見出し画像

TQE(翻訳実務検定)に挑戦します

数年前から挑戦したかった韓国語の翻訳資格の取得。
仕事も忙しくただ時間だけが過ぎていたのですが、今回思いきって受けることにしました。

それがこちら。

「翻訳実務士」とは、限られた時間内に大量の翻訳を生産できる能力を備え、かつ優れた商品価値のある翻訳を提供できることが認められた高い技量をそなえた翻訳者です。

翻訳実務検定に合格すると、翻訳者として登録され仕事を受注できるようになるそうです。
すぐに翻訳者として何か仕事ができるかは正直わかりませんが、翻訳者になる第一歩だととらえています。

わたし自身、翻訳には元々興味があって、韓国にいる時も仕事の関係でたまにすることがあったのですが、翻訳や通訳ってやればやるほどおもしろい、そんな仕事だと思います。

わたしが翻訳・通訳が好きな理由は二つ。
①違う言語を話す人と人をつなぐことができる
②2つの言語を行き来する中で、言葉の中にある意味が深まったり新しい発見がある

①は特に通訳をするときに感じることなのですが、
全く言葉が通じない人同士の間に入って、それぞれの言葉を通訳し
その2人の考えや気持ちが互いに通じ合う瞬間、
2人の心の距離がグッと近くなる時の感覚が心地よい。

韓国の大学院に通っているとき、夏に高校生のグローバルキャンププログラムがありました。
そのときにボランティアスタッフをしたのですが、初めて出会った韓国と日本の高校生が通訳を介して自己紹介をし、それぞれ相手に質問をしながら交流していきました。

最初は言葉も通じないのでお互いに警戒をしていたのですが、わたしがスタッフで通訳に入ったことで互いに関心を持って打ち解けていく姿に、通訳のおもしろさを感じました。

②は言葉のニュアンスの違いがわかったときのちょっとした感動といったらよいでしょうか。

例えば、暇という表現。韓国では2種類の単語があります。
(実際はもっとあります)
심심하다の場合、やることがなくて暇、退屈という気持ちを表しますが、
한가하다の場合、何かしたい気持ちはあるが、客観的な意味で忙しくない状況を意味します。

このように暇という言葉一つとっても、韓国語では全く違ったニュアンスの言葉であるということがわかります。

言語は学べば学ぶほど、この単語とあの単語は何が違うんだっけ?っとニュアンスの違いについてアンテナが立つようになります。
辞書で調べて納得することもあれば、実際にその言語を使う人と話ながら感覚でわかってくるものがあります。

正直、AIのおかげで翻訳の精度はかなり高いものになってきています。
簡単な翻訳に関しては特に翻訳者を通さなくてもいいくらい自然な翻訳が可能になりました。

翻訳者はいらなくなるというような風潮もありますが、逆に一定水準の翻訳が機械によって可能になれば、翻訳者はより高いレベルの翻訳に集中することができるとわたしは考えます。

今回、翻訳実務検定試験を受けるのはすぐに仕事をしたいというよりは、
純粋にわたしが感じる翻訳のおもしろさを追求したいという関心や好奇心の方が勝っています。

翻訳試験を受けるのは初めてですが、少しずつ翻訳のための学習を始めたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?