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意外にあった所得による健康格差

前回の記事を書くにあたり調べていたところ、所得の差が健康に大きく影響していることがわかりました。

今回は、具体的にどのくらい違いがあるのか紹介したいと思います。

厚生労働省は『平成30年「国民健康・栄養調査」の結果』を公表しました。

厚労省は、この調査の結果について、生活習慣などの状況が、所得別に比較した場合に「有意な差が生まれている」と発表。世帯ごとの経済状況によって、健康格差が生まれている実態が明らかとなりました。


年収200万円以下は40%が健康診断を受けていない

年収600万円以上の男女それぞれ16.7%、26.1%が健診を受けていないのに対して、200万円以下では40.7%、41.1%でした。
健康診断は疾患の早期発見、予防につながります。
所得によって健康へのリスクに大きな差があるといえるでしょう。


所得の差で歯の本数が違う

歯の本数が20本未満の割合は、年収600万以上の男女ではそれぞれ18.9%、21.6%であったのに対し、200万円以下では30.2%、29.8%
通常の健康診断では歯科検診まで含まれていません。歯のケアに対しては、所得の差でより大きな意識の違いがあるかもしれません。


栄養バランスにも差がある

「主食・主菜、副菜を組み合わせたバランスのいい食事の頻度」という項目。
年収600万円以上の世帯では52.5%が「ほとんど毎日」「ほとんどない」と答えたのは8.9%に留まりました。
しかし、年収200万円以下の世帯ではそれぞれ37.3%、20.8%となっています。


年収200万円未満の男性3人に1人が喫煙者

世帯年収別に喫煙している男性の割合です。
年収600万円以上が27.3%
年収400万円以上600万円未満で29.4%
年収200万円未満では34.3%
年収が低くなるにつれて喫煙率が高くなっていることが分かりました。
喫煙は肺がんだけでなく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主な原因でもあります。


所得と健康は大きく関係しています。
収入を急に上げるのは難しいですが、昨年の新型コロナをきっかけに、生活防衛の意識が高まり投資を始めた人も増えたようです。

他にも、自宅エクササイズや自炊を始めた人、禁煙外来に通い始めた人もいます。

将来のために、生活習慣とお金の両方を見直してみてはいかがでしょうか。



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