメージした電車だそうです。


そして、「さち」と「かい」がめでたく結ばれてかわいい子どもが生まれました。その子どもの電車…3つ目が「なな」です。赤色をしています。


さらに最近、4つ目の新しい電車が生まれました。海賊船をイメージした黒色の電車で「かしら」といいます。

これは全種類、乗ってみたくなりますね!

偶然、かわいくておめでたい電車に出会って乗ることができて、旅のいい思い出ができました。

特急サザンに乗り換える

めでたい電車は和歌山港駅を出て、海沿いの線路を走り、数分で和歌山市駅に到着しました。ここで特急サザンに乗り換えます。


和歌山市駅でも乗り継ぎ時間があまりなくて、売店で何かを買う余裕がなかったです。

もしも時間に余裕があれば、駅の窓口で指定席券を買おうかな…と思っていたのですが、初めて訪れる駅で勝手がわからないし、ちょっと無理でした。駅のホームで撮り鉄するのが精一杯でした。

もしもお弁当を持ち込んだとしても、普通席はロングシートだから、ここで食事するのはNGですね(泣)。やはり船の中で食べるのがベストだったなぁ…と改めて感じました。
和歌山市駅が始発なので、乗るときは空いていて楽でした。

さて、発車時間が近づいてきたので、自由席の車両に乗りました。

和歌山というと、昔20代の頃、大学時代の友人達と車で旅行したことがあります。三重県まで電車で行き、三重で友人と合流して車に乗せてもらい、海づたいに和歌山県へと向かいました。泊ったのは那智勝浦、海に面した温泉旅館です。今からもう30年も昔の話です。
当時、私が見た旅先で見た和歌山の海は太平洋だったけど、今回の旅で私が眺めているのは紀伊水道。徳島と淡路島と和歌山に囲まれた穏やかな海です。同じ和歌山の海でも、場所によって表情が違うんだなぁ…と思いました。サザンの車窓からも、時折、キラキラと輝く海(紀伊水道)が見えました。

約1時間の電車の旅。
途中、和歌山大学前駅で学生達がドドド…と電車に乗り込み、車内は賑やかになってきました。
やがて大阪に入り「岸和田ってここなんだ~」と驚いたり、様々な建物がひしめき合う大阪の街並みを眺めたり…等々。
和歌山から大阪って意外と近いんですね。電車なら通学&通勤圏内なんだぁ…と初めて知りました。

なんば駅に到着

そうこうしているうちに、終点のなんば駅に到着しました。

ありがとうサザン。次は絶対指定席に乗るぞ~。(もちろんお弁当とおやつ持ちで笑)
南海電鉄に乗るのも、南海の駅に来たのも今日が初めて。きれいな構内でした。

今回、私は「徳島⇒和歌山⇒大阪」で『好きっぷ』を利用しましたが、この逆ルートでも行けるんですよね。なんば駅で「好きっぷ」を購入して電車に乗れば、和歌山でフェリーに乗って徳島へ行くことができます。

次回は逆ルートで行ってみるのも面白そうだなぁ。

高速バスで高山に帰る

さて、時計を見るともうすぐ15時。
ちょうど難波にいることだし、なんばOCATバスターミナルに行って、そこから高速バスで高山に帰ることにしました。

Googleマップを頼りに、なんばの街を歩く

しかし、同じ「なんば」だけど、南海電鉄のなんば駅からOCATまでは近いのかしら?
さて、どうやって行けばいいの???

南海電鉄なんば駅からOCATまで/Googleマップ

地下から行こうと試みましたが、迷路のような地下街の中に入り込み、迷いに迷ってあっさり完敗。
そこで地上に出て、Google先生を召喚して、Googleマップのナビで行ってみることにしました。時計を見ると、最後の便の発車時間まで時間がない!やばいやばい、急がねば…!

地上に出てみたものの「ここはどこ?」状態。さっぱりわからないけどGoogle先生を信じて指示通りに直進!
「えっ?マジっすか?飲み屋街じゃん!」怪しい道を進ませるGoogleマップ。もちろん通りましたよ。

「この道で本当にいいんだろうか?」と何度も不安になりつつ、でも、これしか頼るところが無いので、とりあえず信じて進みました。

すると、更にメッチャ細い路地を提示してきて「マジかー!」とビビりましたが、腹をくくってダメもとで進み、裏口みたいな狭い入口から建物内に入ると…。

おぉ…バスターミナルの入口ではないか!

目の前のエスカレーターをのぼり、OCATバスターミナルに到着!無事、高速バスの最終便のチケットを購入できました。Googleありがとう(感涙)。

高山往きの高速バスへ

ここでも時間が無くて、食べ物を買う余裕がありませんでした。大阪のこのバスターミナルにはコンビニがないし、他の階にもお弁当を売っているお店が見当たらなくて、仕方がないので乗り場の近くにあった自販機でアイスクリームとドリンクを購入。

とりあえずこれらで糖分を補給。

ホテルの朝食以降、何も食べずにここまで来た私。乗り継ぎがスムーズたったのはありがたかったけど、あまりにスムーズ過ぎて、飲食できなかったのは想定外のミスでした。空腹のままひたすら移動し続けて、なんだか修験者みたいな一日でしたわ笑。

高速バスの窓から撮った大阪の街並み。
さよなら関西。
高速バスは一路飛騨高山へ。

道路沿いのビル群をぼんやりと眺めながら、旅先で目にした海の風景を思い出していました。

笑顔と優しい仕草。気さくで人懐っこい人々。
情熱的な阿波おどりと爽やかなすだち。
美味しくて楽しくて明るくて、意外と関西に近くて、初めて知ることもいっぱいあって、面白い発見がいっぱいありました。

また行きたいな、徳島。
今度は、どんな乗り物で行こうかな。

【おわり】


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