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10月就職を選択した23卒。なぜ、南伊豆へ?【南伊豆ローカル×ローカル】

・インタビューをもっと学びたい!
・自然豊かな地域を訪れたい!
・面白そうな人に話を聞いてみたい!

大学を卒業して1か月。頭の中で欲求がぐるぐると回っていた、4月のことでした。

noteのおすすめに上がってきた、とある記事が目に留まりました。


「編集を学ぶ…?おっ面白いかも。」

そのタイトルに惹かれた私は、記事をどんどん読み進めていきました。

こちらは、静岡県南伊豆町にあるゲストハウス「ローカル×ローカル(以下:L2)」が主催する、学生向けのインターン。

L2を立ち上げたオーナーのイッテツさんは、
編集者/コーディネーター/漫画家/デザイナーなどなど…。

複数の顔を持つ、"複"業を体現されています。

複業・多拠点生活を、当面の目標としている私。
当然、イッテツさんの人柄や活動に、どんどんと惹かれていきました。

このインターンでは、ゲストハウスの仕事に加え、イッテツさんが企画した編集ワークショップへ参加することになっていました。

「おっ。こんな方におすすめなのか…。どれどれ。」

・ローカルな暮らし、働き方を体験したい
・場づくりに興味がある
・ローカル×編集に興味がある
・ローカル×ローカルの世界観を体感したい
・ゲストハウス運営をやってみたい

【締め切りました!】「ローカルで暮らす」&「編集」を学ぶ。ローカル×ローカル、 夏の学生インターンを募集(2023年)より


「ローカル×編集…?これって私のことじゃん!」

今振り返ってみるとかなり大袈裟ですが…笑。投稿を初めて読んだ時は、本気でそう思っていました。

これこそ運命の出会い!?と自惚れた気持ちを抱き、応募フォームを書き、面談を行い…。

あれよあれよと南伊豆行きが決定。

ということで、現在の興味関心を中心にまとめた、
簡単な自己紹介をしていきたいと思います。



現在:人生についてゆっくり考える期間

自分は何者か?というと…

端的に言えば、大学をこの春卒業し、10月の就職まで、半年の余白期間を過ごしている人。大学生でも、社会人でもない、ただの人です。

就職予定の企業で、入社月が選べる制度があり。
その制度を知った瞬間に、「10月にする!」と決めていました。

即決をした理由は、また後ほどお話するとして…。

現在は、大学時代から興味を持っていたライティング・インタビューを学びつつ、それらに関するお仕事を不定期で行っています。

仕事以外では、写真を撮ったり、本を読んだり、noteを書いたり、ランニングしたり、ドライブしたり、旅をしたり…。

いろいろと試す中で、自分の“好き”を模索しています。

少し長くなりましたが、10月からの新生活に備え、自分の生活基盤を整えている最中だと思っていただければ幸いです!

蔵王(ざおう)のお釜。愛用のFUJIFILM X-T30を忘れ、仕方なくスマホでパシャリ。

就職も決まっていて、関心のあるお仕事を行っていて、趣味に没頭できる時間もあって…。

こう書いてみると、読む方によっては、「なーんだ、順調じゃないか」と思う方もいるかもしれません。

ですが、実際はめちゃくちゃ不安で、迷って、悩んでいて。

それは、「これから私、どう生きていこう…?」という問いに対し、
大学在学中に、答えを出せなかったからでした。

一言で表すならば、
この半年は、”人生についてゆっくり考える期間”です。

その中盤に差し掛かった7, 8月。
南伊豆で、L2のインターンへ参加すると決めたのは、

①地域で暮らす方々の日常を知ること
②インタビューを通じて誰かの話を聞くこと

この2つを同時に経験できると思ったからです。

「なんでまた、そんなことに関心を持っているのだろう?」と思った方もいるかもしれません。

というわけで、簡単に私の過去の経験も紹介したいと思います。


過去:誰かの発した言葉が、自分の血肉となっていくような感覚

まずは、①地域で暮らす方々の日常を知ることから。

きっかけは、大学4年生の時に訪れた2つの地域でした。

1つ目は、北海道東川(ひがしかわ)町。

デンマークのフォルケホイスコーレ(以下:フォルケ)という教育機関に、もともと興味を持っていた私。

北欧独自の教育機関である、フォルケホイスコーレ。

試験や成績が一切ない場・民主主義的思考を育てる場・知の欲求を満たす場といった特徴。

そして、敗戦の経験から、「すべての人に教育を」というコンセプトで創設されたという成り立ち。

「こんな魅力的な場が日本にもあればなあ…。」

なーんて思っていたら、偶然にもあったのです。

フォルケホイスコーレをモデルに、大人のための学び場を提供しているSchool for Life Compath(以下:Compath)。詳しい情報はこちらのホームページから。

フォルケホイスコーレの全てに魅了され、ついには卒論の研究テーマにしてしまった私。

研究室の教授に話を持ち掛けた際、「本当にこのテーマでいけるの?」と何度も確認され。
「行けます!!」と自信満々な顔の私を見て、苦笑いを返されたのをよく覚えています。

少し話が脇道にそれてしまいましたが…。つまり、それほどフォルケにドハマりし、フォルケのことだけを考えていたい状況だったのです。

そういう訳で、東川町でフォルケを実践している方のプログラムに、卒論の調査も兼ねて参加しました。

12名の参加者とともに共同生活をする1か月間のプログラム。

2~3個設けられた平日の授業では、先生として東川町民を招いたものも多くありました。

東川町の未来について考える授業の様子。参加者同士で対話し、考えを深めていく。


土曜日曜は、自由時間。授業でお世話になった方のもとへ遊びに行ったこともありました。

林業に携わりながら、自然とともに生きる大切さを教えてくれた方。
東川町の歴史を編纂しつつ、町内で雑貨屋を営む方。
アメリカから移住し、人と自然が共存する社会をつくるためのデザイン手法である、パーマカルチャーを実践する方。

いろいろな町民の日常におじゃました1か月。

この1か月間で、自分の頭の中の人生の選択肢が、みるみる広がっていくのを感じました。

林業に携わる方から教えてもらい、サウナに欠かせないヴィヒタを手作り。


2つ目は、北海道浦河(うらかわ)町。

卒論を書き終え、卒業式を2週間後に控えた3月。今度は、『ふるさとワーキングホリデー』という制度を利用し、地元の方に人気のパン屋で2週間働くことに。

ふるさとワーキングホリデーというのは…。

日本中に広がる「ふるさと」でその地域ならではの仕事に携わりながら、人たちとの交流や学びを通じ、リアルに地域の暮らしを体験できます。

ふるさとワーキングホリデーポータルサイトより抜粋

実は、この制度を知ったのも、東川町で出会った方との会話がきっかけでした。これも1つのご縁。

詳しくは、下記のリンクよりご覧ください。

就業時間は大体、9時から15時。

15時以降や休日は、パン屋のオーナーや宿泊先の方にご紹介いただいたおかげで、地元の方々とお話する機会も多くありました。

アイヌのルーツを持つ方。
就職先のサービスを利用してくれていた、障がいのあるお子さんを持つ方。
字を書くことが好きで、独立して看板屋を始め、現在はカフェを営む方。
パン屋のオーナーの方。

さまざまなお話を伺う中で、私の悩みを聞いてくれる場面もありました。

知り合って間もない私の悩みに真摯に向き合ってくれたことがとても嬉しく、涙が溢れそうになった。

自分の心の奥の奥の奥まで、ズドーンと届く感覚を、初めて味わいました。

働き手として地域に入ることで、きっと観光では知ることができなかった、地域の方の思いや人生について話を伺えた2週間でした。

誰かの発した言葉が、自分の血肉となっていくような感覚を持ったのは、この経験があったから。

2週間で浦河町の方がくださった優しさに恩返しをしたい。

それまでSNSに苦手意識を持っていた私ですが、初めて”発信すること”に興味を持ちました。
そんな思いが昂ぶってしまい、ふるさとワーキングホリデーの経験をまとめたマガジンも作成しちゃいました。

マガジン内の1ページ。浦河町で出会った友だちにインタビューさせてもらいました。完成度は低いけれど、大事な一歩。



②インタビューを通じて誰かの話を聞くことについて。

大学2年生の頃、地元で日本語教師をする方にインタビューを行う研究課題がありました。その時は、「人の話聞くのって、やっぱり難しいな」くらいにしか思っていませんでした。

けれど、卒業論文のためインタビューを行った時、その印象は変化しました。

卒業論文のテーマは、①で紹介したフォルケについて。

私は一緒に過ごした仲間たちにインタビューしたのですが…。さっぱり、上手く行かなかった。

無理やり引き出した内容でさえ、私が知らない情報ばかり。

1か月ともに過ごしていたのに、私は彼女らのことをちゃんと分かっていなかった。

そのことに愕然としたのです。

もちろん、1か月でその人の何もかもを理解できる訳なんてないと、分かってはいるのですが。

けれど、同時にこう思ったのです。

聞くこと(インタビュー)が上手くなれば、もっと他者を知ることができると。

運よく、noteで無名人インタビューを知った私は、現在インタビュアーとして活動できています。

『有名人だから面白いんじゃない。人は誰でも素晴らしく面白い』をモットーに、どなたでも参加できるインタビュー。

活動を宣伝したい、内面を整理したい、自分の考えを伝えたい、など、多種多様な理由から、皆さん応募してくれています。

無名人インタビューは、誰かの人生が垣間見える場所です。

詳しくは、以下のリンクからご覧ください。


過去に、私がインタビューした記事のまとめは、こちらから。偶然の出会いに感謝したいという意味を込め、”縁”という名をつけました。


未来:人との縁を大切にする1か月

編集のノウハウや発信、インタビュー、場づくり、ゲストハウス運営など、学びたいことはもちろん多くあります。

まだぼーんやりとしか考えられていませんが、ここで挑戦してみたいこともあります。

でも、1番の目標はそれではありません。

その企業に運よく就職が決まったことで、半年間の余白を持てた。
大学4年の1年間を通じて色んな方に話を聞けたことで、インタビューに興味を持てた。
偶然インタビュー活動を始めたことで、イッテツさんのnoteの記事を発見できた。

私が南伊豆に辿り着けたのは、”縁”としか言いようがありません。
そして、これから過ごす南伊豆での1か月も、たくさんの人との出会い、偶然の出来事が待っていると思います。

だから、私は
人との縁を大切にする1か月にしたい。

そして、その縁を通じて得られたものを、noteを中心に発信していけたらと考えています。

「面白そう!」のアンテナを大切に、いろんな物事に触れ、学び。
L2の時間も、次の”縁”に繋げていく機会にしたいです!

浦河町のカフェで出会った言葉。こんな気概で臨みます!!


2023/07/09



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