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ふたりのおじいちゃん 何が違うの?

先日 帰宅するために乗った電車の中で
感じた出来事である


その日は 久しぶりに会った人との会話を楽しみ
いや 時々もどかしいと感じながら 
最後は スッキリした気持ちで
お別れをした後 電車待ち


ホームに入ってきた電車は
二列シートの快適なタイプの車両だった 


心の声 「やったーっ!! 二列列車だぜ  ラッキー♡」
     テンション上がっているのであるw


乗り込んだ先に見えた 空席のシートに座った

電車はスムーズに走りだし 座れたことに満足し
車窓からの景色と車内の広告に目を走らせていた


その時 前方におじいちゃんがいるのが見えた

別に ただのおじいちゃんである
白髪のおじいちゃん。。。


なんでか?おじいちゃんが気になる。。。

なんで?? 
一瞬 父親のイメージとおじいちゃんが重なったのだ


よくわからないけど
そのおじいちゃんに席を譲りたい衝動に駆られた

頭の声 「おいおい! おじいちゃんはじぶんよりも
     遠くに立ってるから
     大きな声で呼ばない限り おじいちゃんには気づかれないぞ」


心の声 「おじいちゃん こっち見ないかな」

頭の声 「無理に決まってるだろ!」


心の声 「おじいちゃん こっち見てくれないかな」

頭の声 「だから見るわけないじゃんか!」



そんなやり取りがあった時
電車が停まり 扉が開いて
降りる人が出ていった


その時である
おじいちゃんが扉付近からこちらの方に歩いてきた

おじいちゃんの周りの席に空席はない様子


おじいちゃんがわたしの斜め前に立ち止まり
背中を向けて立った


あたまの声 「おいおい? おじいちゃんが来たぜ?」

心の声    「うん」

あたまの声 「でもさ じぶん年上の男の人 嫌いだろ??」
      「どうすんの?」

心の声   「うん。。。」



そしてわたしが動いた


背中を向けたおじいちゃんが着ていた
アウターの脇あたりを手でトントンして

おじいちゃんを振り向かせた


おじいちゃん 「?」

わたし    「(ジェスチャーで席を指さして ココどうぞ)」

それと同時にわたしは席を立った


おじいちゃん 「大丈夫ですよ」

わたし    「大丈夫 どうぞ」


おじいちゃんが席に座った

心の声    「よかった!」



今日と同じようなことがその前にもあった

その日も 二列シートの電車に乗れていい気分でいたのだw


前から 老夫婦が乗り込んできたのが見えた

おばあちゃんは 外国人の乗客に席を譲られて座ることができた

おじいちゃんは その斜め後ろ側に立った


わたしは おじいちゃんのすぐ斜め後ろに座っていたので
その場に立って おじいちゃんに声をかけた

わたし    「どうぞ」

おじいちゃん 「いいから 座ってなさい! いいから!」
(おじいちゃんがわたしの肩を押さえて席に座らせる)

わたし    「はい。。。」


心の声    「そうですか 残念 いいならいいのだけど。。。」
(受けとってもらえなかったことにモヤモヤした)

あたまの声  「年寄り扱いしてほしくなかったんじゃん?」
       「孫くらいに思われてたんじゃない?ww」


あたまの中では言いたい放題だ


その後
また乗客が降りていき
おじいちゃんの右前方の席が空き
おじいちゃんが座った
おばあちゃんとは離れている席だ


心の声   「え? 結局座るんじゃん。。。」    

あたまの声 「譲られて 照れたんじゃん?」

心の声   「え? なんで?」

あたまの声 「頑固だからw」
      「うれしいけど 
       好意を素直に受け取れなかっただけなんじゃん?
       頑固だからw」


心の声   「そっか。。。」




席を譲られること なかなかないですよね
この出来事を通して感じたこと


わたしはまだ受け取り下手なのかな
わたしはまだ素直ではないのかな

わたしがその時感じたことを
行動できたことは
褒めてあげよう!


心の声    「やるじゃん わたし!」


あたまの声 「よくやったな! さすがっ!じぶーんw」
      「おれ すごいw」
(調子に乗ってる。。。)



もしかして
心の声とあたまの声は
逆転しているかも???



あたまの声より
「今日なんか一つでも出来たら 
 おれすごいじゃん!って じぶんをほめてやれ!w」


んじゃ!




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