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ハープ 瞑想曲『源へ還る火の巡礼』旅ガイド

2023年4/20牡羊座2回目の新月は日蝕になりますこの機会にエレメントの火と日蝕の過去未来が重なり鍵となるハープで瞑想曲を作りました。日本では部分的に日蝕が見えるようです。火星 火のエレメントになり
二度目、牡羊座の中という0度この牡羊座のサインの意味が極まった29度という度数になります。
日蝕も重なり私が曲を制作演奏する上で感じた事を書いています。西洋占星学で360度割り振られたサビアンシンボルは今回「アヒルの池とその雛」

環境や過去やルーツにも流されず逆らわず心と身体のギャップが無いように周りとも平和的で魂としての自分の居所、出所をしっかり見つめてあげて話を聴いて、どうある事が自然で本質を無視せずに分かってあげている事がつぎのサインである牡羊座の金星を育むのにバトンを渡し日々の生活でもしなやかな竹の様に揺れても戻ってこれるコツかと感じます。

そんな消えない自分自身の中に灯されている火を手で大切に覆うように見つめてあげる。そんなハープの瞑想曲に仕上げています。
眠る前やリラックスして副交感神経が優位な時が潜在意識と繋がります。

曲に関して少し思い入れなど書いてみたいとおもいます。実際にペルシャで感じた事に影響されている私には
最初の牡羊座の火が私の中では世界最古の宗教と言われる火を崇拝するゾロアスター教を真っ先に思います。
幾つか付随するトリビア的面白いを書いてみます。

まずお話は歴史と日本に渡ったペルシャ文化について少しだけ

ザラスシュトラへの啓示からはじまり全ての善の源である、唯一神のアフラ・マズダー(善神)が存在すると説いたゾロアスター教。
現在でも少数ですがパールスィ といわれる教徒
700年頃イスラムの進行により少なくなった後中東、イラン、逃れた先インドにも信仰者がいます。

インドでペルシャカフェで食事をしましたがイラン人曰くインドの方々がアレンジしたペルシャ料理だった様ですが美味しかったです、入口にはペルシャ語で話す御老人がいらっしゃいました。

私の住むここ神戸市でも外国人墓地に戦前の記録で13人の拝火教の方々が眠られているそうです。
週末演奏の仕事をしている神戸北野には沢山の異国の宗教施設があり、とくにインドの方は沢山おられます、ここの方々は男女問わず民族衣装を召されていて素敵です、日曜日の朝は同じ時間にシスターが歩いていて、また外国人旅行者で賑わうコスモポリタンな光景です。

イギリスのバンドQUEEN フレディ・マーキュリー

パールスィーの一族でアフリカ生まれ インド育ちのペルシャ人です。映画『ボヘミアンラプソディー』のシーンでは家族でペルシャ語で話すシーンがありました。
またパールスィとはペルシャ語の事も指します。
アラブとの言葉の区別をする為に意図的にイランでは挨拶なども民族由来の言葉を話そうとプライドを持つ方々もおられます。

自動車メーカーMAZDA マツダも

アフラー・マズダ神の名前を採用しエンブレムの羽もゾロアスターのシンボルの翼です。現地でもザラスシュトラが神託を得たレリーフを見ることができます。
多くの方が知る比叡山延暦寺の法灯もシルクロードを辿り伝わった火で(唐の都長安でも流行した拝火教ですが)唐から帰った最澄が延暦寺に灯しそこから一度も途絶えずに永遠に燃え続ける火となっています。

そして、旅して行く火

この旅する火にとても強くイメージが人々の祈り歩く巡礼地を想いました。歴史的にもこの火は途絶えずにどこに繋がって行くのかがとても気になります。

今回の牡羊座新月日蝕 サビアンシンボル 「アヒルの池とその雛」とも源に還る事がシンクロしています。
さあ自分自身の火の起源はどこだ?という、
面白い問いです。
火は体温や情熱で、生命の火は消えると
肉体はここで生きる事が出来ません。

カミーノ・デ・サンディアゴ

スペインの世界遺産、キリスト教三大巡礼地の一つ (サンディアゴまでのルートは幾つか)は聖ヤコブの遺骸があるといわれる終着地までの道。何度も試み違うルートを行くそうです。祈りそれぞれの想いで巡礼者が歩く道、
2022年には中世始からの最盛期の22万人が世界中から訪れたそうで、この道のお話が頭の中にあったので私の興奮は最高潮になりました。また山川紘矢、亜希子夫妻訳のパウロ・コエーリョ『星の巡礼』でこの道をご存じかもしれません。

またハープでもスペインものと呼ばれる
スペインの作曲家のギターの曲がハープへ編曲されたものがあります。この曲を書くにあたり私の中に交差した沢山の点と点が繋がった感覚です。
また火と名前のつく作品は沢山あります。

似通ってしまいますが『グラナダ』『アストゥリアス』『アルハンブラ宮殿の思い出』などがありオリジナルのギター曲は同じ弦楽器同士でハープでも響きが良く私にはとても耳触りの良いものでイメージし易く”精神的”にも弾きやすいのです。

8世紀から15世紀までイスラム王朝の
支配下にあったスペイン

イスラム王朝の支配下にはありましたがこのキリスト教徒のこの巡礼も許されており、寛容でお互いの文化を尊重し合う時代が続き、それまでのスペインでは無かった文化、農業、商業、貿易そして医学、占星学やあらゆる学問がスペインにも開花しました。この時代なくして・・といった所です。

なかでもモスクやイスラム建築の技術は
魔法を使って作ったと称されたそうです。
その美しさに今でも吸い込まれてしまいそうです。イスラム国家では“立ち入り禁止”のサインでさえ、
アラベスク柄が美しいです。

古都シラーズ イラン 

1492年レコンキスタの終焉
元のスペインを取り返すキリスト教国家の運動の勝利でグラナダが陥落、イスラム国家は終わりを告げます。自らを取り返したキリスト教会でしたがそのマジックの様なイスラム建築の美さに 
[世界のどこにでもあるもの]のために
[世界のどこにも無いもの]を壊してしまったと
後に言わしめた様で勝利の証にアルハンブラ宮殿を残しておいたのは納得です。

幾つもの文化、宗教、人が混ざって行く事とその所

そこに音楽の交流も成されていくんだと体温や情熱また哀しみの感情を覚えます。
それぞれ部族の持っている音楽とリズムがそこに生きた弱き立場の少数一族や迫害されたイスラムの苦悩、時代に翻弄されそこに暮らし生きた命。
それぞれの部族の踊り、音楽、思想、宗教が混ざって
出来たのがフラメンコでした。

芸術は娯楽では無くて

芸術は余裕ある者の道楽では無く表現せずにはおれない、沸点を超えた煮えた血なのかと・・・
顔を歪めて表現するものに個人的には惹かれます。
祈り命を次に繋ぎ良くなる事への産みの苦しみは
幸せよりずっと味わい深いのかもしれません。

火の巡礼を一緒に

そんな感覚に浸りながらハープの瞑想曲を作りました。
15分程の旅はきっと貴方の火や道やルーツを照らしくれると祈りを込めて演奏致しました。大切にご自身の火を両手で宿してみてください。

詳しくはこちらよりご覧ください


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