空丸恵子@KEN

明晰夢を目標に夢の記録、書店員時代のおもしろ腹立ちエピソード、ヘッポコゲーマーの話、超…

空丸恵子@KEN

明晰夢を目標に夢の記録、書店員時代のおもしろ腹立ちエピソード、ヘッポコゲーマーの話、超方向音痴男の話、観劇の話などなどです。 ヒプノセラピストとしての投稿も少しずつしていきます。

マガジン

  • 日本語・言葉

  • 本屋のオバちゃん

    1997年〜2009年までの書店員時代のおもしろいエピソードを書いています。

  • 読書あれこれ

  • 明晰夢・夢

    明晰夢をみることを目標に夢の記録をしています。

  • 兄王子放浪日記

    2002年頃に書いていた超方向音痴男の話です。

最近の記事

ら抜きの誤解

2020年10月15日(木)放送のプレバトの話。 夏井先生は 「とてもうまく作れている」 と【作る】【可能】で語った。 テロップはわざわざ 「とてもうまく作られている」 と【作る】【受動】になっていた。 「見れる」「食べれる」など、【可能】のつもりで使ったら抜きに対してテロップが「見られる」「食べられる」と正しい可能形で補足してくれるのは悪くない。 読んで、ああ、こちらが正しいんだなと思う人がいるかもしれないから。 しかし今回は、気を遣ったつもりで間違えてしまったパタ

    • バーコード改め……

      2008年頃の話です。 バーコード親父改めアフ〇ック親父と命名します。
 この親父さんが、ある日の夕方、ちょうど店長が休憩中で、私一人しかいない時に来ました。
 この人、
「この本、取り置きしといて」
と、何冊も預けっぱなしにして、2ヶ月も、3ヶ月も買いに来ないで、あげくの果ては、
「やっぱり、これキャンセル」
とか言う人です。 

その、〇フラック親父が私一人の時に来て、本を3冊、レジにぽんと投げて、
「これ、取っといてね」
と言ったのだ。 
こういう時、念のために、

      • ノダメ事件簿

        2008年頃のお話です。 頭が軽やかな若き正社員さん(仮名:ノダメ)の事件簿です。 1.ノダメちゃんの接客態度が悪かったのでお客様Aが怒り出し 2.彼があやまり方を知らないばかりにお客様Aの怒りがエスカレートし 3.周囲の罪のない親子連れがビビり 4.それを見ていた別のお客様Bがお客様Aに対して怒り出し 5.最終的にはお客様同士の殴り合いとなり警察まで来た ……という騒ぎがあった。 ノダメちゃん、顛末の報告書と始末書を書いたとか。 そして店長が休みの今日、また

        • 闘いの日々

          2008年頃の話です。 【Round1:女子高生】 日本語が伝わらないことが多い……。 いつも集団でわらわらやってくる女子高生軍団。(女子中学生軍団かもしれない) 付録付きの雑誌をお買い上げ。 付録は本誌にはさんであり、ひもをダイヤ型にかけてある。 ◇ ← こんなふうにね。 ひもがバーコードをジャマしている場合には、ひもを切ってしまってから会計をする。 しかしひもの影響を受けない場所にバーコードがある場合、私はこう聞く。 「ひもはお切りした方がよろしいですか」と。

        ら抜きの誤解

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          9本
        • 30DaysTheaterChallenge
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        記事

          ミシュランマダム

          2007年の12月の話です。 頭が軽やかな正社員さんと、有能なバイトさんと、たまたま3人揃ってレジにいる時に、ものすごく悪意に満ちた人が来た。 ここまで凄い人は珍しい。 バイトさんは、この手の客に意外に強いのだが、私と社員さんは、精神的に壊滅的なダメージを受けた。 私は愚痴ったり、怒ったりしながら回復を図ったが、社員さんは、何を言っても無反応で、泣きそうなほどに落ち込んでいる。 夕方、あがる時に声をかけたら、今日、1日中そのことを考えていたのだそうだ。 私以上に打たれ弱

          ミシュランマダム

          謎解き その4

          2007年頃の話です。 若い女の人に聞かれた。 はっきりしない声で、早口だ。 「『エーサーサルト』ってありますか?」 

「え‥‥『エーサーサルト』ですか?」

 「はい、『エーサーサルト』です」

(正解はなんだと思いますか?) 何度聞き返しても、エーサーサルトと聞こえる。 私も、すっかり活舌のよくなった口で何度も確かめる。 エーサーサルト???

 まったく聞いたことがない。 検索するか。 しかし果たしてそれは書籍なのか、雑誌なのか。 ここで、お客さんから

          謎解き その4

          敵意のない相手を攻撃する人

          2008年頃の話です。 本を入れる手提げのビニール袋の中には、広告が入っていることがある。 これは本屋がいちいち、その都度入れているわけではない。 袋が備品として箱で届いた時から、つまり最初っから入っている。 これはスポンサーである。 ジャマなのはわかる。 でも「広告捨ててください」と言ってくれればすむことなのに。 そう言われれば、すぐに捨てるのに。 今朝、一番で週刊現代を買って行ったお客さん(推定50代中盤の女性)ものすごく嫌そうな顔をして(今、表情を真似て顔を歪

          敵意のない相手を攻撃する人

          現実が虚構を模倣する

          2002年頃に書いた雑文です。 小説の話が出てきますので、読んでいない人のためにネタバレにならないよう、注意して書きますね。 1.和歌山カレー毒物事件 あの事件が起きるより前に書かれた小説があります。 私がソレを読んだのは、事件の後でしたが……。 著者の元の職業上の経験から書かれたのでしょう。 犯行の手口は全然違うのです。 小説と、実際の事件とは。 もし手口が同じだったら、H・M被告が「これを読んでマネしたのかな」と思ったりするところですが。 驚いたのは、その小説に出

          現実が虚構を模倣する

          クリスティの風景

          (写真は私が好きなクリスティベスト3に入る作品です) 2003年に書いた雑文です。 高校の同級生のマコに薦められて読み始めて、アガサ・クリスティにハマった。 当時、萩尾望都女史にも傾倒と言えるほどのハマり方をしていたので、「ポーの一族」によく描かれたイギリスという国にも憧れた。 ローズショップで薔薇のエッセンスなど買って、紅茶にたらして、「薔薇のお茶」など飲んでいた時期だった。 そんな高2の夏休みに、ケンブリッジにホームステイした時は、アガサ・クリスティの文庫ばかり、

          クリスティの風景

          難読漢字

          2004年11月某日。 近くの女子高校生軍団がやって来た。 夕方は、女子高生タイムなのだ。 わりとかわいくておとなしめの女の子が、 「本を取り寄せてほしいんですけど」 と言って来た。 私は「題名をどうぞ」と言って、客注伝票を用意して書く準備をする。 「あの~、すごく難しい字なんで書けないと思うんですけど……」 大丈夫よ。 ちゃんとカタカナで検索して、在庫の有無を調べてから注文するからね。 でも、すごく難しい字ってどんな字? どんな本? あれこれ想像が頭を駆け巡る。

          なんでだろう5連発

          (当時テツ&トモが流行っていました) その1. 文庫本と大きめのムックをお買い上げのお客様に、 「文庫のカバーはどうなさいますか」 と聞くと、 「あ、要りません」 と元気の良いお返事。 では、と、そのまま袋に入れようとすると、 「あっ! そっちだけカバーお願いします!」 と、お客様が指差したのは文庫本……。 なんでだなんでだろう? その2. お釣りの小銭とレシートを一緒に渡そうとしていると、受け取るまい、受け取るまいと努力して手が逃げ続けた結果、小銭をぜ~んぶ床に落として

          なんでだろう5連発

          ホワイトバンドの意味

          2005年の話です。 最近、身に付けている方が多いし、ご存知の方も多いでしょうが「ホワイトバンド」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88 「ほっとけない世界の貧しさ」がコピーです。 世界の貧困に関心がありますよとい

          ホワイトバンドの意味

          うちはよろず屋ではない

          本屋のレジにいるといろんなことを聞かれる。 そりゃもういろんなこと。 自分はコンシェルジュだったかと思うほど。 「ボールペンありますか」 「便箋ありますか」 「のし袋ありますか」 こんなのはもう序の口。 まあ、文房具を置いている本屋も世の中にはあるようですから、これはしかたないのかな。 「コピー機ありますか」 本屋にコピー機があったら商売あがったりでしょう。 第一、犯罪だ。 「切手ありますか」 郵便局が、すぐそこにあるのに。 「昨日の『アンビリーバボー』に出てきた本

          うちはよろず屋ではない

          【明晰夢】吉凶を考える

          2004年3月16日(火) 自宅へ向かって歩いていると、うちのすぐ隣に大きな大きな本屋があることに気づいた。 なんで今まで知らなかったんだろう? 入ってみる。 どうせならここでバイトしようかなぁ。 自宅の隣なら休憩時間にゆっくりできるぞ。 中は変わった造り。 円柱の内部のようで、銀行のような窓口があり、中で書店員が作業している。 作業台は、いくつもあって、それぞれが「りぼん」や「なかよし」の付録組みをしている所があれば、カバーを折っている所もあり、黄色い客注伝票を何枚も操

          【明晰夢】吉凶を考える

          よ〜く考えよう♪

          2005年1月。 超爆裂非常識ネタ。 今日は店長がイレギュラーなお休み。 店に出ていたのは、正社員のマスオさん、それからバイトさんと私。 午前中に、頭髪の薄いおじさまがやって来た。 (かなり遠慮した言い方してるぞ) 仮にバーコード親父と命名。 バーコード親父、レジで本を買った後で、なんだかごちゃごちゃ言い始めた。 「この本は今、ここで買ってくんだけどね。この荷物をちょっとね、後で人が来るからね」 何? 何が言いたいの? 要領を得ない話を、なんとか要約すると、 「

          よ〜く考えよう♪

          困ったおじいちゃん

          2004年10月のある月曜日。 頑固そうなおじいちゃんがやって来た。 「週刊朝日は入ってないの?」 と聞くので、 「先週号は売り切れました。今週号は明日発売です」 と言うと、 「週刊朝日、月曜日発売だよね?」 と言う。 以下、なかなか噛み合わない会話。 「週刊朝日は毎週火曜日発売です」 「うっそだ~、毎週月曜に出てるよ」 (文字で書くと可愛げがあるが、実はとても憎たらしい口調で言っている) しかたないので、私は 「翌日(つまり火曜日)発売の雑誌一覧」を直接、お見せしよ

          困ったおじいちゃん