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私が宿題をすると周りにいる人が成長するって本当ですか?

専門学校に通っているミキちゃんは、宿題が苦手らしい。

宿題を出されると「やらなきゃ!」と思うのだけど、できないらしいのだ。

「やらなきゃ」と心は焦るのに、「食事の支度もしなきゃ。お仕事もしなきゃ。あれもこれもしなきゃ。」と、しなければならないことが頭の中に勢揃いしてきて、宿題に手がつかなくなるらしい。おまけに、与えられた宿題を【先生に褒めてもらえるように仕上げなければ】と思うものだから、宿題をやろうと思ってパソコンに向かっても一向に進まないらしい。

「どうしたら、宿題ができるようになるんですか〜」と、宿題の悩みを携えて〈いちじくさんのおうち〉にやってきたミキちゃんに、

「宿題って、なんのためにするの?」と尋ねた。

ミキちゃんは、

「宿題は自分の成長のためにします。自分が成長したいから宿題を出されることはありがたいし、嬉しいんだけど、ちゃんとしなくっちゃと思うとできなくなるんです。」と答えた。

(なるほどなあ)と思いながら、ミキちゃんの話を詳しく聞いた後、私は自分の考えを話した。

「私は、宿題って先生からの【頼まれごと】だと思うんだよね。」

「頼まれごと?」

「そう。頼まれごと。」

「先生はミキちゃんにミキちゃんの技術の向上のために『これをやってね』って頼むんだよね。それで、ミキちゃんが先生からの頼まれごとをやると先生は喜ぶよね。それはミキちゃんが言う通り【ミキちゃんが成長するから】。ミキちゃんの成長が先生の喜びだと思うの。それと、これが大事なところなんだけど、ミキちゃんが成長するとミキちゃんの周りにいる人も自動的に成長するのよ。もちろん宿題を出した先生も成長するの。成長しなさいって言わなくったって強制しなくったってミキちゃんが成長するだけで周りの人はみんな自動的に成長するの。私たちってそうなってるのよ。

成長すると人って嬉しいもんなのよね。ミキちゃんが成長すると他のみんなも成長して喜ぶ。だから、先生からの【頼まれごと】は、他の多くの人も喜ぶ、みんなからの【頼まれごと】だと私は思うんだよね。」

「ふ〜ん」

「だからね、【ほんの小さな頼まれごとでも、頼まれごとをしているだけでも人は幸福になって行く】んじゃないかなあとも思ってる。もちろん、ちょっと困難だったり面倒だったりするけれどそれをやったら自分も他人も幸せになる頼まれごとに限るけど。」

「そうかあ。宿題は義務だったり、自分だけの成長のためにするのではなく、自分以外の人に喜んでもらうためにする。私が宿題をすると周りの人が喜ぶんだね! そう考えると嬉しいかも^^  」 

そうそう。そうやって考え方を変えて自分を喜ばせて行くことが大事、大事(^_−)−☆




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