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前世の記憶。

すんごい久々です。
ブログにも書いた記事なんだけど、こちらにも投稿してみます。
こんな方いらっしゃいますか?
ブラッシュアップライフとは違う、前世の記憶のお話です。



実は私、保育所に通ってる頃から前世の記憶があるんです。
といってもそれは、たった一つの風景。

窓辺に座り、外を見ている着物を着た女性。
首の後ろがザックリ見える着方をしていて、
結っている髪は少し乱れている。
手には細長い棒のようなモノを持って。
そして、すごくすごく哀しいんです。


この風景がチラつくたび、
「こどもらしくしなきゃ!」と思ってました。
でも、お遊戯でお尻フリフリして先生たちから「かわいー」と言われている無邪気な友だちを見ると、ちょっぴり馬鹿にしたような目で見てしまったり、羨ましく思ったり。
同じ年なのになんでこんな気持ちになるのか、不思議でした。

そしてもっと不思議だったのが、外が暗くなってくると窓の外を見て「帰りたい!」と哀しい気持ちになること。
遠くの空を見ながら、涙がポロポロ流れる時もありました。
ここじゃない、どこか遠くに、帰りたい場所がある。

「なんでなん?自分の家にいるのに‥‥」 理解できない気持ち。
両親に申し訳なく思ったし、例え誰かに話したとしても、わかってもらえないだろう。
だから、誰にも言いませんでした。

そしてこの不思議な気持ちは、大人になっても消えることなく続き‥‥。


私の実家は理容室と美容室の自営業。
住み込みのお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが常時6人くらいいて、とてもにぎやかな環境でした。
お店はとても忙しく、晩ごはんの時間が遅くなることもしょっちゅう。
なのでテレビを見ている時間がとにかく長く、テレビばーっかり見てました。
テレビがお友だちでした。

テレビの中のキラキラなアイドルたち。
やがて私は、 「アイドルになりたい!東京に行きたい!」と思うようになります。
‥‥が。「こんなことを言ったら家族が悲しむよね」ということも理解していて。

「大きくなったら美容師になって、お家を継ぎます」
か〜なり長いこと嘘をついてました。
これを言うとみんなが喜ぶからっていうのも理由だったけど。
でも心の中では、ずーっとずーっとキラキラのアイドルに憧れて。
スクールメイツに入って踊りたい!という夢もあったな~。

そして心の底で、あの場所はもしかして東京なんじゃないか?と思うようになっていきました。


小学生、中学生、高校生、短大を卒業し、学生生活が終わり、20代、30代‥‥。
自分でも気付かないうちに前世の記憶にはフタをし、月日は流れていきました。

ちなみに、30代で不思議な出来事が何度かありました。
これはいつか気が向いたら書こうかな。


はい、そして迎えた40代。
44歳で自分でも驚きのスピード婚。
東京へ引っ越すことに。

東京へ引っ越してきてしばらくは広島シックで泣いてばかりいましたが、 ある日気づいたんです。
外が暗くなった窓の外を見て、 遠くの空を見て、
「帰りたい」と思っていたあの気持ちが消えてることに。

広島シックとは全く違う、
あの不思議な、
理由のわからない 、
「帰りたい」という哀しい気持ちが。

やっぱり前世の私は、東京にいたんだ!
そう思うとしっくりくる。

哀しい気持ちで見ていた窓の外の景色は。。。
どんな景色を見ていたんだろう?
この謎もいつか溶けるのかな?

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