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妹の未経験転職から学んだ、“行動力”の話

先日、フリーターだった実妹から「未経験だけど、ライティングの会社に受かったよ!」と連絡がきた。

姉の私はライターだけど、特別何か教えたわけではない。時々、記事の入稿作業や雑用を手伝ってもらってたくらい。

だから、妹はライティングなんぞ、完全に未経験である。しかも、学歴は専門学校中退、つまり高卒である。(高卒が悪いわけではないが、大卒・専門卒の多い業界であるのは事実。)

そんな妹がライティング、しかも編集・ライティング・ディレクションの仕事についたのだから、姉としても、編集者としてもえらく感動している。

今回は、そんな可愛くて偉い、自慢の妹の自慢話と、彼女から学んだことを綴っていきたい。

(というていの、ただのシスコンの戯言なので、暇な人はどうぞお付き合いください。)


体調に合わせて、自分のキャリアを築きたい

そもそも、なぜ妹がライティングの仕事を探していたのか。

妹は体調の関係で通勤が難しいことがある。ここ数年は、そんな体の都合で仕事が長続きしなかったり、いい職場も泣く泣く辞めたりと、つらい経験をしてきた。

そんな妹は「お姉ちゃん(私)みたいに在宅で仕事ができたら、体調に合わせて働ける」と思い立ったらしい。もしパートナーと結婚しても、在宅であれば転勤にもついていける、とも。

(余談だが「色んな在宅の仕事に応募したけど、やっぱりお姉ちゃんの仕事を手伝った時が楽しかったから、ライティングの仕事がしたいんだよね」と言われた時の嬉しさたるや…)

「まずは受かった会社でしっかりスキルつけて、独立してどこでも仕事ができるようにするんだ!

いつまでも子どもだと思ってた妹が、人生とキャリアについてちゃんと考えてるんだなぁと、しみじみした姉である。

20社以上、不採用が続いても諦めなかった

ゆくゆく話を聞いてみると、ライティングの会社に受かるまでにさまざまな苦労があったらしい。

まずはクラウドソーシングで仕事を探して、応募。だけど、未経験はまったく相手にされなかったそう。

さらに、未経験可で在宅でできる仕事をライターに絞らずに探したそう。正社員にこだわらず、まずは経験を積むためにアルバイトも含めて応募。

「20社くらい落ちたから、さすがにへこんだわ(笑)」

就活をしていない彼女からすると、応募しても決まらないのは大きな挫折だっただろう。それでも諦めずに"挑戦"した結果が採用に繋がった。

どうすれば“一歩”が踏み出せるのか?

世の中にはその"一歩"を踏み出せない人がいる。

「自由な働き方、いいなぁ」
「でも、やっぱり元が違うんだよね」
「俺/私には無理だなぁ」

憧れはするものの「自分には無理」と諦める人がいる。「いいなぁ」とは口ばかりで、一向に行動しない人がいる。

人には人の幸せがあるし、そんな生き方を悪いとは言わない。

ただ、妹を見ていて、その一歩が踏み出せる行動力のある人との違いについて考えてみた。

それは「なにかに挑戦した経験」そして「挑戦した結果の成功体験」なのではないか。

以前、色んな人のキャリアインタビューをしていた時期があった。自分で人生を"選択"できている人は、幼少期や学生時代、大人になってからも「挑戦をした回数」が多かった。

勉強でも、スポーツでも、アルバイトでも。小さなことでも何かに"挑戦"をした経験が多いのだ。

人間は、挑戦する回数が増えると、大人になってからも物事への"一歩"が軽くなるのではないか。それが行動力なのではないか。

思い返してみれば、成績が良いとはいえない妹でも、できることは褒められて育ったし、姉妹や周囲と比べられることは少なかった。(言い方が悪いが、つまり成績だけのモノサシではなく、その子の長所を褒めてくれたのかなと。)

それが、大人になった今も臆せずに行動ができる所以なんだと思う。

挑戦は、大人になってからでも遅くない

幼少期とは言ったものの、挑戦と成功体験を積むのは大人になってからでも遅くないと思う。

現に、私が運営しているMarbleスクールのメンバーや、これまで関わってきたコミュニティでも、大人になってから変わった人にもたくさん出会ってきた。

小さなことでもいい。失敗してもいい。

変わりたいなら、まずは挑戦してみる、一歩を踏み出してみることが大事なんだと、妹の一件で学んだ姉であった。

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