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20年前に書いた小説はタイムカプセルみたいだった話

こんにちは。倉くらのです。
以前こちら↑の記事で書いた、第三者によって無断転載されてしまった小説をピクスクのイベントに出すため&いつか自分の手でネット上に再掲載するため現在編集作業を行っています。

■約20年前の作品を修正しています


今もまだ小説を書く腕は未熟なんですが…20年前の作品ということもあって、さらにその上を行く未熟ぶりでして…誤字脱字もあれば、視点がぶれぶれで定まっていないという始末。
可能な限り修正していますが全部は無理そうです。そこを直してしまうと若干物語が変わってきてしまうという部分があるので…修正ができなくて匙を投げる! ポイ。

主人公の女性の性格もかなり気が強くって…。
20年前は気が強くて暴力系ヒロインの人気もあった(笑)そんな時代がありました。
現在は健気系の方が人気ですかね…?
時代に合わせてちょっぴり性格マイルドにさせてみたりもしています。

ただ、あまり修正をやりすぎてしまうとそれはもう昔の私の書いた作品ではなく現在の私の書いた作品になってしまうので、このバランスが難しい。直すのはどうしても気になる部分の最低限にとどめて行きたいです。

■話の内容


どんな話か簡単に説明すると、サーカス団を舞台にした恋物語です。
サーカス団に所属する盗賊の男性と盗まれたダイヤモンドを取り戻すため追いかけてきた貴族の女性が、ダイヤを巡って争うというもの。
その中で主人公の女性は過去の心の傷と向き合い、新たな恋へ向けて踏み出していきます。山あり谷ありのファンタジーラブロマンス。
本編は20万字を超えるちょっと長めのお話です。

その作品を完結させてからの約20年近く、同人界から一切身を引いていたので小説を書いたり自作を読み返したりすることはしていませんでした。
なので改めて読み返してみるとけっこう恥ずかしかったです…!!

細かい部分の内容は忘れていることがあって、こんなことも書いていたのね…と読んでいると照れてしまってなかなか読み進められなかったりもしました。
「あぁ~恥ずかしいな!」と身悶えするので編集作業の手が止まる。

■自分の好みに大変ぴったりな作品だった


ですが読んでみて分かったことがあります。
未熟な部分も目に付く作品ですが、勢いもあるし、この物語自分の好みにどストライクだったんです。まるで自分のために書かれたんじゃないかと思うような作品。
気が付けば夢中になって読み進めてました。

それもそのはずです。
その当時自分が好きだと思う要素をこれでもかとたくさん詰め込んで書いたものだったから。そりゃあ好きにならないはずがない。
もしかしたら過去の自分は未来の自分を楽しませるために書いたのかもしれない。

すっかり20年前の自分のファンになっていました(笑)自作大好きなんです…。
当時もっと番外編でも書いておけば良かった~~~! と今更ながらとても後悔しています。
今書いたとしてもそれは昔の私の作品とは別物になってしまうから…。もうあの時の続きは読めないんだなぁと寂しさが募ります。
若さゆえに突っ走っていく勢いみたいなものが、今はもう無い気がします。

■20年経っても好みの傾向は変わらない!



そして現在書いている小説にも知らず知らずのうちに同じような要素が盛り込んでありました。
例えば主人公がお酒に弱くて酔っぱらうと甘えだす…みたいな。
この辺りの設定はすっかり忘れていたので、完全に無意識です。20年経っても好みの傾向は変わってないんだな~と面白く思いました!

数年以上寝かせてから自作を改めて読み返すと本当に面白いので、ぜひおすすめです。新たな発見にもなります。

自分の小説の一番のファンは自分だな! と思いました。
今書いている小説も10年後ぐらいに読み返したら新鮮な気持ちで楽しめるんでしょうね。
10年後の自分を楽しませるために、これからも頑張って書いていきたいと思います。

後悔のないように番外編とか書きたいものはいつか書けばいいや、じゃなくて全てその時に書き切る! といういい教訓にもなりました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

追記:編集が終了し、販売開始しましたのでお知らせします。


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