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鏑流馬 える
2021年8月14日 05:18
「死体ってさ、探すよりも、作る方が簡単なんだよな」 人の気配がしない夜中の町の路地裏で、黒服を着込んだ二人が話をしていた。「その事に、もうちょっと、早く、気付いて……いれば……なぁ……」 一人はボイスレコーダーを片手に、一人は横たわっていた。 ――――この街では死体が売れる。状態が良ければ良い値段で。更に年齢や性別、人間以外の動物によっても値段は変わる。 死体を集めているのはネクロ