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肥満のマッサージに適したオイルと塩の使い方

オイルマッサージだけでは肥満を改善することは難しい


オイルマッサージは脂肪を液化して体外に排出するのに効果的ですが、オイルマッサージだけでは肥満を改善するのに役立たないかもしれないことに注意が必要です。

オイルマッサージに熱性ハーブの内服を併用

アーユルヴェーダでは肥満にはトリカトゥ(生姜、黒胡椒、長胡椒の組み合わせ)、グッグルなどの熱効性スパイス(体を温め消化を促進させる作用がある性質を持つハーブ)を内服使用します。
また消化力が弱かったり、便秘がちな時にはトリファラを内服して胃腸を浄化させます。

肥満のマッサージに適したオイル

 外用としてマッサージに使用するオイルは上記の品質を備えている必要があります。
したがってゴマ油やマスタードオイルのような熱効性のあるオイルがベースとして最適です。
ココナッツオイルは冷性効果があるため使用しません。

マスタードオイルはオイルマッサージに使用できますが、肌にのせて軽くマッサージするだけでも、すぐに熱くなってくるのでピッタ体質でもともと熱くなりやすく発疹ができやすい人には向いていません。
ヴァータ体質で冷えやすい人でも肌が乾きやすく荒れていて砂漠のようになっている場合も馴染みにくい場合があります。
カッファ体質で皮膚や脂肪に厚みのあり、大腿部などが冷たく、なかなか温まりにくい人にはマスタードオイルのように早く 熱くなってくるマスタードオイルを使用するほうが合理的ですが、どの場合でもマスタードオイルが肌に使用できるかしっかり確認することが必要です。

マスタードオイルを使用する場合は他のオイルに混ぜて使用するか、主成分のオイルと他のハーブに多少のマスタードオイルがに含まれているマッサージオイルを使用することもできます。
また特に脂肪の厚い部分のみにマスタードオイルが混合されたオイルを使用することもできます。

 肥満の場合は腹部や臀部、太もも、腕などの脂肪が厚くついている部分にオイルマッサージを行います。
したがってマスタードオイル単独でマッサージをすることは体にかなり強い刺激になりますのでお勧めしません。

アーユルヴェーダーの古典では

 

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ゴマ油は肥満の人の体重を減らすのに役立つ

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つまり、ゴマ油は肥満のマッサージに最適なオイルです。

オイルに塩を混合する

  アーユルヴェーダー医師ヘバー氏の考察によると

  塩は溶けて浸透し詰まりを解消する性質で知られています。
その効力が高くゴマ油との組み合わせに理想的な候補です。

肥満用のマッサージオイルを作る

100 mlのゴマ油に10〜15グラムの岩塩と100mlの水と混合します。

水が蒸発するまで沸騰させます。
このオイルで脂肪が溜まっている体の部分をマッサージします。
マッサージ後、30分そのままにします。
最後にぬるま湯と石鹸で洗い流してください。

市販されているオイルには岩塩とごま油を主成分としたハーブオイルであるSaindhavadi tailaがあり、マッサージに使用されています。

※太白ごま油などのように添加物が含まれていないごま油を使用します。
また皮膚にトラブルが起きやすい場合はパッチテストなどで判断してください。


 

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