なぜ創作のコンクールで一次通過できないのか?
アイデアは悪くないが、読み手に対する配慮が足りないからだ。
たとえば、アイスクリームのない世界で、甘いミルクを凍らせてアイスを作ろう!と思いついたとするよね?
それがまだ誰も思い付かないアイデアだったとして、ざらざらな舌触りでも、おいしい!ってなる?
ならないよね。滑らかで、すっと溶けるからおいしさを感じる。
ビジネス書を読んでいたら、「アイデアを出すこと自体はたいしたことない」という言葉があった。
話も、アイデアを思い付くのは簡単なのだ。
しかし書き上げる人は少ない。
楽しめるように工夫する人はもっと少ない。
「アイデアを思いつくこと」より「つまんないことでも面白く書くこと」の方が、ずっと難しい。
だから、アイデアがよくてもコンクールは通過しない。
ありふれたネタでも、引き込む表現力の方が貴重だからだ。
わたしは、アイデアを温めてきたが、文章表現は磨いてこなかった。
意図が正確に伝わればよいと考えていた。
そして一度に情報を詰め込みすぎたり、聞き手のリアクションをいれてなかったり、めちゃくちゃな書き方をしていた。
サイズも、固さもそろってない、不揃いのごった煮みたいな、名もない料理になってた。
ちゃんとジャンルに合った味付けもしておらず、「なに」と言えない。
ただ自分のなかにあるイメージを吐き出しただけだ。表現ではない。殴り書き。
自分の中身を見たから、読み手を意識しようねわたし。
たぶん、よくあるつまずきなんだろうね。
音楽や映像になるともっとはっきり感覚でここちいい、わるいがわかる。
意味をよく考えないと分からない文章はダメなの。感覚的にすっと分からないと。それがよくわかった。
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