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【タイ】税務調査で指摘されたこと

指摘事項には流行りがあるように見える

・税務資料が損金計上の要件を満たしていない
適用税率の誤り
納税不備
タックスインボイス記載不備
仕入VAT控除条件を満たしていない

・粗利が低すぎる
市場価格と比較すると販売価格が低いという指摘
税務官は市場価格相当というものを査定できる権限を持っている
若干根拠希薄なところもあるのか、そこそこ交渉に応じてもらえる
完全勝利をにこだわると交渉に応じてもらえなくなる
売上増加の修正と決着したらVATの追徴になる

・売上に対して経費が高すぎる
日本人の給料が高すぎる
赤字なのに日本人への手当が高額
出張が多すぎる
親会社や銀行へのコンサルティングフィーの対価性が疑わしい

・棚卸減耗のみなし売上(VATのみという点に注意)
在庫の不足を証明できない(在庫管理表やストックカードの有無)
法人税計算で原価を損金計上できない
固定資産も同様で勝手に捨てるとみなし売上扱い

・利息の徴収
借入があるのに従業員に無利息で貸し付けている
長期の未回収がある

・ユニフォームを無料で従業員へ支給
税務上の年間上限規定あり

・契約文書に印紙がない
契約書を発行していなくても、見積へのサインバックやPOは該当する

・立替請求書に立替えたという記載が無い
海外で立替や設立前費用など、自社宛の領収書が入手できない立替金清算用のインボイスに、立替であることが分かる記載が無い
例えばAdvance PaymentとかReimburse Expense
役務提供にも見えるようなインボイスだと課税の指摘リスクがある

・みなし配当に関する源泉税の納付
会社を閉鎖する時の税務調査で、剰余金が資本金を超えていると指摘を受けやすい

・業務に直接関係のない交通費や家賃などの手当
個人所得に含めて申告していない場合、含めて修正申告するか、
人件費としておき損金不算入費用にするかのどちらかになる


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