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旅のはじまり。


備忘録がてら島巡りしていた時のことを
書いていこうかと思います(^^)


夜中たまたま見ていたテレビに鹿児島の離島が出ていました。
『徳之島』
奄美大島と沖縄の間にある周囲およそ80キロの島。
全く興味もなく、その時初めて知った島なのに
ふと『私ここに行こう!』
何故かそう思い、それが旅に行くきっかけとなりました。

そして実際に徳之島に行ったのは
ここに行こう!そう思ってから約一年半後。

島に行こうと思ったのは新卒2月の事。
入社して1年も経っていなかった。
仕事は美容師。まだまだ出来ない事が多く
今辞めても何も残らない。。。
せいぜいアシスタント業をマスターしてから。。。

と先延ばしにしながらも周りの人たちに
「私、島行ってきますね〜(^^)」と言い続けていました。
大体の人は『何言ってんだこいつ(笑)』と
少しバカにしたような様子でした。

でも言い続けるのは良い事のようで
たまたま徳之島出身の人を紹介してもらう機会があり
色々な話を聞けました。
聞いた事もない島の出身の人と繋がれたのも運命だ!
行かなきゃ!!!

意思はドンドン強くなるけれど
現実も甘くはありませんでした。

その頃私が働いていた店舗はスタッフが少なく
とても辞められる状態ではありませんでした。

島には一ヶ月以上は行きたい。

状況的にも無理かもしれないと諦めていた時
二度ほど死にかける事が起こりました。

一度目は高熱で病院に行きその時使われた点滴で軽いアナフィラキシーになった時
医者に「もう少し遅かったら死んでいた」と言われました。
二度目は盲腸になった時。救急車で大きい病院に運ばれ次の日には手術。
破裂寸前で危なかったらしい。

初めて死を感じ、自分の人生を振り返ると
思い出が全然ない。
修学旅行以外に旅行も行った事なければ
何か特別な経験をした事もない。
たいして何もない人生。

このまま死ぬのは嫌だ。。。

死と人生を考えて
ようやく”自分の人生”を生きようと思えました。

仕事のためとか、誰かのためではなく
自分のために。

それから数ヶ月後
仕事を辞める決意をし、オーナーと話し合いました。

オーナーが出した決断は
「二ヶ月休みをやるから行ってこい」でした。

納得は出来ていなかったけれど
チャンスはこれしかないと思い徳之島に行きました。

全てが初めての世界。
海や自然、島民やバイト仲間
ここでの色々な出会いが私を変えてくれました。

島に行って初めてシュノーケリングをした時
水族館でしか見た事なかった魚たちと泳ぎ
海の綺麗さに心癒され魅了されました。


とても綺麗なビーチでも貸切状態。
辛いことや嫌なことがあった時、一人になりたい時
よく海に行っていました。

都会だと怖くて危なくて外で一人になれる場所なんてない。
人がいないなんてことがなく、人がいない所は大体危険な場所。
全く癒されもしなければ落ち着けもしない。

そんな所でしか生活してこなかった自分がどれだけ狭い世界で生きていたのか
自分がその狭い世界のせいでどれだけ視野も狭くなっていたか。

とても考えさせられました。

夕日が綺麗だとか、畑に囲まれた一本道が綺麗だとか
地層が綺麗だとか、そんなこと思ったのは初めてで
自分は自然が好きで夜景より星空が好きだと知れました。


そして人との出会い。


私は素直じゃなく誰に対しても取り繕った人間でした。
甘え方も、怒り方も、わがままの言い方も頼り方も
何もわからなかった。

そんな私なのにみんな優しくて
あれもこれもしてくれて、喜ぶと喜んでくれて
それがとても不思議でした。

見返りを求めない優しさを
初めて感じたのかもしれません。

同い年でいつも一緒に過ごしてくれたバイト仲間。


何かあったら自分の事のように真剣になってくれて気にかけてくれて
疎外感やマウントを一切感じる事のない関係。
自然とダメな自分を出せるようになりました。

海の楽しさを教えてくれたり
本気でぶつかってきてくれた島の人達。
困っていることがあったら全力で解決してくれようとしたり
ご飯食べた?島には慣れた?といつも心配してくれる。
その優しさに自然と甘えられるようになりました。

沢山の出会いがあったおかげで
私の人生は変わっていきました。


旅に出る前は世間体や、こうあるべき!こうでなければならない!
というような誰かが考えた”常識”から外れてはいけないと思っていました。

だけれど一度外れてみると何ともなくて
誰かにすごい迷惑をかけることもなく
人生は濃くなり、自分らしくなれ、良いことの方が沢山ありました。

島に行く宣言を少しバカにしていた人達には
「凄いな!!」と掌を返すような反応をされました。

きっと誰かの夢をバカにする人の周りには”夢を叶えた”という人が少ない。
だから『どうせ口だけ』そう思って
夢をバカに出来てしまうんじゃないかと思います。

どうせならもっと色んなところに行って色んな夢を叶えて色々な経験しよう!
この旅は、そう思える大切な経験でした。


そして色々と巡り現在。
写真スタジオでヘアメイク兼アシスタントをしています。
写真業界に興味を持ったのは旅に出て色々な景色を見てきたおかげ。
ヘアメイクという職につけたのは旅に出る前に頑張ってくれた過去の自分のおかげ

これからも旅を通して学んだ事や過去の経験したこと活かして
今の自分が出来る精一杯の事をして未来の自分に繋げていく。
そんな人生を送っていきます。



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