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アーユルヴェーダに関するエピソード

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アーユルヴェーダにまつわるちょっとした話、出来事、具体例などの気軽なお話。
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本当の自分に従って生きている状態

Swastyaとは 本当の自分に従って生きている状態をSwastyaと言います。 英語の翻訳は健康になってしまうのですが、健康とひとくちに言っても何がどう健康なのか、曖昧になって理解しづらい。 アーユルヴェーダーでの定義どおりに解説します。 Swaは自己を意味し、styaは確立された、またはその中に位置することを意味します。 つまり自己に根ざしていることで、本当の自分に従って生きている状態ということです。 本当の自分に従って生きている状態というのは、自分自身に根ざして

完璧を目指すことではない

アーユルヴェーダを日常に取り入れて続けていくことは完璧で健康的なライフスタイルを送る事ではありません。 アーユルヴェーダーという言葉の意味は生活の智慧、生命の科学という意味です。 アーユルヴェーダーという知識を取り入れると、生活に役立てることができるので知っておくと人生に有意義であるということです。 ですから、デイリールーティーンでセルフケアの奴隷になってしまわないことが大切です。 例えば、今日はセルフケアをしなかったとします。 それはセルフケアをすることより、休む必要が

アーユルヴェーダに必要な材料を購入できるサイト

アーユルヴェーダ大好きな人はすでに知っているサイトもあるとは思いますが、ビギナーさんがこれからアーユルヴェーダ生活を始める時に必要なものを購入できるサイトをシェアします。 1 サフランロード 私が12年前に私がアーユルヴェーダを始めた頃、ハマりにハマったのがこちらのサフランロード。 点眼したらしばらく目を開けられないほどですが、あのすっきり感は他の目薬では味わえない、はちみつ入りアンチエイジング用のカトラミデ、他にも様々な目薬があります。 2 アンビカ 日本中に発送し

アーユルヴェーダがシロダーラを重要視する理由

アーユルヴェーダの薬草オイルを使用する頭部の治療にはシロダーラ、シロピチュ、シロバスティがあり、体質や病によって、さまざまなオイルが使用されています。 サンスクリット語の「shiro」は額、「dhara」は流れを意味します。 古代の伝統医学アーユルヴェーダは病気のほとんどが心の乱れが悪化することによって発生することをよくわかっていたようです。 頭は生活活動を支配する重要な器官であり、頭のメンテナンスをすることは体の機能をスムーズにすることに繋がります。 アーユルヴェーダの診療

チャラカに記されていたパンデミックとは

Ournalof Complementary and Integrative Medicineジャーナルで古代の医学アーユルヴェーダーの智慧における伝染病コロナウィルスのパンデミックについてNamrata Joshi, Manoj Kumar Dash and Remya Jayakumarらが評論した概要が2021年05月17日に公開されました。 ※Pubmed 米国国立医学図書館が作成するLINEを含む医学分野の代表的な文献データベース Science Direct 

ピッタ体質の人が扱いづらいなあと感じる時は

ピッタがメインドーシャの人がカッとなってイライラすると周囲の人はその怒りの炎を恐れ、その人から逃げ出したくなります。 ヴァータやカッファがメインドーシャの人に比べると、ピッタの人の火の勢いは凄まじいものです。 メインドーシャがピッタの人がドーシャバランスが取れている時は頭脳明晰で仕事の処理能力に長け、理路整然と人に物を言いスマートに見えます。 しかしピッタが増悪している時に、自分が思い進めていたことが滞ったりすると火のように怒り 怒りの炎はなかなか治まりません。 ピッ

私とあなたはピッタ・ヴァータ、でも同じじゃないよね。

アーユルヴェーダを学んだ初心者の方がよく言われることの1つ、、、 わかったようでやっぱりわかってない。 基礎理論でヴァータ、ピッタ、カッファについての知識を得て、自分や友人や家族のドーシャをドーシャテストで出してみると、Aさんは私と同じでピッタ・ヴァータ、Bさんは私の妹と同じでカッファ・ピッタ、CさんとDさんはヴァータなど同じドーシャの人が自分の周囲にいっぱいいる。 でも、Aさんと私って全く外見も違うし、行動パターンも違う、、、 Bさんと私の妹は肌質や丸い大きめの目な

ヘナが向く人 ヘナが向かない人

インドでは一般人がヘナを暑さ対策によく使う。 ヘナは冷やす効果がある薬草なのでピッタの増悪を鎮静すると言われている。 暑くてたまらない日はインドの家庭では午前中からヘナを頭にたっぷり乗せたり、お互いに掌にヘナを乗せあったりして数時間かけて身体にヘナが浸透するように冷やす。 抜け毛防止や白髪染めとしてインドではヘナを使う。 また結婚式で花嫁は全身にメヘンディというヘナをペースト状にしたものでペーズリー模様を描く。 インドの夏は凄まじい。 外の直射日光が当たる場所では暑い

お互いの嫌な部分が見えてしまう時

家族でもグループや団体でも会社の仕事仲間でも人間関係で不愉快な気持ちになるのはよくあることだ。 これをアーユルヴェーダのドーシャで考えてみると、 どんな人でもドーシャのバランスを崩すと、もともとの自分のプラクリティの良さが発揮されずに、それが悪い面となって表にでてしまう。 それが原因で人間関係にひびが入ってしまったり、協力してやっていくべきこともご破算になってしまったりもする。 例えば、Aさんのメインドーシャはヴァータ、Bさんのメインドーシャはピッタ、Cさんのメインドー

私の夫はどんな人?

私の夫はアーユルヴェーダのドーシャタイプで言うとピッタカッファです。 身体的特徴として、中肉中背より少しだけ骨格はがっちり、筋肉質な体形です。 まなざしはシャープ、中年以降髪は薄くなり、今は禿げ頭にしています。 話し方ははっきりと明確にものを言うタイプ。 炎症を起こしやすいので関節や周囲の筋肉が腫れやすく、 便は柔らかく、調子を崩すとすぐに下痢をします。 お金の使い方ははっきりしています。 趣味のゴルフやサーフィンのウェアなどにはどんどん使いますが、必要ないもの

アーユルヴェーダの始まり 乳海攪拌のお話

いつも読んでくださる皆さま。ありがとうございます。 今回はリラックスして読んでいただきたくて、ちょっとおもしろい乳海攪拌のお話をすることにします。 アーユルヴェーダを学んでいくとインドの神話との関係性をどこかで必ず知る事になります。 私はインドでアーユルヴェーダの教授であり医師であるチャウダリ先生のクラスでアーユルヴェーダの神と言われるダヌワンタリと乳海攪拌の話をしてもらいました。 インドの慣れない暑い気候の中で一日中講義を聞くのはけっこう大変なことで先生もそんな生徒を