世界の終わり #4-7 メタフィクション
「さて。話を戻すよ。最初の九州入りは事件のせいで完全に潰れてしまってね。結局、僕は北九州から、とんぼ返りをするはめになった。三ヶ月後に二度目の九州入りを果たせたが、ここでもまた事件に巻きこまれてしまい……事件内容が大きな機関の威厳に関わる問題を孕んでいるので詳しくは話せないが、そのときに、被害者と加害者を引きあわせたのは僕で、先の話にもでてきた二宮捜査官でもあったんだ」
「……? あの、どういうことでしょう」白石が問う。
柏樹はしばし考えこむような表情を見せてから、口を開く